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GW外遊で石破氏はベトナムとフィリピンに

外交
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石破氏のターン!

石破首相 きょうからベトナムとフィリピンを訪問

2025年4月27日 4時31分

石破総理大臣は、27日からベトナムとフィリピンを訪問します。アメリカの関税措置による世界経済への影響などをめぐり首脳間で意見を交わすとともに、海洋進出を強める中国を念頭に安全保障分野の協力強化も図りたい考えです。

NHKニュースより

GWの外遊日程に入っているという点は、そこそこ評価してもいいだろう。「外遊」と書くと「遊びに行っているのか!」というアホなツッコミする人がいるが、違うから。外交だから。

メディアも「外遊」という言葉をわざわざチョイスしているが、悪意があるんだろうね。

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連携強化の必要性

後追い外交

「遊」という感じを書くとブラブラとする印象があるが、広い意味で渡航するということを指す言葉なので、別に遊びに行くわけではない。

そして、NHKニュースはあまり積極的に関係を報じていないが、このブログでは先日、習近平氏が珍しく外遊をして関係強化を目指したというニュースに触れている。

習近平氏の外交日程は、4月14日から18日で訪問先はベトナム、マレーシア、カンボジアの3カ国であった。

その効果がどの程度あったかは不明だが、アジア歴訪の目的は分かり易い。前の記事にも書いたが、一帯一路構想の延長線上にある国家だからだ。Wikiの画像を紹介したほうが分かり易いだろう。

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緑色の破線がラオス、ベトナム、カンボジアを通過してマレーシアに至っているのが分かる。部分的に拡大したほうが良いかもしれない。

ちなみに、このラインが完成するとどうなるかと言うと、日本のシーレーンにもかなり大きな影響が出る。故に、日本としてもここを抑えられるわけには行かない。

重視している要衝

故安倍晋三が提唱した「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」というのがある。日本のシーレーンを防衛するうえでは欠かせない考えで、麻生太郎氏の提唱した「自由と繁栄の弧」と発想は同じ。

ただ、考え方はさほど新しいわけではなく、大東亜共栄圏の焼き直しとも言える。そういう意味では石破氏のアジア版NATOも似ている部分はあるのだろうが、自由度の高さという意味でFOIPは優れているところが多い。そして、トランプ氏も安倍晋三のこの考え方には賛同していた。今はどうかわからないが。

そういう意味で石破氏の発想そのものは悪くないと思う。

また、中国が海洋進出を強めていることを念頭に、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の重要性を訴え、安全保障分野の協力強化も図りたい考えです。

石破総理大臣が東南アジアを訪れるのは、就任直後の去年10月とことし1月に続いて3回目です。

NHKニュース「石破首相 きょうからベトナムとフィリピンを訪問」より

実際に、東南アジアを重点的に外交しており、成果を出せるなら応援するのもやぶさかではない。

尤も、石破氏は己の考えが正しいと思うタイプで、修正がなかなか効かない人物であるようだから、アジア版NATOの夢が捨てきれていないとすると、此処から先は望み薄である。

アメリカや中国などの動向もあって世界情勢の不透明感が増す中、石破総理大臣としては成長を続ける東南アジアの国々との連携を強化することで地域の平和と安定や国際秩序の維持・強化を主導するねらいがあるものとみられます。

NHKニュース「石破首相 きょうからベトナムとフィリピンを訪問」より

ただ、当面は出来ることといえば、連携強化と情報収集、そして意見交換である。こういった繋をつけておくことは非常に大切なのだ。

出来ることからやってくれればいいよ。ただ、石破氏は会食は遠慮して欲しいところ。あれは外交上マイナスにしかならない。トップにしか出来ないこともあるので、頑張ってほしいとは思うが。

コメント

  1. 山童  より:

    食い方が汚い奴が他国トップと会食するのは国辱を晒しに行くだけ。豚は豚。