この話も言及していなかったのだけれども、かなり大きな話である。
印パ、テロ受け対立再び激化 外交、発砲で応酬
2025年04月30日07時08分配信
インド北部の観光地パハルガムで26人が犠牲となったテロから29日で1週間がたった。現場のカシミール地方はパキスタンとの係争地。インドはパキスタン政府がテロを支援したと断定し、幾度となく戦火を交えてきた両国の対立が再び激化している。
時事通信より
詳しく触れていきたいのだが、この話は凄くややこしいので上手いこと説明が出来る気がしない。なので、取り敢えずは軽く触れるだけに。
テロリストは許せないが
カシミール抵抗勢力
さて、インドとパキスタンとの争いというのは随分長い間行われている。
インド・カシミール地方で武装勢力が観光客に発砲、26人死亡
2025年4月23日午後 1:47
ヒマラヤにあるジャンムー・カシミール地方の景勝地パハルガムで22日、武装勢力とみられる集団が観光客に発砲し、26人が死亡、17人が負傷した。警察が23日に発表した。
ロイターより
バハルガムでのテロは、観光客に向けて発砲し、インド人25人とネパール人1人が死亡している。
テロ組織「カシミール抵抗勢力」が犯行声明を出したようだ。
同組織は、8万5000人以上の「よそ者」がこの地域に定住し、「人口構成の変化」を引き起こしていることに不満を表明した。
ロイター「インド・カシミール地方で~」より
……この「よそ者」って、観光客じゃないと思うんだが。インドのカシミールでは支那による乱開発が進んでいて、支那企業が入り込み勢力を拡大している。
牙を剥く相手が間違っていたのでは?
ムンバイ同時多発攻撃
ところで、記事に出てきたムンバイ同時多発攻撃は、2008年に発生した事件である。首謀者は逮捕されたのだけれど、この時のテロリストはイスラム教系の組織だったようだ。
2008年ムンバイ同時多発攻撃の首謀者を逮捕、パキスタン
2019年7月18日 11:04
パキスタン当局は17日、同国を拠点とするイスラム過激派組織「ラシュカレトイバ(LeT)」の創設者で、2008年にインドのムンバイで発生した同時多発攻撃の首謀者とされる扇動的イスラム教指導者、ハフィズ・サイード(Hafiz Saeed)容疑者を逮捕した。治安筋が明らかにした。
AFPより
この時は160人以上が死亡している。
8年も経ってようやく首謀者の逮捕に至ったが、事件の真相究明と言うには遠い状況のようだ。
こういったインドとパキスタンとの間に起こるトラブルは、イギリスからの分離独立(1947年8月)の際に起因している。この話は以前も触れたとは思うのだけれど、大雑把に言うとヒンドゥー教徒とイスラム教徒の分断をするように国境を造ったので、独立直後から戦争に発展(第1次印パ戦争)。
それから、何度も戦争を起こしていて、今も散発的に衝突が発生する。
テロリズムと報復
おそらく両国政府は積極的に参加はしていないと思うのだけれど、だからといって両国が協力してテロリストを駆逐するなんてことはやっていない。
パキスタン、対印貿易停止 テロきっかけに対立激化
2025年04月24日21時54分配信
パキスタン政府は24日、インド北部の観光地パハルガムで起きたテロを受けたインドの一連の措置に対抗し、第三国経由を含むインドとの全ての貿易を直ちに停止すると発表した。テロをきっかけに核兵器を保有する両国の対立がエスカレートしている。
時事通信より
そして、対立。
印パ、双方の駐屯地に発砲 被害なし、係争地緊張高まる
2025年04月25日17時15分
インドとパキスタンの事実上の国境となっているカシミール地方の実効支配線一帯で24日夜から25日朝にかけ、両国軍が相手の駐屯地などに向けて発砲を繰り返した。一帯に民間人は住んでおらず、死傷者はいない。インドのメディアが伝えた。
時事通信より
両陣営から発砲しあう事態に発展。
何と表現したら良いか良く分からないけれども、テロを起こされたインド側の怒りも分かるんだけど、その報復がまた酷かった。
パキスタン、対印貿易停止 テロきっかけに対立激化
2025年04月24日21時54分配信
パキスタン政府は24日、インド北部の観光地パハルガムで起きたテロを受けたインドの一連の措置に対抗し、第三国経由を含むインドとの全ての貿易を直ちに停止すると発表した。テロをきっかけに核兵器を保有する両国の対立がエスカレートしている。
パキスタン政府はまた、同国の空域をインドの航空会社が飛行することを禁止した。インドに通じる唯一の陸路国境であるワガ国境検問所も閉鎖。さらに、首都イスラマバードに駐在するインド軍関係者に30日までに退去するよう命じた。
インド政府はパハルガムでのテロについて、パキスタン政府が支援していたと断定し、両国を流れるインダス川の水資源利用協定の履行停止といった措置を取った。パキスタン政府は対抗措置の発表に当たり、「事件をパキスタンと結び付けようとする試みは軽薄で合理性に欠け、非論理的だ」と反発、インドの主張を否定した。
時事通信より
もはや、どっちがイイとか悪いとかそういうレベルの話ではなくって、第四次印パ戦争に発展しないことを望むだけである。
コメント
テロ犠牲者の方にお祈り……。
さて、カシミールですか。根が深い話なんですよね。還暦過ぎの私が、9歳くらいで観ていた特撮ドラマ「レインボーマン」の冒頭が死屍累々たるカシミール紛争でした。
まぁ、なんでかはグクってみて下さい。
何にせよ50年以上前の子供向け番組に出てくるくらい根が深い話なんですよ。
で、どっちもテロ組織を煽ったり、相手国の国籍者を迫害したり繰り返してきてる。
そもそもインドはブリカスが出てくる前はムガル朝でせう?
