近況は「お知らせ」に紹介するようにしました。「注意して下さい」もお読み下さい。
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イスラエル軍がイラン各地にある核施設を攻撃

イスラエルニュース
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何が起こっている?!

イスラエル軍「イラン各地にある核関連施設など攻撃」発表

2025年6月13日 10時18分

イスラエル軍は13日、SNSのXに、「イスラエル空軍の戦闘機数十機が、イラン各地にある核関連施設など数十の軍事目標への攻撃を含む第1段階の作戦を完了した」とする声明を発表しました。

NHKニュースより

イスラエル軍の動向を最近追いかけていなかったが、いきなりこれである。当事者達は「いきなり」ではないかもしれないが、イスラエルやりたい放題だな。

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攻撃目標にされた核施設

核施設攻撃

核施設まで攻撃しちゃったらしい。

イスラエル「イラン核関連施設など攻撃」発表 非常事態宣言も

2025年6月13日 12時32分

イスラエル軍は13日、イラン各地にある核関連施設など数十の軍事目標を攻撃したと発表し、ネタニヤフ首相は「イランの核濃縮プログラムの核心を攻撃した」としています。 一方、イランの国営テレビは、攻撃によって革命防衛隊のトップが殺害されたと伝えています。イラン側は攻撃を受けた場合、報復攻撃すると警告していただけに、両国の軍事衝突の拡大が懸念されます。

NHKニュースより

イランが核開発をしていた疑いがあるのは、以前から言われていたことである。だから、イラン核合意を脱退したアメリカの判断は、「なるほど」と思った。実際にロシアや支那からの技術供与があったようで、研究のフィードバックもあったようだ。

だが、そのことと直接攻撃は全く関係ないよね?イスラエルよ。

イスラエル軍は13日、「イスラエル軍がイランの核開発計画への先制攻撃を行った」としたうえで「イスラエル空軍の戦闘機数十機が、イラン各地にある核関連施設など数十の軍事目標への攻撃を含む第1段階の作戦を完了した」とする声明を発表しました。

NHKニュース「イスラエル「イラン核関連施設など攻撃」発表」より

イスラエルとイランが敵対関係にあって、イエメンを介して色々とトラブルがあったのは事実なんだが、建前としては国際法上はこのような攻撃は許容されないんだよね。

img

ただまあ、イスラエル側にとって、イランが核開発成功されるのは困る。だから、危ないから核開発止めろという圧力をイスラエルがイランに対してかけていたという話はあって、実際に工作活動として破壊活動の応酬してはいたんだけれど。

立ち上がるライオン

座ってろ!

イスラエルがイランに先制攻撃、核開発阻止狙い 数日間継続へ

2025年6月13日午前 11:57

イスラエルは13日未明、イランの核兵器開発を阻止するために同国の核施設に先制攻撃を実施したと発表した。イランのメディアは国内の主要なウラン濃縮施設などで爆発があったと伝えた。

イスラエルは、今回の攻撃作戦を「ライジング・ライオン(立ち上がるライオン)」と名付け、イラン司令官やミサイル工場も標的にしていると表明。一方、イランによるミサイルや無人機による報復攻撃を想定し、非常事態を宣言した。

ロイターより

ええと、今回、イスラエル軍は「ライジング・ライオン(立ち上がるライオン)」攻撃作戦を敢行したとして、国際社会に「俺はやったぜ」と発表した。

一方、国内向けには「イランから報復を受ける可能性がある」と非常事態宣言を出している。マッチポンプかな。

イスラエル軍当局者は、イラン国内の数十の核関連施設や軍事施設を攻撃していると述べた。また、イランが数日以内に15個の核爆弾を製造できる物質を保有していると主張した。

イスラエルのカッツ国防相は声明で「イランへの先制攻撃に続き、イスラエル国内と民間人に対するミサイル攻撃と無人機(ドローン)攻撃が当面予想される」と述べた。

ロイター「イスラエルがイランに先制攻撃」より

ただ、イランが核兵器を運用出来るようになれば、イスラエルにとって困ったことになることは火を見るよりも明らか。既にイスラエルとイランとの間には戦争状態にあると思われる状況にあるので、今更、「ダメなんじゃない」と正論を言ったところで意味はないのだ。

