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太陽光パネルリサイクル義務化の素案が示される

環境技術
この記事は約12分で読めます。

日本において、太陽光発電のコストはどんどん高くなる。盗難も増えているので、防止対策コストが乗ってくるのも問題なんだけど、別の議論も出始めたんだな。

太陽光パネル リサイクル義務化の素案 環境省などの専門家会議

2024年12月17日 6時31分

2030年代の後半以降に大量廃棄の時期を迎える「太陽光パネル」について、リサイクルを義務づける制度の素案が環境省などの専門家会議で示され、費用負担のあり方やパネルの放置を防ぐ対策などが盛り込まれました。

NHKニュースより

今更こんなことを言い出したのは遅いと思うけれど、やらないわけにも行かないよね。

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リサイクルは必要だが

リサイクルは割に合わない

現状では太陽光パネルをリサイクルするというのは、かなり技術的なハードルが伴う。正確には、リサイクルできるけどお金がかなりかかるよという話。何しろ、パネルの分解は人手でやるからね。

太陽光パネルのリサイクル業者「採算とれない」…国や自治体、大量廃棄に備え体制構築急ぐ

2024/11/01 15:00

2030年代に予想される太陽光パネルの大量廃棄に備え、国や自治体がリサイクル体制の構築を急いでいる。再資源化コストの高さがネックとなるが、膨大な使用済みパネルがごみとして捨てられないよう、リサイクルの義務化など様々な方法が検討されている。

~~略~~

ただ廃棄した場合より2倍もコストがかかり、リサイクルの依頼が来ないという悪循環に陥っている。

讀賣新聞より

廃棄コストよりもリサイクルコストが高い。だから、依頼が来ない。設備稼働率が落ちてリサイクルコストはさらに上がる。まあ、仕方がないよね。

というか、日本ではかなり一般化したプラスチックリサイクルだって、原料から新品を作るコストより高いのだから、そもそもリサイクルにお金を掛けると言うことはバカバカしい話と言える。燃やしてしまった方が安いのだ。ダイオキシン騒ぎが昔あったけれども、あれも実は騒ぐほどでもなかった。

じゃあ何故リサイクルを推進するのか?といえば、建前は「エコのため」ということになるのだが、その実、リサイクル推進のために無駄金を使っていることになる。

日本は国土が狭いので、ゴミを埋め立てるにも限界がある。だから、リサイクルすることそのものに反対はしないんだけど、プラゴミくらい燃やそうよ…。

大量廃棄時代が来る

さておき、メディアで騒いでいるのは太陽光パネルの「大量廃棄時代が来る」という話。

太陽光パネル“大廃棄時代”がやってくる

2022年1月14日 19時16分

再生可能エネルギーの代表的な存在、太陽光発電。 日本の太陽光発電は10年前から急速に拡大し、中国、アメリカに次ぐ世界第3位の規模を誇ります。 ただ、太陽光発電に使われるパネルには寿命があるって知っていますか?その寿命は20年から30年。 迫り来る、太陽光パネルの“大廃棄時代”にどう対応すればいいのでしょうか。

NHKニュースより

これは2022年の記事だが「どう対応すれば」とか寝ぼけたことが書かれている。しかし、廃棄するにはお金がかかるわけで。

記事では「リサイクルを加速しろ」みたいなことが書かれているのだけれど、上に紹介したように金がかかるのである。

もうちょっと詳しく書くと、リサイクルする為にはどうしたって「回収」と「分解」が必要なのである。その作業にコストがかかるので、冒頭のような「義務化」とリサイクル費用の捻出が必要となる。太陽光パネルの組み立て方法はメーカーによってまちまちなので、自動化は結構難しい。これが割れたりすると更に大変だ。結局、分解だけは手作業に頼ることになるのである。

リサイクル料金込みの値段設定に

と言う訳で冒頭の記事に戻るわけだ。

リサイクル料金をとろう!ということだね。

この中で費用負担について、リサイクルにかかる費用は製造業者や輸入業者に、解体費用は設備の所有者にそれぞれ求めることや、一定水準以上のリサイクルが可能な業者を国が認定する制度を設けるなどとしています。

NHKニュース「太陽光パネル リサイクル義務化の素案」より

今後は、費用負担として製造業者や輸入業者に「リサイクルにかかる費用」を求め、解体費用は所有者に求めることになっている。ここには書かれていないが回収費用も所有者に求めることになるハズだ。

