今回のアメリカの攻撃について、ベネズエラの件と似たようなロジックとなるが、国際法には違反しているという非難はされるだろう。
ハメネイ師殺害で米非難 中ロ外相、結束を確認
2026年03月01日20時46分
中国の王毅共産党政治局員兼外相とロシアのラブロフ外相が1日、電話会談した。米イスラエル両軍によるイラン攻撃と同国最高指導者ハメネイ師の殺害について、王氏は「容認できない」と非難。軍事行動の即時停止を訴え、イラン情勢でロシアと歩調を合わせる方針を確認した。
時事通信より
ただ、アメリカとしても支那とロシアには言われたくはないだろう。
中東戦争勃発
オマエガイウナ
まずは先の記事へのリンクを。
とはいっても、3本連続でこの関連記事である。
経緯などは敢えて説明する必要はないと思う。
1本目では、パキスタンによるアフガニスタン攻撃との関係を。2本目では、支那経済についての言及をしている。
中国外務省によると、王氏は「主権国家の指導者を公然と殺害し、政権交代を扇動することは国際法に反している」と強調。関係各国が対話を再開するとともに、「一方的な行動」に反対すべきだと述べた。ラブロフ氏は「ロシアと中国の立場は一致している」と応じ、国連や、中ロ・イランなどが参加する上海協力機構(SCO)を通じて停戦を呼び掛けていくと語った。
時事通信「ハメネイ師殺害で米非難~」より
とりあえず非難声明は出したというアリバイ作りのような側面はあるのだと思うが、ロシアも支那も具体的に動く計画はあるまい。せいぜい、口出しをする程度の話だろう。
北朝鮮、米のイラン攻撃非難 「覇権行為」と警戒感
2026年03月01日20時58分
北朝鮮外務省報道官は1日、米国とイスラエルがイランに対して行った大規模軍事作戦について「強く糾弾する」との談話を発表した。報道官は「徹頭徹尾、不法無道な侵略行為で主権の侵害だ」と主張し、「今年に入って米国の覇権行為が増加している」と警戒感を示した。朝鮮中央通信が伝えた。
時事通信より
もう1つ、仲良し国家が声を上げたが、これも似たような話ではある。
これ、次は北朝鮮ってことになるだろうから、特に北の将軍様は気が気ではあるまい。
モサドの暗躍
今回の作戦は、恐らくはイスラエルの諜報機関の暗躍があったのだとされている。
イラン攻撃、ハメネイ師ら幹部集う会議狙い奇襲 詳細な内幕明らかに
2026年3月1日 20:46
米国とイスラエルによるイランの最高指導者ハメネイ師の殺害を巡り、米欧メディアは作戦決行に至るまでの内幕を報じた。トランプ米大統領がこの1週間で戦争に傾いた経緯も伝えた。
ハメネイ師の居場所や幹部が集まる会議の情報などをイスラエルが詳細に把握していたことが作戦遂行のカギとなった。
日本経済新聞より
イスラエルの諜報機関「モサド」はそこそこ有名ではあるが、近年ではパレスチナからのテロ情報を未然に察知できなかったこともあって、弱体化が指摘されたこともあった。
でも、昨年の攻撃と言い、イランに対しては敵意剥き出しの状況だったね。
B2爆撃機を用いた核施設の破壊を行った作戦は、驚きではあったが……。この時も国際法云々という話はあったから、今回の斬首作戦も今更なのかもしれない。
ともあれ、ハメネイ氏の動向をしっかりと把握できていなければ実現し得ない作戦であったのは事実。
防空防衛網は機能せず
そういえば、ちょっと面白いニュースがあった。
China Arms Iran with 700km Anti-Stealth Radar Capable of Tracking F-35 and B-2 — YLC-8B Transfer Redraws Middle East Airpower Balance
Feb 24, 2026
中国がYLC-8B戦略三次元レーダーをイランに移転したとの報道は、北京によるテヘランへの軍事技術支援の決定的なエスカレーションを示している。ある防衛アナリストは「YLC-8Bは西側諸国の第5世代航空機を長距離から継続的に探知・追跡できる世界でも数少ないレーダーの一つだ」と警告し、地域の航空力に関する想定を根本的に変えるものだとしている。
DEFENCE SECURITY ASIAより

支那で開発された高性能なステルス機探知が可能だとされるレーダーが、1月にはイランに納入されていたのだが、役に立たなかったらしいという話。
2025年6月にまんまとB2爆撃機に領空侵犯されたから、大急ぎで支那から売ってもらったようだ。だが、これ、ベネズエラの時にも役に立たなかったと言われていて、今回も役に立たなかった。
中国の南京電子技術研究所が開発したYLC-8Bは、UHF帯の低周波監視を通じてステルス機や弾道ミサイルの脅威に対抗するよう特別に設計されており、F-35ライトニングIIやB-2スピリットなどのプラットフォームで使用されるレーダー吸収成形の有効性を損なう。
DEFENCE SECURITY ASIAより
理論通りであれば、アメリカのステルス機の領空侵犯を防げたのだろうが、現実はそうでなかったという残念な結果に終わった。これは兵器の性能が出ていなかったのか、別に理由があったのかは不明である。
今なお牙は折れず
ただし、今回の斬首作戦の成功が、イラン側の心をへし折ったのかというと、そうではなかったようで。
深手を負うも、なお攻撃を続けるイラン どの程度の戦力を保持しているのか疑問浮上
2026.03.01 Sun posted at 18:40 JST
米国とイスラエルの攻撃で政権に深手を負ったにもかかわらず、イラン政府は中東各地で攻撃を続けている。
~~略~~
イランは今回の衝突が始まって以降、中東各地の目標に対して反撃しており、弾道ミサイル数百発と1000機を超えるドローン(無人機)を投入したとの情報もある。ただ、アナリストの指摘によると、イランは昨年夏のイスラエルとの「12日間戦争」では保有するミサイルやドローンの大半を後半まで温存していたとされる。
CNNより
どうやら、イランは中東各地に新たな攻撃を加えているらしいという話が出ている。具体的な被害などは不明だが、ミサイル攻撃は行われ、イスラエルやUAE、バーレーンなどで迎撃兵器が使われたという情報が出ている。
司令塔が失われた今、どれほど有効な反撃が可能化は不明だが、即時作戦完了というわけには行かなかったようだね。
まとめ
というわけで、情勢の着地点は今のところ見渡せないが、イランとしても簡単に折れる気はないというのが現状である。
これを応援するようにロシア、支那、北朝鮮などが声を上げてはいるが、正直、彼らが本格的に軍事力を行使するような展開になるとはとても考えられない。ロシアはウクライナ戦線で手一杯であるし、支那は経済的な打撃は計り知れない状況ではあるが、直接アメリカと事を構えるのはまた違うと考えているだろう。今まで、こういった場面で人民解放軍が出てくることはなかったので、今回もあるまい。むしろ、手を出すならパレスチナ方面なのだが……、今回はアフガニスタン寄りの立場なんだよね、支那は。北朝鮮……、はどうでもいいか。
ともあれ、そうすると司令塔を失ったイランが、独自で抵抗をするしかないのだが。





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