よっしゃー!やったね!ブログのネタが増えるよ!
李大統領 国防の研究開発に大規模な予算投入と表明=「防衛産業4大強国達成」
2025.10.20 13:44
韓国の李在明大統領は20日、ソウル郊外、高陽の国際展示場KINTEXで開かれた韓国最大の航空宇宙・防衛産業展示会「ソウル国際航空宇宙・防衛産業展示会」(ソウルADEX)の開幕式に出席し、「防衛産業4大強国の達成は決して不可能な夢ではない」として、「2030年までに国防や航空宇宙の研究開発に予想を超える大規模な予算を投入し、国防の重要技術や武器体系を確保して独自の宇宙開発能力を構築する」と述べた。
聯合ニュースより
とまあ喜んではみたが、実際、最近の韓国製の兵器は侮れないのである。日本よりも進んでる分野もチラホラ。
投資はするが金はない!
これからは兵器も積極的に売るぜ!
ただ、韓国大統領の李在明氏(ミョンミョン)は、これって本気なのかなぁ。
こちらの記事、昨日書いたものだ。
記事の趣旨とは異なるために引用はしなかったのだが、この進水式にミョンミョンは参加しなかった。
だが、この日の進水式には李在明大統領、金民錫首相、安圭佰国防相など韓国政府の主要人物は出席しなかった。李大統領はこの日、公のスケジュールはなく、金首相は忠清南道公州と大邱を訪問し、安長官も公のスケジュールはなく、業務報告を受けたといわれる。韓国海軍は、李大統領の出席を予想して進水式を準備したが、その後、不参加という形で整理されたことで当惑をあらわにした―と伝えられている。大統領室の一部には、蔣英実の進水式に出席した場合、プロジェクトを開始した前政権の成果をPRしてやることになりかねない、という意見もあったという。
朝鮮日報「韓国海軍の新型潜水艦は弾道ミサイル10基搭載可能、リチウム電池で潜航時間も大幅向上」より
参加しなかった理由は明らかにされてはいないが、碌でもない話なのだろう。
ただ、その有用性についてはそれなりにミョンミョンも認めているようなので、冒頭の「2030年までに国防や航空宇宙の研究開発に予想を超える大規模な予算を投入」という発言をしたのだろうね。
韓国国防安保フォーラムのオム・ヒョシク事務総長は「8兆ウォン(現在のレートで約8500億円)規模といわれるポーランドの新型潜水艦導入事業『オルカ・プロジェクト』の受注のために大統領室秘書室長まで特使として派遣したところに、韓国軍の最新鋭潜水艦の進水式に大統領が出席していれば、おのずと韓国の潜水艦技術力のPRにつながっていただろう」と語った
朝鮮日報「韓国海軍の新型潜水艦は弾道ミサイル10基搭載可能、リチウム電池で潜航時間も大幅向上」より
ポーランドやカナダにセールスをかけているので、是非とも参加して欲しかったらしいけれども。
かけ声だけは勇ましい
事情はともあれ、潜水艦を含めて世界的に売り出していく予定の兵器は多い。
李大統領は「世界の5大国防強国となり、防衛産業受注100億ドル(約1兆5000億円)時代を切り開けたのは、歴代政権が防衛産業と航空宇宙産業を育成してきたため」とし、「政府はその堅固な礎の上に、より大胆な投資と支援で韓国を世界4大防衛産業・航空宇宙強国へと躍進させる」と改めて強調した。
国防関連研究開発への予算投入については「大胆に投資する」と断言し、「特に国防分野の特殊半導体など独自に確保すべき技術や部品、素材開発に投資を集中し、技術主権を確立する」との方針を明らかにした。また、「『防衛産業ファストトラック』(先端武器体系許可手続きの簡素化)制度を拡大し、民間の技術と装備を軍に提案する機会を広げ、迅速に軍に適用されるようにする」と説明した。
聯合ニュース「李大統領 国防の研究開発に大規模な予算投入と表明~」より