既に購入して使っているメガソーラー業者は涙目になること請け合いであるが、無責任な企業などに任せると、不採算事業になると分かれば見切りを付けて夜逃げする可能性は高そうである。

都市鉱山になるか

なお、太陽光パネルリサイクルが「都市鉱山」と持ち上げる記事もあるにはある。これもロジックとしては間違ってはいないんだが……。

寿命迎えた太陽光パネル、リサイクルで「都市鉱山」に

2024.04.12

地球温暖化を招く化石燃料から再生可能エネルギーへの転換に世界がかじを切る中、古くなった太陽光発電用パネルをどうすべきかという、新たな環境問題が持ち上がっている。

~~略~~

サーイー氏によると、同社のエンジニアらが3年かけて太陽光パネルのリサイクル方法を編み出した。「都市採鉱と呼んでいる」と話した。シリコンやガラスは「ゴルフ場のバンカーの砂や、精製してサンドブラストに使うこともできる。屋外用暖炉に敷く石やガラスとして使われることもある」という。

日経XTECHより

一見、良さそうなことが書かれているんだけど、やっぱりネックになるのはやっぱり回収と解体である。

タオ氏によると、太陽光パネルのリサイクルは、回収できる資源の価値が比較的低いことに加え、輸送費の高さもネックになっている。太陽光パネルは遠隔地の民家などでも広く使われているが、古いパネルをリサイクルセンターまで運ぶだけでも多額の費用が掛かる。

一部の国や地域と異なり、米国では太陽光パネルの撤去・リサイクルの費用は利用者が負担する。このため、一般家庭では古いパネルをごみとして出す方が安くつく。タオ氏は、パネルのリサイクルにまでかかる総コストを軽減する「法的支援が必要」だと指摘した。

日経XTECH「リサイクルで「都市鉱山」に」より

そもそも屋根に載せている太陽光パネルは、屋根から下ろすだけでもかなりのコストがかかる。その上、回収業者に支払うお金と解体にかかるお金を負担しろとなれば、一般家庭でも100万円は下らない。

正直、不法投棄が捗るレベルの費用がかかる。

また、パネルの放置や不法投棄を防ぐため、設備の所有者やリサイクル業者に太陽光発電設備の所在地やリサイクルの実施状況などの情報を登録するように求め、国や自治体で共有する仕組みをつくる必要があるとしています。

NHKニュース「太陽光パネル リサイクル義務化の素案」より

稼働していなくても放置する人が続出するのではないだろうか。

太陽光発電パネルのリサイクルを掲げるのは大変結構だが、今まで推進してきたツケを誰に支払わせるかという問題は意外に根深いものになる気がする。

支那製の安い太陽光パネルが出回る

安売りパネル

というわけで、簡単にリサイクルを推進することは出来ないんだけど、無理やりにでも100%リサイクルに流すようなルートを作ってやらないと、本当に大変なことになる。やらないという選択肢はないので、「廃棄方法」に関する法整備をするしかないのである。

そして、太陽光発電パネルの原料の9割が支那製ということと、そもそも支那製の太陽光発電パネルが大量に入ってくる時代になっている。

そうすると、狙い撃つのは輸入業者しかないんだよね。

実は、支那では太陽光パネルを過剰生産し、在庫を積み上げ続けている。その結果、とんでもない価格設定をして輸出している。

相次ぐ工場閉鎖 中国「過剰生産」の実態とは?

2024年12月18日 19時47分

EV=電気自動車や太陽光パネルの価格がいま下落しています。

中でも太陽光パネルはこの1年半で価格が半分ほどに急落。背景にあるのは中国の「過剰生産」です。

NHKニュースより

NHKニュースではソフトに書かれているが、不良在庫の山は凄まじい。

地方政府ごとに太陽光発電の導入目標を設定し、メーカーには工場建設への補助金などを支給。この政策によってメーカーどうしの競争は激しさを増し、中国での生産は世界生産の8割を占めるにまで拡大しました。