ムガル朝はイスラムの国ですから。てことは、まぁブリカス絡みでヒンドゥーとムスリムの対立があって、そこにカーストが絡み
…冷戦下にクチャクチャにシェイクされた。
そういうお話なんですねぇ。
インドが中国とヤった時は、拳と石と棒に済ませたのに、平気で襲撃しちゃうんだもの。核の怖さより深い憎悪なものなの解るかと。
なわけで、我ら日本人が口を挟める余地なさそうです。核をやりあって互いに数百万人から数千万人の被害をうければ考え方を変えるんでないですか。
あの国の宗教的対立の凄さは帝国主義以前からなんですね。
例えばサッグまたはタグってご存知?
19世紀に印度植民地軍に殲滅させられた盗賊&殺人教団です。旅の商隊に紛れ込み、
絞殺してカーリー女神の生贄に捧げた後で
積荷を奪う事を成業としていて、殲滅まで
400年間に二百万人くらい殺したと言われてる。いやゲームとかファンタジーの話ではなくて、英国植民地政府の裁判記録にきちんと残っています。
で、このサッグはカーリー女神を奉じてるるんですが、どうも元はイズマィリ派つまりシーア派の異端派、いわゆるアサシン教団だったらしい。アサシンはモンゴル軍の西征で滅ぼされるんですが、それがインドに流れてきたようで。
で、ムガル朝はスンナ派です。シーア派を名乗ってると弾圧される。そこで土着のヒンズーの女神を奉じた盗賊集団に変化していったらしいんですね。
どんだけ宗教対立が激しいんだよ!の世界なんですよ。盗賊から女性国会議員となり、暗殺されたプーラン・デヴィ議員っていましたでしょう。彼女にしても不可触賎民でカーストと宗教の問題で家族を皆殺しされて盗賊に身を投じてるのが半生。
で、そういう原因を作ったのは紀元前からある話なんですが、それをブリカスがやややこしい形に引っ掻き回した。
昭和までインドというとターバン巻いてるイメージでしたが、それはシーク教徒すね。ヒンジはターバン巻かない。
では何でターバン≒インドになったかと言うと。ブリカスの分割統治なのですが。
シークもイスラム教とヒンズーが折り合う形で生まれてきた独自宗教で、そういうのがあっちもこっちも存在して、その反動なんでしょう最近のヒンズー至上主義は。
周辺諸国が警戒するのは当然とは言える。
カーリーとそれを奉る方々の話ですと、タギーという狂信者的な存在がいたのは知っていました。
ですが、どうやらタギーとタグは同じものを指す言葉のようで、ルマール(黄色いスカーフ)で人を絞殺してまわる集団だったらしいですね。インディー・ジョーンズ「魔宮の伝説」のモチーフになったくらいの知識しかありませんが。
あ、それです。魔宮の伝説の変な奴等はそうなんだ😯
言い出しっぺなのに、いまコメ読ませて頂いて気が付きました。
因みに冷戦時代の長距離ソ連偵察機の飛行ルートはインド領空を通ってました。
インド政府は黙認していたんですね。なんでソ連となのか判らんですが。
割とロシアや中国とも付き合うのは、その頃からの話で。インドは独立派が日本屈指とインパール作戦するとか、チャンドラ・ボースやビハリ・ボースとか日本帝国とも親和がたかかった割に、日中戦争時の米国の蒋介石支援ルートに領空を使わせたり、
米国航空義勇軍フライングタイガースの基地を置かせたり、八面六臂なんですよ。
なので、ヘタに肩入れしても、反日勢力とも結ぶのでリターン取るのは難しい国なのでしょうねぇ。あまりこの国に期待せんほうが良いと想いますけれどね。とくにイスラム諸国との軋轢には。
レインボーマンって、そういう話でしたか。「死ね死ね団」はなんとなく知っていましたが。
それにしても、インドとパキスタン、無事に矛を収めることができれば良いんですがね。
コレはいつもの「おねだり」でないんです。
ただ木霊様の意見を聞きたくてねぇ。
オーストラリアの森林火災で餌不足と、重度の火傷を負ったコアラをヘリから狙撃。
安楽死させてるんですが。
さっそく非難と弁明の応酬。
医療人としてみると、大災害の時に、患者さんに色別のタグつけます。黒のタグだと
助からない判定で、少ない医療リソースと人員を助ける人に割く為に「意図的に放置」いたします。阪神淡路大震災の時にも行われてました。
んで、うんざりするのが、責める愛護者と
弁明するオーストラリア政府の醜さ!
