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【一帯一路】ネパールの空港建設を巡って大規模不正発覚

アジア
この記事は約4分で読めます。

ああ、出てくるとは思っていたけど、これからまだまだ出てくるかもね。

空港建設巡り大規模不正か 中国融資で「最大級の汚職」―ネパール

2025年04月18日18時34分

ネパール中部の観光地ポカラに中国の融資で整備された国際空港を巡り、大規模な不正疑惑が浮上している。100億円規模の建設費が横領された疑いがあり、「近年最大級の汚職」との声も上がっている。

時事通信より

そして、インドがニヤッとしているかもしれない。

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空港は完成したが

一帯一路政策を選択した過ち

これに関係して、こんなニュースがあったのが去年末。

ネパール、「一帯一路」で中国と大筋合意 債務懸念も

2024年12月5日午後 1:48

ネパール政府は4日、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」参画に向け、中国政府との間で大筋合意する文書に署名した。両国は7年前に最初の合意を交わしたものの、その後は進展がなかった。今回の大筋合意により、各種プロジェクト協力に道を開くことになった。ネパール外務省が同日発表した。

ロイターより

昔から、ネパールは支那との関係に悩んでいた。国境問題もあるし、チベットとの関係もあって。

中国、国境を越えてネパールに侵入か ネパール政府報告書をBBCが入手

2022年2月8日

ネパール政府はこのほど、中国が国境を越えて侵入しているとする報告書をまとめた。BBCがこれを入手した。

ネパールが領土について、中国に干渉されていると公式に主張するのは初めて。

報告書は昨年9月に作成が指示されていた。ネパール最西部フムラ地区で、中国が不法に侵入しているとの訴えを受けてのものだった。

BBCより

で、ネパールはインドとの関係を深めてきたハズなんだけど、最近はちょっと状況が違う。

オリ首相が2日から4日間の日程で北京を訪問。ネパールは数世紀にわたり、インドとつながりがあるものの、オリ首相は従来の伝統を破る形で7月の首相就任後初の外国訪問国として中国を選んだ。ネパール外務省は合意内容の詳細は明らかにしていない。

ロイター「ネパール、「一帯一路」で中国と大筋合意」より

そう、首相が親支那派に寝返ってしまったようで。金で転んだか。

中国は、ネパールの第2の都市ポカラに国際空港を建設するため、ネパールに2億1600万ドルを融資した。建設を担ったのは中国で、空港は昨年開港した。中国政府は一帯一路の成功の象徴だと賞賛したが、インドが領空の航空機通過を拒否。このため同空港は国際便不足などの問題に直面している。

ロイター「ネパール、「一帯一路」で中国と大筋合意」より

で、インドは当然、面白くないわけで。

空港の建設費が横領される

そんなこんなで建設されたネパール第2都市ポカラの国際空港だったんだけど、冒頭に紹介したよう不正があったことが発覚。

空港は2023年に完成した。ネパール議会の委員会が17日公表した報告書によれば、建設を請け負った中国企業が発注された工事を実際には行わずにコストを浮かすなど、不正がまん延していた。工事のずさんさや危険性も明らかになった。

時事通信「空港建設巡り大規模不正か」より

杜撰な工事は、支那の十八番だ。もちろん、不正や汚職だって支那の十八番ではあるが。

当局は捜査を開始したが、地元報道によると中国側は責任追及を回避しようと、現地大使館を通じネパール政府に政治的圧力をかけている。

時事通信「空港建設巡り大規模不正か」より

このポカラ国際空港なんだけれども、建物はかなり立派だ。

が、回りには余り建物が無い。

img

空港だから、開けたところにあるのは分かるんだけれども。

で、デカイ空港を作って完成も遅れて、建設コストもかなりかかったみたいなんだけれど、利用客数が伸び悩んでいるようで費用回収がかなり不安なのだとか。

中国は同空港を巨大経済圏構想「一帯一路」の一環として整備したとアピール。しかし、利用客数が伸び悩み、財政負担が重くのしかかるネパールは、有償ではなく無償の資金協力に切り替えるよう中国に要請している。

時事通信「空港建設巡り大規模不正か」より

うんうん、そもそも一帯一路の構想がクソだったからね。赤字になるのは避けられないよ。

ポカラ空港が老朽化したので、新しいデカイ空港が欲しかったというのは分かる。分かるんだけど、ポカラ空港は国内便と遊覧飛行のために使うくらいの狭い空港だったのに。ちゃんとマーケティングできているのかはかなり不安である。目と鼻の先にデカイ空港を作っちゃったのは、計画として良かったのか、と。

コメント

  1. きたやまひと より:

    今日は。
     カトマンズのトリブバン国際空港とは空路で30分と然程離れていないのに、どうして国際空港を造ろうとしたのでしょうか。陸路がバスで7時間と大変なのはわかりますが、既存の空港を改修してトリブバン国際空港とのシャトル便でも増やして観光客を呼び込む方が安上がりで、かつ、カトマンズとの共存もできるように思えますが。やはり、裏話がありそうですね。

    • 木霊 木霊 より:

      こんばんは。
      不思議ですよねぇ。ネパールって国土もそんなに広くありませんし、空路を頻繁に使うような産業があるわけでもなし。
      国際空港を複数作ってもメリットが薄いと思うのですが、作る方はそうは考えなかったということでしょう。

      恐らくはこの地域の発展をぶら下げられて、作った感じなのだと思います。
      そして、支那経済があの調子ですから、思ったほど利用がない。今後も厳しいのでしょうね。

  2. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    ネパール、ブータン、そしてチベット、漢民族が相当入り込んで、独自文化なんかどんどん喪われているんでしょうね……
    その防波堤がインドってのもなんだかな、って思いますが……

    一刻も早く、支那経済がクラッシュすることを祈るのみです。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      あの辺りの山地からは貴重な鉱石でもとれるんですかね?リチウム、クロム、銅、鉄あたりがチベットから豊富に採掘できるみたいな話は聞きますが。

      • 七面鳥 より:

        単純に、
        ・古代中国の版図(とされる、朝貢国家も含めた妄想の産物)をまるっと領土にしたい
         →それなんてルースキーミール?
        ・ヒマラヤの南側に領土が欲しい
         →山で遮られるのはイヤ!観光含めて山脈全部欲しい!
        くらいしか考えてないんじゃないかと……