IEA=国際エネルギー機関によると、ことしの世界全体の太陽光パネルの供給能力は需要の2.5倍に膨らみました。

その結果、中国から輸出される太陽光パネルの単価は2023年4月の103.5ドルからおよそ1年半で52ドルにまで急落したのです。

NHKニュース「相次ぐ工場閉鎖」より
なぜ起きた? 過剰生産

その結果が、1年で半額というアホな値動きになっているのだが、現在進行形で在庫が支那内に積み上がり続けている。ただ、輸出が間に合わずに資金がショートする会社も出てきている。

ことし7月、浙江省に本社を置く太陽光パネルメーカーが破綻しました。

実際に工場を訪れましたが、門は閉ざされ、敷地の雑草は伸び放題。工場の壁には穴やひび割れが目立ち、人の気配は全くありませんでした。

NHKニュース「相次ぐ工場閉鎖」より

NHKニュースでは、在庫の話とダンピングの話は敢えて言及していないが、安値で輸出される太陽光パネルのせいで、外国企業が割を食っている。それもここ数年で一気に問題化したんだよね。

ドイツの太陽光パネルメーカーも早々に破綻して、最大手だったQセルズも苦戦している。というか、今やQセルズはドイツメーカーじゃないしね。2012年に破綻して韓国のハンファに買収されている。そのハンファQセルズももはや落ち目だ。

今や世界シェアの71%が支那製となっているから凄い。

太陽光パネルは製造方法が簡単なので、コストダウンしにくい製品である。企業努力をしたところで、支那には太刀打ちできないのが現実なのである。

輸入業者に負担させる

そういう意味で、外から入ってくる太陽光パネルに対してリサイクル料金を負担させることは理に適っている。国内の製造業者にとってはとばっちりかもしれないが、もはや国内生産などできないに等しい状況だから、あまり関係がないよね。

NHKは「新エネ産業を巡るトリレンマ」などとアホなことを言っているが、「脱炭素」の実態は支那が仕掛けたエゴ政策である。

そして、日本だけで考える「気候変動のリスク」などまやかしである。

何故なら、このブログでも散々書いて来たが、日本が努力したところで二酸化炭素の削減など不可能なのだ。大半は支那とアメリカが排出しているのだから。

つまりこのトリレンマはマクロで考えれば成立しない話で、「脱支那依存」と「経済の安定」を図るのが正解ということになる。概念としてはトリレンマだということにしているが、現実はこんな構図は成り立たない。

そうすると、太陽光発電パネルだけに高率関税を掛けるのは難しいので、リサイクル費用を輸入業者に全額負担させるようなやり方に切り替えていく方が良いだろう。

直ちに止めるべき再エネ賦課金

さて、ここで再エネ賦課金に関しても言及しておこう。

再エネ賦課金停止でも国民負担 国民民主政策巡り経産相

2024年11月12日 12:25

武藤容治経済産業相は12日の閣議後の記者会見で、再生可能エネルギー拡大のために電気代に上乗せして徴収している賦課金を停止しても、別の国民負担が生じるとの考えを示した。与党と政策協議している国民民主党が電気代の高騰対策として停止を主張していた。

~~略~~

武藤経産相はこうした国民民主の主張について「再生エネ賦課金の徴収を停止しても、再生可能エネルギーの導入拡大に必要な経費として国民負担が発生する点にも留意が必要だ」と述べた。

日本経済新聞より

11月に経済産業大臣がこんなアホな発言をして、国民から顰蹙をかった。

政府は現状コストが高い再生エネによる電力を火力などの既存電力よりも高く買い取る固定価格買い取り制度(FIT)を2012年度に始めた。企業や家庭が再生エネで発電した電気を電力会社が10~20年買い取る仕組みで、電気料金への上乗せ分を原資としている。

日本経済新聞より

この電気料金上乗せ分の原資というのはまやかしで、実際には現在の買い取り価格は42円/kwという時代から変化して16円/kwということになっている。

ハッキリ言うが、この買い取り価格は10円以下に設定すべきで、高額買い取りの設定期間は既に過ぎてしまった人が多い。

そもそも、再生可能エネルギー発電という言葉自体がまやかしで、「自然変動電源」とでも呼ぶべきものである。実際に、経済産業省ではそのように呼んでいる。

そして、上乗せして買い取る制度(FIT制度)を維持する為には再エネ賦課金を続けなければならないという歪な政策になっている。だが、この再エネ賦課金こそが、支那製太陽光パネルを付け上がらせる原資になっているから、アホらしい。