受注額も驚くほど高く、その受注額累計に大きく貢献しているのがポーランドである。K9自走砲も、K2戦車もポーランドが大量受注したからね。そういう意味では潜水艦も是非とも売りつけたいのだろう。
そして、これを皮切りに国防関連研究開発に大胆に投資すると断言したらしい。
債務の積み上げに警鐘
だが、韓国の中央銀行である韓国銀行は、「ふざけんな」とメッセージを出している。政府債務を積み上げすぎだと警告しているのだ。
李昌鏞総裁「国家債務比率は80%が限界…2029年には60%に達する見込み」
登録 : 2025-10-20 16:57:26**修正 : 2025-10-20 16:57:26
韓国銀行の李昌鏞総裁は20日、韓国の国内総生産(GDP)比国家債務比率と関連して、「国際通貨基金(IMF)などでは(適正限界を)80~90%と判断している」と明らかにした。
~~略~~
続けて「中長期的には(国家債務比率の増加率を)3%程度に下げなければならない」とし、「今のように4%ずつ増え続ける場合、2029年はほぼ60%に達するため、長期的に国家負債の増加持続を考えなければならない」と提言した。
亜洲日報より
実はミョンミョン、大統領になってから政府政務をめちゃくちゃな勢いで積み上げている。
国際決済銀行(BIS)が韓国の政府·家計·企業負債に警報音を鳴らした。
17日、BISによると、韓国の国家総負債は今年第1四半期末基準で6372兆ウォンに達する。 国内総生産(GDP)比247.9%だ。 2015年第1四半期と比較すると、10年間、国家総負債が3000兆ウォン増えた。 経済規模に比べて過度だという指摘だ。
国家負債問題が深刻な英国も総負債比率が222%で韓国より低い。 米国は249.8%で韓国とほぼ同じだ。 米国と英国は基軸通貨国という点で、非基軸通貨国である韓国と事情が大きく異なるというのが専門家たちの一般的な評価だ。
毎日経済より
韓国銀行だけでなく国際決済銀行からも「やめてくれ」と9月には懇願されていた。非基軸通貨国である韓国がこれでは流石にヤバい。経済に堪能な方からは既にストップがかかっているんだね。
8ヶ月で120兆ウォン
もうちょっと分かり易くまとめているのが、このブログで良く登場するMoney1さんのブログである。


まあ酷い状況を伝えているのだが、分かりやすいグラフを紹介していたので引用させていただこう。

「わずか8カ月で約120兆ウォン増」というのが、韓国政府の負債増の実態なのである。
何処まで債権を積めるかは知らないが、少なくとも韓国銀行は「止めろください」と強く警告している段階である。
こから資金調達する積もりなのかは、疑問である。
だが一方で、韓国経済が冷え切っている現状において債務を増やしてでも経済を回すのは常道。仕方のない面はあるのかもしれない。
主力産業を育てるぜ
よく分からんがとにかくすごい自信だ
というわけで、とにかく防衛産業を育てるというのがミョンミョンの発表だったのだが。
李大統領は「政府が防衛産業4大強国の達成を国政課題に掲げたのは、防衛産業を主力製造業に育成するという強力な意志が込められている」とし、「韓国の防衛産業と航空宇宙産業が世界の平和を守るものになるよう最善を尽くす」と力説した。
聯合ニュース「李大統領 国防の研究開発に大規模な予算投入と表明~」より
なんだかよく分からないけれど、防衛産業と航空宇宙産業を発展させて「世界の平和を守る」という。
ふーん。
韓国最大の防衛産業展示会「ADEX」開幕 各社がミサイル・無人機など出展
2025.10.20 15:52
韓国最大の航空宇宙・防衛産業展示会「ソウル国際航空宇宙・防衛産業展示会」(ソウルADEX)が20日、ソウル郊外、高陽の国際展示場KINTEXで公式に開幕した。韓国防衛産業が好況に沸くなか、参加企業は開発済みや開発中のミサイル、無人機、次世代戦闘システムなどの防衛装備を出展した。