①愛護人たち
全身3度の火傷を負って、苦しみながら僅かな時間を生きたいかお前なら?
という想像力が欠片もない!
②一方でオーストラリア政府。
人道的と言ってるが「経済的」が本音しょ。鯨の次はコアラかよ(笑)ベクトル逆だけれど。
ヘリ狙撃だと、周囲に健康な個体がいる時に跳弾などで被害が出る。ヘリによる狙撃は殺戮目的なら効果的なんですが、個体を判別射撃するとなると難しい。これはスワットが競技場などの乱射事件への対応で、ヘリ狙撃を使わないの観ても解る。
ここは七面鳥様に聞けば解るけど、そもそも銃にはゼロインがあって、スコープの中央に着弾があるわけじゃない!
風と重力とゼロイン距離との差で着弾点がかなり変わる。一発必中ならヘリから狙わんのですよ。だって秒速数十㍍で距離が動くのに、精密射撃できっこない!
するとオーストラリア政府の本音は何処?
それは「経済的問題」すな!
火災跡で徒歩で近づけん言うとるけど、熟練したガイドハンターと軍の狙撃手を出せば近づけますよ。ただ徒歩接近して、判別した上で殺処分となると、とんでもない費用になる! 8000円/日で民間人に熊を倒させようする「どっかの国」じゃない!
で、その費用を「負担しろ」というと、①の人々は必ず「沈黙する」し、
政府は「何もせんと観光業に響く」のを恐れてる。ホエールウォッチで稼ぎまくる国ですから。コアラもアレでしょ。
でも、「その膨大な費用を出したくない」のてすな鯨愛護国は(笑)
だから「お手軽ヘリで射殺」なのでせう。
つまり①も②も「本質は費用と経済問題」なのを愛護とか人道で誤魔化してるだけ。
我が国の熊もそうだが、
いわゆる理想主義とかリベラリズムとか、
博愛とかこそ、今の世界の癌なのと違いますかね。本質はそこ!と想うす。
木霊さまは如何に思われますかね?
皆様にも聞いてみたいです。
ちなみに、この「カラータグ」的な現実論を、ぎゃあきゃあ言う奴らがいる限り「国防」は成せませんよ!
平和主義者、博愛主義者こそ国を滅ぼす亡国の徒。平和主義者こそ戦争起こす!
その問題とコアラは通底してると私は観ています!
ちなみにコ・アラは絶滅危惧種とされてますけれど、増えすぎて困ってる州もある。
北西部なんかはそもそも生息してないし。
パンダが中国全土にいないのと同じ。
そして生息域には露骨な濃淡があり、捕獲移動処置と去勢手術を並行してる州もある。その種のレッドデーターってのも、実情にそぐわないケースが多々ある。
でも、そういう現実を観ないんですね。頭が御花畑の人々は。そういう奴こそ絶滅すれば良いのに!