試算は余り参考にならない

ついでに言及しておくが、最近おかしなエネルギー基本計画(案)が出されてしまった。この試算、「発電設備を新設・運転した際のkWh当たりのコスト」であることに注意が必要である。既設の設備を考慮していないんだよね。意味がわからない。

発電コストの検証に関する資料より「2023年の試算の結果」

そして、原子力発電所の新設は無理なんじゃないかな?とか考えると、どういう使い方をしたら良いのか良く分からない指標ではある。

また、再生可能エネルギー発電を維持・拡大するために再エネ賦課金を使わねばならないという構造が、そもそも不健全である。

発電コストの安い発電方法から利益の補填を受けた上で、更に再エネ賦課金を積み上げないと、再生可能エネルギー発電は存続できないという現実を考えると、この発電コストの試算とは一体何の意味があるのだろうか。

これが2040年になると……。

発電コストの検証に関する資料より「2040年の試算の結果」

燃料費が高騰して価格が増大する(と、説明されているが実は違う。二酸化炭素対策費という謎の項目が含まれていて、電気料金に上乗せしてあるのだ)。

だが、前述した通り太陽光パネルのリサイクルコストはかなり上がると予想されるので、この発電コストも引き上げられる結果になる。原子力発電なども放射性廃棄物の処理や廃炉に膨大な金額が必要なのだが、エネルギー密度の低い太陽光パネルのほうが廃棄処分費用の反映される率が圧倒的に高くなる。

そういう意味でも、太陽光発電って割に合わない発電方法なんだよねぇ。

以前、ペロブスカイトの話は書いたのだけれど、あちらは樹脂フィルム形式なので廃棄はもうちょっと楽。そういう意味でもそろそろガラスパネル方式の太陽光パネルには、見切りをつけたほうが良いのではないかなぁ。

追記

「廃棄はもうちょっと楽」と書いたペロブスカイトだけれども、コメントいただいたようにリサイクルとなるとやや面倒である。今のガラスパネルタイプより、重量がない分、リサイクルしやすいとは思うけれども。

ペロブスカイト太陽電池には、鉛や臭素などの有害物質が含まれており、これが環境リスクを引き起こす可能性があります。鉛は発電効率を高めるために重要な役割を果たしていますが、廃棄や製造時に適切に処理されないと、環境汚染や人体への悪影響が懸念されます。これらの有害物質は、正しい方法で処理される必要があり、実効性のある適切な処理方法を確立することが重要な課題です。

新電力ネットより

鉛の含有量はさほど多い訳ではないが、それでも放置するわけにはいかない。

なお、現状のシリコンを使ったガラスパネルタイプの太陽光パネルは、鉛やセレン、カドミウム、ヒ素などの有害物質のいずれか、または複数が含まれる可能性があって、厄介さとしてはさほど変わらない。

HATCHより

もうちょっと詳しく説明すると、シリコン系と化合物系で含まれるものが変わる。いずれも添加物として使われている為に少量しか使われていないのだけれど、廃棄したりリサイクルしたりするには結構厄介なことになる。

太陽光パネルは、シリコン系にしても化合物系にしても、ペロブスカイトにしても、リサイクルしやすい材料の研究も進められている。そもそもペロブスカイト太陽電池は、まだ寿命が短いので製品として使えない。残念ながらこれからの技術なのである。

コメント

  1. 匿名 より:

    似たハナシ? 欧州ではE-FUELメーカーは森林を伐採していない証明を ナントカ委員会に認められないと商売出来ないらしい。

    森林伐採しまくりのソーラー見てれば 大口塞がらないダブスタだが、内燃機関潰し利権派の力が強いのかな?