トランプ氏の指摘

そして、この話は既にアメリカから指摘が出ていた。

大規模衝突の可能性 核開発協議イランは譲歩を トランプ大統領

2025年6月13日 7時23分

イスラエルがイランを攻撃する可能性が伝えられる中、アメリカのトランプ大統領は「大規模な衝突になる可能性がある」と指摘し、イランに核開発の協議をめぐり譲歩するよう求めました。

アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズは11日、欧米の当局者の話としてイスラエルが近くイランを攻撃するための準備をしている模様だと伝え、さらにABCテレビは12日、関係者の話として、イスラエルが今後数日以内にイランに対して軍事行動を起こすことを検討していると報じました。

また、アメリカ国務省は11日、中東地域で緊張が高まっているとして、イランの隣国イラクにある大使館の一部の職員の退避を命じるなど警戒を続けています。

トランプ大統領は12日、記者団に対して「攻撃は十分起こりえる。大規模な衝突になる可能性がある」と指摘しました。

NHKニュースより

国防省からも11日に指摘があり、トランプ氏からも12日に指摘があった。

トランプ氏の立場は完全にイスラエル寄りであり、「またいっているよ」という世間の受け止めとは異なり、イスラエル軍は実際にやってしまった。

一方、トランプ大統領は「われわれは合意に近づいている。私は合意があると考えているかぎり、踏み込んでほしくない。なぜなら台なしになるかもしれないからだ」と述べ、イスラエルに対して協議を妨げるような行動をとらないよう促しました。

NHKニュース「大規模衝突の可能性」より

トランプ氏は、「やろうとしている」「やってくれるな」「合意があるから、実力行使するな」と、言っていたのだが、この始末である。

BBC辺りはアメリカやトランプ氏を批判するような記事を載せて、イスラエルに抑制を呼び掛けていたが、まあ、無駄だったようだ。

【解説】イスラエルが深刻な戦争犯罪と批判相次ぐ、各国の対応次第で将来に禍根か……BBC国際編集長 - BBCニュース
BBCのジェレミー・ボウエン国際編集長が、著名な法律家や人道主義者、外交官らを取材し、国際社会が抱えるイスラエルへの、そしてパレスチナ・ガザ地区での大惨事への懸念を報告する。

何というか、格好としてはイスラエルによるイランの核武装阻止ってことになるんだろうけれど、迷惑な話ではある。イスラエル側に正義があるのかは良く分からないが、イランが核武装するとそれはそれで厄介な事に。

エスカレーションしないと良いんだが、今更かな。

追記

イランも激オコ

そりゃ、そうなるよね。メンツ潰されれば怒るよ。

イランが100機以上のドローンをイスラエルに向け発射、報復か…イスラエル軍報道官が発表

2025/06/13 14:55

スラエル軍の報道官は13日朝、イランがイスラエルに向け、100機以上のドローン(無人機)を発射したと発表した。イスラエル軍によるイランの核施設への攻撃の報復とみられる。イスラエル軍は、ドローンの迎撃に向け、準備を進めている。

讀賣新聞より

既にイスラエルに向けてドローン部隊を編成して、発射済みらしい。どうやら、迎撃始まっているという報道もあるんだけど、果たしてどうなってしまうのやら。

と思っていたら、ちょっと驚きのニュースが。

モサドはイランにドローン基地を設置した。無人機はイスラエルを狙った地対地ミサイル発射台を攻撃するために夜間に起動された。

2025/6/13 午前10時37分

イスラエルの治安当局者はタイムズ・オブ・イスラエルに対し、イランの核・ミサイル計画に対する作戦準備に何年も費やしており、その準備にはイラン国内にドローン基地を建設することや、精密兵器システムや特殊部隊をイランに密輸することなどが含まれていると語った。

この取り組みは、イスラエル国防軍とモサド諜報機関の緊密な共同計画にかかっていた。

当局者によると、モサド工作員はテヘラン近郊のイラン領土にドローン基地を設置した。ドローンは夜間に起動し、イスラエルを狙った地対地ミサイル発射装置を攻撃した。

times of Israelより

どうやらモサドがイランに入り込んでいて、防空システムや地対地ミサイル発射台を破壊。ドローンによる報復という話も空振りに終わった模様。

凄いな。

相変わらずイスラエルおそるべしである。

コメント

  1. 山童  より:

    世界って、
    こんなに混沌としてましたっけ?