聯合ニュースより
大きく投資するぜ!とミョンミョンがぶち上げたのは、ソウルADEX(韓国最大の航空宇宙・防衛産業展示会)だったので、そういう雰囲気だったのだろう。
こくさんちょうおんそくせんとうき
まソウルADEXで目玉となったのが、国産超音速戦闘機KF-21「ポラメ」(開発中)である。
防衛産業大手のLIGネクスワンは、国産超音速戦闘機「KF21」に搭載される3種の航空武装を公開した。これまで輸入に頼っていた短距離空対空ミサイルや「韓国型タウルス」と呼ばれる長距離空対地ミサイル「天竜」、空中から艦艇を打撃する空対艦ミサイルを展示した。
聯合ニュース「韓国最大の防衛産業展示会「ADEX」開幕~」より
このブログでも紹介している韓国最新の戦闘機だが、実は搭載できる兵器がないことでも知られている。
このブログでは念入りにその辺りについて解説しているので、ご存じの方も多いと思う。
KF-21戦闘機が装備する予定の兵装は以下の通り。
- 長距離空対空ミサイル「METEOR」:欧州製、射程距離100km以上
- 短距離空対空ミサイル「IRIS-T」:ドイツ製、射程距離25km程度
- 空対地ミサイル「タウルス」:ドイツ製(韓国国内で製造予定)、射程距離500km以上
だが足りないので自国開発が囁かれていた。
このソウルADEXでは、長距離空対地ミサイル「天竜」(タウルス・コピー品)が公開された。
こちらの記事と併せて読むと味わい深いね。
また、空対空ミサイルも開発が決定されている。
空対空IIミサイルは、IRIS-TとLIG Nex1「海宮」艦射地対空ミサイルの要素を融合させた独特の設計を誇ります。特筆すべきは、IRIS-Tと同じサイドワインダー接続インターフェースを採用し、目標情報交換と電力供給にアンビリカルケーブルを使用し、パイロンへの取り付け方法も同一であることです。
alert5より
なるほど、こちらもコピー品を作る予定らしい。
ミサイル製造担当のLIGネクスワンは、中高度地対空ミサイル「天弓2」、艦隊空迎撃ミサイル「海弓」、短距離対空ミサイル「神弓」辺りを製造しているので、これを戦闘機から発射するようにしてやろうってことみたいだね。
次世代戦闘システム(NACS)
あとは内容はハッキリ分からないがトレンドに乗ってやろう的な内容のものにも手を出すようだ。
韓国航空宇宙産業(KAI)は次世代戦闘システム(NACS)を初公開した。
NACSは▼KF21と無人戦闘機、多目的無人機編隊を同時に運用する次世代有無人複合戦闘システム▼空中または地上から飛ばした無人機の指揮システム▼戦闘艦艇で海上型無人戦闘機や海上哨戒無人機を統制するシステム――などで構成される。
KAIは拡張現実を適用して指揮官の命令を受け、人工知能(AI)のサポートで作戦を遂行する未来型戦場可視化システムも公開した。
朝鮮日報「韓国海軍の新型潜水艦は弾道ミサイル10基搭載可能、リチウム電池で潜航時間も大幅向上」より
尤も、韓国は以前から無人機にかなり力を入れていて、自衛隊より遙かに予算も使っている。むしろこの分野においては日本よりも進んでいる可能性すらあるので、こういった取り組みが実を結んでいるかも。
まとめ
というわけで、ミョンミョンは防衛産業にベットするというかけ声をあげた。
機会主義者のミョンミョンらしく、もしかしたら巧いこと行くかもしれないという期待もあったかもしれない。
ただ、積み上がった債務は減る様子もない。
この辺りを睨みながら政策を進めていくべきなのだが……、そんなこと気にせずに政治をやっているようにしか見えないんだよね。
このブログ的には、色々やってくれた方がネタが増えて嬉しいんだけど。







コメント