    さてソーラーのリサイクル義務化は良いことだ。日本では是非 欧州規則を先取りしソーラーにも森林伐採不可の規則を追加して欲しい

    シリコンより更に難リサイクルと思われるペロブスカイトも、しっかりリサイクル技術を確立して貰いたいもの(笑)

    • 木霊 木霊 より:

      欧州は拗らせていますね……。
      日本を巻き込まないで欲しい。

      ペロブスカイトのリサイクルの話には触れなかったので、追記で触れいました。
      まあ、研究開発の途中のアイテムですから、色々課題はありますよね。

      • 匿名 より:

        ソーラー関係は苦々しく思う所があって脊髄反射的にイヤミを書いてしまい、真に受けた木霊様に再調査させる等 お手数 ご迷惑を掛け申し訳ございません。今後気をつけます。

        木霊様の仰る通り、シリコンもペロブスカイトも砂や草木と似た成分を複雑な加工で太陽電池にして価値が数百倍にしたものですから、劣化品を原料まで戻すとほぼ価値ゼロ

        絵画に例えると、シリコンが油絵、ペロブスカイトが水彩画。
        絵が損傷したとして、油絵なら絵の具掻き取って絵の具に戻せるかもだが、、水彩画そんなこと出来る? 共にする価値ある?
        ここまですると額縁の方が価値は高いし、、、

        ペロブスカイトのリサイクル困難と言ったのは、こんな目糞鼻糞比較でしたm(_ _)m

        言いたいことは個人的意見ですが2つ

        一つは10年程度で破棄を前提とした制度(リサイクル含む)と技術開発が変。発電インフラならダムや火力原子力発電所のように修理しながら50-100年使う制度や技術がベター

        ソーラーパネルだと窓ガラスや配線はそれが出来るので、太陽電池部分だけ、want電球ぐらいにスルっと交換、の技術はペロブスカイト有望かもですね。
        要するに修理可能化がリサイクルより重要

        もう一つ これも個人的意見ですが

        ペロブスカイトの大本命は自己修復型カルコパイライトとのハイブリッドによる現予測寿命400年の宇宙ソーラー発電です

        例えば制止衛星だと地球の影に入るのは約70分/日、影に全く入らない衛星軌道などいくらでもあり、そこで太陽光発電して送電マイクロ波ビームを向き可変とすれば、今の不安定な持続可能発電は時代遅れに

        と 思っていた時期もあったのですが、上記システムは常任理事国と先進国が侵略戦争するような民度の生物には維持出来ないので、どっちが悪いとかじゃなくね、軽度の絶望、トラウマ

        • 木霊 木霊 より:

          やー、正直なことを言うと、最初にコメントを読んだ時には、嫌味を言われたと感じたのは事実でありますが、考え直しました。
          実際に、ペロブスカイトに色々な課題があるのは事実ではありますし、シリコン系の方はリサイクルに言及したのにペロブスカイトの方には言及しないのはバランスが悪いのは事実であります。
          よって、全く問題なく、むしろ、調べる機会を得て感謝をしております。

          そして、「修理可能」というポイントは実にその通りであると思っています。
          個人的にも家の屋根に太陽光パネルを乗せて、それなりに有用であったとは思っています。が、10年移譲経過して、今後どうするかを考えるとなかなか頭の痛い問題が多い。若干、シリコン系に辛辣な書き方になってしまうのは、そのあたりが影響しているのかもしれません。これが修理して使える構造であればいいのですが、調べてみるにそれほど簡単ではないんですよね。

          また、カルコパイライト型の多元化合物の話を持ち出されましたが……、これは未だ怪しい技術だと思っています。実現すれば有望であるとは思うんですが。
          https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240613-2965181/

          宇宙にパネルを置いて送電する構想もなかなか面白そうですが、まだまだ技術的課題がありますねぇ。是非とも実現して欲しいものであります。
          https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241204/k10014658601000.html

          最後に、軌道エレベーターも実現できると面白いのですが、この送電の話もそうなんですが、大抵、物語の中で悪用されて大変なことになっちゃいますよね。
          アホな独裁者が「やってくれる」と、あっという間に大災害に繋がっちゃいます。絶望しながらもそういうのも乗り越える技術革新を希望したいと思いますよ。「待て、しかして希望せよ」ですな。

  2. 山童 より:

    リサイクルコストが廃棄コストより高いんじゃ、どーにも再利用が普及するのムリ!
    経済学的にムリ!
    地球で一番コスト安は植物ですけれどね。
    発生エネルギーは育成コストより高い。だから自然に増えてゆく。
    コストベネフィットの問題は人工物だろうが自然物だろうが同じ事です。アステカが人肉を食ってたのは、大型哺乳類を食い尽くして残った家畜が七面鳥と犬だったから!
    犬はタンパク質、七面鳥は穀物を人とバッティングする。すると残る大型哺乳類は人となる。で、人を食った。
    このように人の社会システムも、使用するリソースいや資源(ついついカタカナを…)に左右される。
    太陽光パネルの再使用を普及させようなんて理にかなわないんですよ!
    こういうノータリンな事をホザくのは、神が人類の為に万物を作り給うたなどという妄想に取り憑かれている唯一神教だから。
    解剖や解体をしてくると解るすが、人類だろうがネズミや猪だろうが、全て哺乳類は構造が同じ。人も動物の一つに過ぎない!
    コレが分からんのですな(笑)
    だから「人間なら叡智と理性でコストベネフィットを超えられる」という妄想に取り憑かれる。フランス革命しかり、清教徒革命しかり、ロシア革命しかり。全て人類は特別に高尚な生物てあるという妄想から発しております。
    困った事に多神教文化でも解らない連中がいる。これが中国ですな。養老孟司先生が東大で解剖学を教えていた時に、中国の留学生は「鼠と人が同じ構造である事を心理的に理解できない」と頭を抱えたそう。
    これは奴らが「分類マニア」な事に由来してます。何でもかんでも陰陽五行思想で分類したがる。すると天地人思想から中央に人族(漢民族)が来るので、西洋人と似た人類至上主義となる。なので奴らは非西洋文明でも危険なんです。
    まともな人って、もう北センチネル島にしかいないんじゃないかな(笑)あんな小さな島で生態系破壊して絶滅しないのは、自然と循環社会を形成してるからで。 
    だが、単一種で地表を覆い尽くす「農業」を始めた段階で、もう人類は愚行を繰り返すしか無くなってるのですね。
    結論)なるようにしかならない!
    それで上手く運用できないなら滅ぶ。それたけの話。別に人類が死滅しても地球は回る。エコで自然と共生して、でも豊かな暮らしとか妄想を捨てれば良いが、ムリてしょうね。

    • 山童 より:

      因みに北センチネル島住民は人肉食をしてないと思いますよ。だってあんな狭い島でソレやっていたら、クロイツフェルト・ヤコブ病が蔓延して絶滅するもの!
      骨粉を同種の家畜に食わせてBSEを発生させた他の人類より、よっぽど高尚に生きているではないですか!

    • 山童 より:

      結論その2)
      なので、もうとことん科学で行くしかないんでないすか?逆説的に!
      北センチネル島なみに文明を棄てない限り自然との共生はできません!それは人類史が証明してます。
      なら!とことん科学で行って、バイオで人体を改造したり、意識を電子的にアップロードして機械人間にしたり、そういう方向性しか「可能性」は無いんでは??
      だって今は地球上に一つの文明しか存在しません! 
      「西洋起源の科学文明」です。
      イスラム原理主義者ですら、インターネットで送金し、洗脳して、西洋文明の武器を用いてる。どこにも「」内いがいの文明は存在しません。他に代替物が無いんだから、それに1択して全てを賭けるしかない。
      で、ダメなら滅びる。それだけ。
      問題は科学という資本を、どうベットすべきかを(賭けのやり方を)間違えている! 
      そこをどうするか?が政治なんですが、
      結局は為政者も人類動物で、情緒に左右される。なのでAIに政治やらせて、意識のアップロードを実現して、人間(動物)を越えるかしか選択肢は無いと思いますね。

      • 山童 より:

        これは私が西洋科学起源でない鍼灸マッサージ師だから想う事です。
        西洋医学ってさ、注射一本で血圧をコンマ単位まで決定できるんですよ。
        西洋医学にはできないこともするけど。全般的には西洋医学に敵わない。
        抗生物質以前に結核を治す方法を中国医学は発見してましたが、あまりに高コストなので人類史には貢献しなかった。ここでもコストベネフィットですなぁ。他にも幾つも類例は挙げられますが、やめときます。
        もうエコとか言うのヤメましょうぜ!
        代替医学と言われる「エコ」な医療をやってきて、結果的には「科学よりコストに見合った道は無い」事を思い知りましたから!!
        そういうのは「水素水」とか「永久機関」とかと同じで妄想なんですよ!
        わたしも鍼1本で万病を治すとか夢見た事がありますが、どだいムリな事を知りましたよ。
        まぁ腕があれば終末期の麻薬の効かない患者さんの痛みを緩和できますが、
        ガンを治せる訳でなし。
        「科学とは別な道」を求めて挫折し、
        挫折しなかった連中はスピリチュアルへと堕ちてゆきました????‍????
        だからエコ妄想はもう沢山です!!