  2. 砂漠の男 より:

    イスラエルは、米国や、中国、ロシア、口うるさいEUが疲弊しており、世界レベルで混乱状態にある今がチャ〜ンスとみて、イラン体制転覆に乗り出したのかも?
    ネタニヤフ氏が率いるリクード党は結党以来の国粋強硬派で、大イスラエル🇮🇱主義を掲げています。いまこそイランにボカチン喰らわせて、撃って出るときと考えたのかもしれません。

    • 山童  より:

      あのう……推察をお聞きできれば…
      m(_ _)m
      もしも、ですよ。
      全米がガタガタしてるのが、実弾発砲に至り市街戦→内紛になった場合ですが。
      「この隙に!」とイランが考えて、イスラエルと全面戦争とか、そういうシナリオって有りえますてしょうか?

      • 砂漠の男 より:

        あくまで大ざっぱな私見としてですが、イラン側に本気でイスラエルと戦争する気があるかは、まだわかりません。いまはイスラエルのほうが、イランを殺る気満々のようにみえています。
        尤も、イランの保守強硬派や権威主義的なイスラーム聖職者は好戦的なので、戦争は継続されるとみています。
        米国もロシアも介入するとは思いますが、ネタニヤフ氏相手では心許ない気もします。

    • 木霊 木霊 より:

      イスラエルの内情を考えると、「今がチャンス」というより、「もうこれしかない」という博打に感じますけどね。
      この辺りもうちょっと情報整理したら、記事にしたいと思っています。

  3. 山童  より:

    砂漠の男様へ。
    回答をありがとうございます。
    米露の介入も心許ないですか……
    今までの常識が通用しない時代に来たとつくづく感じます。

  4. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    数日前、気付いたのですが。
    ・イランとイスラエル:色々あるけど、根っこは宗教戦争。それとブリカスとカエル喰い。
    ・インドとパキスタン:上同。あと、やっぱブリカス。
    やっぱ宗教って……あとブリカス、お前はもっと反省しないといけない。つか責任取れ。カエル喰いもだ。

    で。
    ・ロシアとウクライナ:どう見てもロシアの祖国復興運動、つかプーチンの大ロシア妄想
    ・(これからの)台湾と支那:上同、こっちはキンペー
    であって、これだから「遅れて来た赤い覇権主義国」は……

    有効な手が打てない原因も、枢軸国に対抗する事だけを目的とした呉越同舟の国際連合軍を母体とする国連、その呉越同舟が拒否権持ってる事なので、やはりこれは戦後体制をガラガラポンしないとどうにもなりませんな……

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。
      破壊的再生を望む支那皇帝が、周辺地域にまで破壊を撒き散らす事態にならないと良いんですけどね。

      • 山童  より:

        別にシナ皇帝を褒める気はないすがね。いちおう「サウジアラビアとイランの和解」をシナがやった事が、
        今回の件ですこしはブレーキになってる事は認め目良いのでないすか?
        ガチで!
        サウジがイランと睨み合ったままの状況で、今回の事態だったらヤバかったんと違います??
        そこはお二人とも冷静に観てない気がする!

        しかし笑うしかないコレ!
        プーチン「やはり先制攻撃はイスラエルが悪いよ!」
        いや、どの口で言うとんねん!!
        脱力しましたよマジで。

        • 木霊 木霊 より:

          支那の行為が結果的にブレーキになっている可能性は確かにあります。
          ただ、それは結果オーライという話であって、意図した動きとは言い難いですよ。だから評価しないって訳ではないんですけどね。

          プーチン氏はまあ、「流石」というしかありません。