コアラさんの話ですか。
正直、傲慢な話だなと思いました。
なんというか、人間が野生生物に慈悲をくれてやるというのは、あまりにも。
コアラは保護してカンガルーは駆除すると批判されて来た国ですから、それくらいはやるのでしょうな。
酷な話ではありますが、木霊様のお話をきくと「自然にまかせる」べきなのかもしれませんね。
その発想の無いところが欧米人が嫌いな理由なのですが。(ユダヤのタルムードとかは良いと想うけど)
ちなみにシナも「不自然」ですよ。
大陸の連中と医学で机を並べると、
奴等は「人もネズミも哺乳類は構造は同じ」な事を理解し難い。これは東大で解剖学を教えていた養老孟司氏も言ってました。
「人は特別なのである」という概念が、信仰レベルになっていて、そこはキリスト教文明圏と変わらない。
インドのモディ首相は、4/29の時点で国軍に軍事行動権限を与えたとメディアは伝えています。
インド政府はパキスタン人の国外退去を要求し、カシミール地方でインド空軍機による哨戒を
始めたようです(4/29 Radio Free Europe)。
https://tinyurl.com/4tjz6hf7
なんとなく、わざとらしい事件に感じますね。いま、印パが衝突して笑うのは誰か?
パキスタンは後ろ建て無しに勝てる訳く、以前の慣例からは中国の支援仰ぎそうなモノですが
今回はパキスタンのアーシフ国防相が名指しで米トランプ大統領に仲介求めてますし
(探すと他 英 中 安保理 とか多方面にも、パキスタンは何としてもドンパチしたく無さそう)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b989a58d2b05478ae6194f0ce5ccb0260d5c37f1
米国でて来りゃ中国も笑ってられない。
>笑うのは誰か?
ロシア? 大穴アフガン?
う~ん降参です
誰です?>砂漠の男様
いま、印パが衝突して笑う……。
インドが弱体化して利益を得るのは支那でしょうが、パキスタンの弱体化はメリットにならないんですよね。
ロシアにとってはインドはむしろ支那を牽制しておいて欲しい存在でしょうから、候補から外すとして。いや、ウクライナから目が逸れるならアリでしょうか?でも、イスラエルの騒ぎでロシアが一枚噛む話もありましたが、実際はそこまで手が回っていません。
第三勢力としてのし上がろうとしているアフリカ勢は……、ちょっと結束力が足りませんか。 降参です。
BOOK様。
詐欺師が神を創り給うた……の由来は例のコメ欄に返信しておきました。
ミケランジェロと贋作者の話のように、ある種の狂気を天才はまとうもので、それは表も裏も同じですよ。
というか…印パ戦争が核戦争に発展したら「元も子もない」で、ニンマリしてる場合ではないと思いますが。
たぶん撃ち込んだ瞬間に、戦術核では収まりがつかなくなるのでは?
で、1980年代にインドがバンガロール州にインド版シリコンバレーを建設していったのも、立地や環境でなく、
かなりな規模でパキスタンと「起こる」と予想したからだ想うのですよ。
つまりは戦術核1、2発の撃ち合いで済むようなレベルを両国とも想定してないと思うんです。
場所が場所だけに、背後関係がまったくみえてきません。
ただ、今回テロ事件が起こったパハルガムは、パキスタン領から離れた渓谷の小さな観光地で、移動ルートが限られており、インド政府が日を置かずにテロ実行犯3名(2名はパ国籍者)の氏名と似顔絵を公開して捜査していることから、テロ事件として粗さが目立ちます。
実行犯が自爆テロを行わずに、逃亡していることから、”紐付きでないテロ”の可能性も。
パ政府にしろ、イ政府にしろ、詳細情報をもっているはずですが、インド政府が強硬姿勢を示しているので、たぶんパキスタンのどこかが火を点けたのでしょう。
こんにちは。
遅れコメントで申し訳ない。
印パ問題、万博でパキスタン館で「何も知らない体で」質問された方のnoteを拝見しました。
https://note.com/tyuu_bou/n/nbf431ce7864f
一般人レベルでは、↑なんだろうなぁ……って思いました。
あれもこれも、ブリカスに端を発するのがなんとも……
こんにちは。
紹介頂いたnoteはなかなか興味深いですね。
こういった質問をして掲載してくれるというのは、面白いです。その答えの内容も含めて、なかなか国家的事情が絡んでいる気がしますね。
パキスタンのガイドの言うことは真実ですよ。ほんとにです。
国を分ける時に、何日前に発表したか?
2日前ですよ。2日!!
突然ですから、呆然そして一度に鉄道に押しかけるの当然てしょう。平和的かつ民族宗教対立なくても被害は出る。
そこで「野放し」なので、かつての日本人が満洲国崩壊でいきなりソ連侵攻と現地民襲撃に放り出されたのと同じ……いや10倍の流血が起きた!
「いきなり」から10日たらずで死んだ人は百万人ですぜ!
ブリカスは、満州で貴金属集めて自分たちだけ船と飛行機用意して、ソ連兵や現地民の前に丸腰の日本人移民を放置した関東軍幹部と同じ事をしたのですよ。
恨んでるの当然です。