        • 木霊 木霊 より:

          どこにお返事しようか悩みましたが……。

          最近、身内に不幸がありまして。それが僕の不注意にも関わる話であって、随分落ち込んでおりました。
          医療の限界を思い知らされた事案でもあったわけですが、医療現場のリアリズムとはかくも無情なものでありましょう。
          エコなんぞ、クソ喰らえみたいな治療をして頂きましたが、結局助かりませんでしたから。

          何でもエコ、エコなどという事を言う輩を見ると、ウンザリしてしまうのは以前からではありますが、最近は特に、ですね、僕も。
          人間が生き残っていくためには、ある程度、綺麗事を廃してでもやっていかねばなりません。コストを支払っても得たい対価があったとしても、両方得られないこともあるのです。折り合えるポイントが見えているのであれば、そこを目指すのは必要なことだと思います。
          太陽光パネルのリサイクルの話は、環境汚染的なリスクもあるのでしっかり処理する必要はあるとは思っています。単に廃棄して埋め立てればOKというものでもなさそうですからね。それほど大量に廃棄が出る事がわかっていますから。再利用は無理でも廃棄処理は必須です。使える部分はリサイクルしてもいいと思いますが、支那から大量に入ってくるリスクがあるわけで、そこの対策を含めて廃棄処理代を輸入業者に課すのはやっぱり必要かなと。その建前としてリサイクルを謳うのはありなんだろうと考えていますよ。

          • 山童 より:

            木霊様の御身内様のご冥福をお祈りいたします。
            お気の毒に。とうが御自分を責めすぎませぬよう。

  3. 匿名 より:

    >山童様
    貴兄は人類の行き先としてA①, B②, B③, C の4つを示されました。詳細は

    A.文明を棄て
    A①自然と共生
    B.文明を維持し
    B②サイボーグ化
    B③電脳空間へ移住
    C.絶滅

    で、Aは抵抗が大、Bの成功確率小が悩み処かと。

    しかし世間のこれ以外の選択肢を一度列挙するのも無駄では無いかと

    B④ 核融合発電、etc、事実上無尽蔵エネルギーを手に入れ力業で乗り切る。

    主流目標で 但し1970年頃までは実用化の時間余裕と元手は化石燃料で十分と思われていましたが、それが怪しくなって、もう少し繋ぎたいてのが 今日の「エコ」でしょう

    ただ動きが変で、もっとマシなやり方にすべき、が こちらの総意に近いかと。

    B①
    理論の中身を全く知らないのですが人口統計学による主流の予測では 世界人口のピークは21世紀後半で22世紀から減少に転じ、

    ここから私の外挿ですが2~3百年で世界人口10億近辺と、ハーバーボッシュ無しでやってける人口になるようです(笑?苦笑?)

    • 匿名 より:

      そういえば、B①ぐらいの時間スケールだと 間に 枯渇化石燃料を巡る仁義なき殲滅戦争がありそうで、これに生き残るための権謀術数が 最近目立つ欧米の変な動きなのかも知れない

      • 匿名 より:

        あと 完全に脱線ですが、この手の人口統計で面白いのが古代ローマの滅亡。ゲルマン部族の侵攻を受けたのは事実なものの、そもそもローマ自体が少子高齢化していて、
        当時のローマ軍団員の8割近くがバルバロイ(蛮族)であるゲルマン人、ガリア(ケルト)人(現代フランス、ブリカス、ドイツ人の先祖達)だったと塩野七生氏の著作にあり
        今日の欧米の姿と被る(笑)ニホンモーなとこは笑ってられない

  4. 山童 より:

    匿名様へ

    B④ う〜ん。
    いちおう……30年前に聞いた話ですが、核融合はできたとして、その熱を利用する前に封じ込める方法がないと。
    だって原子炉も溶けちまうとか。(なら普通の原発はどーやってんだ??)
    だから磁力とか何かで現象を封じ込めるしかないみたいな事を言ってたなぁ。
    なにぶんこちらの大昔の話なのでよく覚えてませんが。

