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KOSPI5000でも成長率1%──半導体一本足の韓国経済

大韓民国ニュース
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これは酷い。

思った以上に、韓国経済の状況は悪いね。

韓国の経済成長率1.0%に減速 2025年、資材高騰で建設不振

2026年1月22日 13:00

韓国銀行(中央銀行)が22日発表した2025年の実質国内総生産(GDP)は速報値で前年比1.0%増だった。民間消費は増加傾向だったが、建設投資が不振で24年(2.0%増)から減速した。

日本経済新聞より

日本経済の成長率に比べたら随分マシな数字ではあるが、それでも内情を考えると目を覆いたくなる結果だ。

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好調なのはKOSPIだけ

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KOSPIが5,000を突破

韓国大統領の李在明氏(ミョンミョン)は、KOSPIが初の5,000台に乗せたとして、かなりご満悦の様子だ。

韓国株指数KOSPIが大幅高、一時初の5000台 半導体株に買い

2026年1月22日 13:51(2026年1月22日 16:13更新)

22日の韓国株式市場で主要企業で構成する韓国総合株価指数(KOSPI)が大幅に続伸した。一時、前日比109.61ポイント(2.2%)高の5019.54まで上昇し、取引時間中として初めて5000台に乗せた。2025年6月20日の3000突破から半年超のスピードとなる。

日本経済新聞より

確かに歴史的な偉業と言えるかもしれない。

李大統領「KOSPI上昇は株式市場の正常化」

登録:2026-01-23 06:39 修正:2026-01-23 12:28

李在明大統領は、このところKOSPI(韓国総合株価指数)が5000台間近の急激な上昇傾向にあることについて、「歪曲されていたのが正常化している過程」だと述べた。低評価されていた韓国証券市場が正常化するにしたがってKOSPIが上昇したという見解を示したのだ。

ハンギョレより

だが、このKOSPIの数字はやや疑いのある数字だとする見方もある。

韓国総合株価指数(KOSPI)は、日本だと日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)に相当する、韓国の株式市場を代表する指標である。

時価総額加重平均型の株価指数なので、サムスン電子やSKハイニックスといった半導体関連企業の時価総額が圧倒的に大きければ、これが引き上げられることになる。半導体単体でのGDPへの寄与率は0.9ポイントというから、その他で0.1%成長だったという意味だ。

このため、市場では「指数を押し上げやすい一部の大型半導体株に資金が集中しているのではないか」との見方も出ている。

reuters.com

これは2024年の記事であるが、自社買いを推奨されてサムスンが実際に株を買っているんだよね。2025年には半導体産業の支援強化も入っているので、こうした時系列を踏まえると、企業側の行動が政策判断に何らかの影響を与えた可能性は否定できない。

それは実績として評価すべきなのか

ミョンミョンが主要な公約・実績として掲げてきたKOSPIは5,000台突破は、経済指標としての分かり易さとしては優秀だ。だが、韓国経済全体を見ると、そこまで評価できる数字なのかという懸念が出てくる。

同日発表した25年10〜12月期のGDP伸び率は前期比0.3%減で韓銀の事前見通し(0.2%増)を下回った。輸出は自動車や機械設備が落ち込み、前期比2.1%減った。主要な輸出先である米国での需要が弱く、関税も影響した。

日本経済新聞「韓国の経済成長率1.0%に減速~」より

要するに、半導体一本足打法ではないか、という話だ。半導体市況が崩れた瞬間、韓国経済全体が失速する構造が温存されたままなのである。

特に、内需が萎縮してしまっていて、建設投資は目に見えて落ち込んでいる。貿易依存度は高まり、その中身は半導体頼み。これは、外部環境ひとつで経済全体が揺さぶられることを意味する。

韓国経済は24年4〜6月期以降、民間消費の落ち込みと建設投資の減少などが響いて四半期ベースの成長率が前期比マイナスか微増にとどまっていた。25年7〜9月期は半導体や自動車を中心とした輸出の増加により持ち直していた。

日本経済新聞「韓国の経済成長率1.0%に減速~」より

自動車輸出も数量は出ているが、利益は伴っていない。

昨年の年間輸出は4.1%増えたが、第4四半期の輸出は自動車、機械及び装備などが減り、前年よりむしろ2.1%減少した。輸入も天然ガス、自動車などが減少して1.7%減った。建設投資は建物建設と土木建設の両方が減少し、3.9%も後退し、設備投資は輸送設備(自動車など)を中心に1.8%減少した。

東亜日報より

ウォン安で輸出は増えても、主戦場のアメリカでは関税の影響で利益が削られ、場合によっては赤字になる。「売れている=儲かっている」ではない典型例だ。

AIブームで見通しは明るい?

一部では、2026年は改善するとする見方もある。

韓国経済は第4四半期に予想外の縮小、しかしAIブームで見通しは明るくなる

2026年1月22日午後6時07分 GMT+9 2026年1月22日更新

韓国経済は2025年第4四半期に予想外に縮小し、投資と輸出の低迷で3年ぶりの大幅な落ち込みとなった。しかし、世界的なAIブームで見通しは改善し、韓国中央銀行は政策金利を据え置く見通しだ。

~~略~~

iM証券のエコノミスト、パク・サンヒョン氏は「昨年は半導体輸出の好調により成長が維持され、今年は昨年よりも力強いものとなるのは明らかだが、半導体部門を除けば、内需面での勢いはほとんどない」と述べた。

ロイター英語版より

尤も、記事の後半で触れられている通り、半導体以外は依然として厳しい。この状態で、半導体スーパーサイクルが終わると、状況は一変する。

実際に一部のメモリ価格は下落傾向が見られ、高止まりしていた半導体価格は予想外に早いタイミングで落ち着く可能性が出てきている。

サムスンやSKハイニクスの利益の柱となっている広帯域幅メモリ(HBM)の需要がキャンセルされたりすると、一気に現在の体制が崩れる可能性がある。実際に、支那でH200が留め置かれるなど、不協和音が聞こえ始めているので、AIブームは何処まで本物なのか?というのはやや疑いを持って見ている。

まとめ

韓国経済は、半導体利益に過度に依存した不安定な構造のままだ。このままだとシリコンサイクルが一服するタイミングで傾く可能性が出てきている。

実際、現状のHBM需要が崩れを見せると、一気に半導体需要が怪しいことになるので、下手すると3月頃には何らかの影響が出る可能性が。

韓国経済は「残酷な4月」という言葉が示すように、4月にはドルが枯渇するサイクルを迎える。これは企業・金融機関のドル需要が季節的に集中する時期であるで、下手すると外貨準備が大きく落ち込んで経済危機のトリガーを引く可能性すらある。

噂では、ウォン安防衛にもKOSPI牽引にもドルを突っ込んでいるらしい。外貨準備が足りると良いんだけど、どうなんだろうか。

ミョンミョンも何らかの対策は打つだろうが、果たして適切なタイミングで手当出来るかどうかは怪しいところ。

……日本も対岸の火事では済まされない可能性はあるんだけどね。

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