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【韓国】ソウル文化遺産火災?延焼したのは個人邸宅

歴史建造物
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韓国文化財の「成北洞別墅」なるものが何なのかよく分からなかったので、検索したが出てこなかった。

ソウルの文化遺産火災、原因は「不明」…防犯カメラ作動せず・スプリンクラーなく延焼

2025年10月17日 18:00

ソウル市城北区の文化遺産「成北洞別墅」内の木造建築「松石亭」で6月30日に発生した火災の原因が、ついに「不明」と結論づけられた。消防と警察が合同で調査したものの、建物の崩壊や現場の損壊により火災の発火源を特定できなかった。

AFPより

成北洞別墅とか松石亭は韓国では有名なのだろうか?少なくとも漢字では知られていないようだね。……と思ってAIに聞いたら「城北洞別墅」じゃないの?と訂正されてしまった。どうやら誤訳のようだ。

というわけで、コメントいただいて少し調べてみた感じの記事である。短いので、軽い読み物としてお楽しみいただきたい。

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火事は怖いね

歴史的な文化遺産が失われる危機だった?

引用元はKOREA WAVEなんだが、誤訳は困るなぁ。

ともあれ、「城北洞別墅」で調査しても特に優れた文化財があると言うことはなさそう。「朝鮮王朝時代の邸宅も残る歴史的な高級住宅地」らしいけれど、イメージ的には日本各地にあるような住宅街の一角に歴史的建造物があるというような感じっぽい。

神戸で風見鶏の館萌黄の館を見に行ったことがあるけど、そんな感じの場所なんだろうか。

しかし出火した「松石亭」は1950年代に新築された建造物で、どうやら個人所有の建物らしい。

確かにこの角度から見ると、ベース部分は石材ではなくコンクリートっぽい。歴史的に貴重な建物が燃えたということではなかったらしい。

ただ、ソウル市は買収する予定だったようだね。

松石亭は個人所有だが、ソウル市が買収準備中だったと把握されている。この地域が名勝に指定されているため、ソウル市と文化財庁が共同で予算を投入し、火災鎮圧後に建物を復元する予定だ。

News1より

ふーん、この買い取り交渉、2024年から始められていて、市による買い取り交渉の真っ最中だったようだ。

文化空間化する予定

韓国は観光名所が少なく、政策的にこの城北洞別墅を文化財空間として観光地化していくような方針が決められていたらしい。

ただ、今回火災を起こしてしまった「松石亭」は、そこに取り残される形で含まれていたため、市による買い上げ方針が決まっていたのだとか。

電気的要因も明確ではなかった。発火源とみられる倉庫内の家電製品の配線から短絡痕が見つかったが、これが出火原因の「第一次短絡痕」と断定するには至らなかった。倉庫ではリチウムイオン電池やエアコン、テレビなどが全焼しており、電源状態を確認できなかったため、これも火元とは言い切れなかった。

AFP「ソウルの文化遺産火災、原因は「不明」~」より

個人の所有物だったからこそ、消火設備も不十分であったという話に通ずることになりそうだ。

そうそう、記事内に出てくる「倉庫」「倉庫内」という表現なのだけれど、ちょっと調べてみたらどうやら管理人の控え室的な、建物と棟続きの一室のことを指しているようだ。

消防当局は約4時間で鎮火させたが、松石亭は半焼し、家具や調度品の約6割が焼失、被害額は約1億5900万ウォンに上った。火の勢いが早かったのは、建物が韓屋構造の木造建築で、火災感知器やスプリンクラーといった基本的な消火設備すら備わっていなかったためだ。

AFP「ソウルの文化遺産火災、原因は「不明」~」より

古い個人所有の建物に消火施設を求めるのはやや理不尽な気もするが、様々な事情からソウル市が買い取る方向で話が進んでいたんだろうね。

タイトル詐欺

というわけで、何のことはない。特に文化遺産が燃えたわけではなかった。ただ、類焼したらちょっと危なかったね、という程度のお話であった。

文化財の場合、スプリンクラー設置などに伴う構造の損傷を懸念して設備導入が難しいのは事実だ。しかし、専門家は「最低限の防火対策は不可欠」と強調する。

AFP「ソウルの文化遺産火災、原因は「不明」~」より

正確には「文化遺産(予定)」ということらしい。

文化遺産「成北洞別墅」の方も、イマイチ素晴らしさの伝わってこない場所なんだけれども、行ってみればわかるかもね。

燃え広がらずに鎮火出来て何よりである。

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