    常温核融合があるって言う人もいるが……
    仮に成功したとして、「常温」核融合って何の意味があるの??
    釈迦に説法かも知れませぬが、「原発」って

    ①核分裂または核融合の熱で
    ②水を蒸気にして、
    ③タービンを回して
    ④発電する

    というものですよね?
    核反応→熱エネルギー→運動エネルギー
    →電気エネルギー と置換していく。
    ところが「常温」核融合とは、その発電の初動てある「熱」が抜け落ちている。
    常温じゃお湯沸かせないし、ならタービンで発電も出来ない!
    それじゃ、どうやって発電するんだよ?
    という根本的な問題があるかと。
    なので常温核融合ができたとして、何の意味があるのか、さっぱり解りません。

    では高温核融合(勝手に造語)の路線を見れば、それ「地上に太陽を作る」しょう?
    いや、それ殆ど「マイクロ・ブラックホール作ってゴミ問題を投げ込んで解決する」と同じくらいに難しいのでは??
    出来たとして人類に管理できます??
    さっきまでWEBで映像コンテンツのディレクターをマッサージしてたんですが、
    ディレクターの方がコントロールできないコンテンツや情緒やアイデアは商品化てきないと言ってました。テクノロジーも同じではないかと。
    長崎と東京の武蔵大和市だか東大和市だかに国立衛生研究所のレベル4施設があるんてすが、そこにエボラウイルスを注射したラットを飼ってるんたそうです。
    最近、長崎でエボラに感染した患者を隔離搬送する訓練が行われたのですが、
    この訓練、そもそも「住宅密集地」でエボラウイルス罹患した鼠を飼う事じだいアホと思いません??
    厚労省はコンゴでエボラの死者に触れた日本人が、帰国した際に発症したケースを想定したと公表してますが。
    コンゴの交通アクセス環境と、日本への航空便アクセスから考えて、潜伏期間の短いエボラ出血熱なら、日本に来る前に発症している可能性の方がはるかに高い!
    明らかに研究所がヒューマンエラーで武漢ウイルスの二の舞を起こした時に備えてますわね。または国立衛生研究所の医師が唱える「レプリコンワクチンはエボラワクチンとして有効」という言説を後押しして、
    ワクチンを打たせるためか??
    で、元の話に戻ると!
    そもそも住宅密集地の市街地で、エボラの実験やるんだよ?? って思いません?
    いざとなったら米軍に核を用いて焼却してもらうつもりなんだろか??
    (他国にそれ頼むようなら、もう日本は滅んだ方が良い!!)
    アメリカみたく過疎地でやりゃ良いじゃん!でも、誰も指摘せずに、すでにエボラ感染した鼠は実験施設に存在する!!
    この程度の事も予想てきない人類の政治で
    「地上の太陽」を管理なんかできる??
    私ゃ想うですね。
    核融合を手にして無限のエネルギーを入手する……それが可能としても「運用できるか?」は全く別な話と想うす。
    だから意識のアップロードで肉体を超えた存在に人類がなるか、はたまたシンギュラリティで政策決定てきるAIを産むかの2択だと思いますよ。人間は人間のままでは信用できないから!
    先ず神の如き存在を産む方が先と想う!!

  5. 山童 より:

    ローマ帝国の少子化は聞いてはいたのですが、市民階級の戦士集団が(主に自営農)
    帝国拡大により、安価な属州からの穀物輸入で崩壊し、市民軍を維持できなくなったのが由来でないてますかね??
    共和制が帝政に移ってゆくのも、属州とコロニーを維持する市民兵(建設技術者でもあり、ローマが強かったのは土木技術による野戦築城が発達していたから!)が崩壊して、技術力のない蛮人に軍団を任せればそりゃ衰退しますわね。
    たしかにゲルマンが多数を占め始めた時期に、ブリテンからローマ軍団は撤退してゆく。ローズマリー・サクトリフの「第九軍団のワシ」などブリテンのブリタニア人ものを読むと、時期は一致している。
    (そもそもなんでブリテンなんて辺境に軍団を駐留させたのだろ??)
    この時に撤退したローマ軍の代わりにブリテン人を率いてサクソンの侵略と戦ったのがアーサー王とされますが。
    わーくにの在日米軍がモンロー主義回帰で
    撤退した時に、わーくにに「アーサー王」は生まれるのだろうか??