支那のインフラの話も軽く触れておくか。
一瞬にして「巨大な橋が消えた」…中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
2025年11月12日(水)17時53分
中国南西部、四川省で開通から数カ月しか経っていない橋が崩落した。周辺の地質には不安定な兆候が見られていたという。
四川省馬爾康市の当局は、チベットと中国中部を結ぶ国道に架かる全長758メートルの紅旗橋の一部が、11日の午後に崩落したことを確認した。
Newsweekより
動画を見ると、なかなか豪快な崩落の仕方をしていた。正にダイナミック・チャイナである。
おから工事が得意です
紅旗橋が崩落
さて、支那が武力で制圧した地、チベットは交通インフラ的な問題もあって近代化が遅れている面がある。そして、一帯一路構想という今や何処かに行ってしまった構想によって、インフラ整備されて発展すると言われた時代があった。
今回、崩落してしまった紅旗橋は、全長758mと巨大だったが、ポイントはその橋の大きさではない。この橋、開通から数ヶ月しか経っていない橋だったことである。
なかなかの圧巻だ。

紅旗橋に施工上の欠陥があったという証拠は今のところ確認されていないが、今回の事故の数カ月前にも別の重大事故が発生している。今年8月、青海省で建設中だった鉄道橋がケーブルの張力調整作業中に崩落し、少なくとも12人の作業員が死亡、4人が行方不明となっているのだ。
中国国営メディア「グローバル・タイムズ」が公開した映像には、橋の崩落直後に川の上空に巨大な土煙が立ち上る様子が映っている。地元当局によれば、山間部の地形条件が悪化したことで地滑りが発生し、それが接続橋と路盤の崩壊を引き起こしたという。
Newsweek「一瞬にして「巨大な橋が消えた」~」より
支那当局は「地すべりの影響」としているようだが、動画など見ていただければ分かるのだが、どう見ても工事の仕方が悪い。工事で削った山肌の保護もせずに剥き出しであり、崩落が始まった時に土を止めるような設備も見当たらない。
かつては成長を支えるために、道路、鉄道、空港といったインフラに数兆ドル規模の資金を投入してきた中国だが、近年は品質管理の低下や、地質的に不安定な地域での建設に対する疑念が高まっている。
中国当局はこうした事故を「自然災害」、たとえば地滑りや洪水などによるもの、あるいは単発的な出来事として説明することが多い。しかし、建設安全の専門家や国際的な観測筋は、地震や環境リスクの高い地域で急ピッチに進められる開発に対し、規制監督の不十分さを引き続き指摘している。
Newsweek「一瞬にして「巨大な橋が消えた」~」より
動画によって色々拡散されてしまうので、なかなか怖い世の中になったものである。
タイ政府を激怒させた事件
この話で思い出して欲しいのが、今年3月末に発生したミャンマーで発生した地震の話だ。
タイ政府は、地震の影響によって倒壊してしまったビルが、支那企業によって建設中のものであったことと、倒壊したビルはそれ1棟だけで、他のビルには影響がなかったこと、を知って激怒した。

まあ、「そうはならんやろ」という崩れ方だったからねぇ。
結局後に、支那企業が手抜き工事をやった上で、そこに用いられていた材料が粗悪なものであったことなどが発覚して、更に怒りを助長したという悲しい事件であった。
バンコクのビル倒壊、中国企業幹部ら17人に逮捕状 建築で違反容疑
2025年5月15日 21時56分
今年3月に起きたミャンマー地震で、隣国タイの首都バンコクで建設中のビルが倒壊した事故をめぐり、タイの刑事裁判所は15日、建設を請け負った中国国有企業「中鉄十局」の現地法人の中国人幹部ら17人に対し、建築上の法令違反の疑いなどで逮捕状を出した。地元紙マティチョンなどが報じた。
朝日新聞より
逮捕の話はあったのだが、結局、続報は聞かれず。訴訟に発展している場合でも、もうちょっと時間が必要なのかもしれない。
ともあれ構図は一緒である。要は、施工管理が杜撰だったことで悲惨な結果を引き起こしたという意味だ。
まとめ
支那には「以工代賑」という言葉がある。中央政府がインフラ工事を大量に発注し、雇用を生み出すことで貧困・失業対策とする発想だ。一帯一路構想の本質も、突き詰めればこの延長線上にある。そして、この構図こそがインフラ工事の質にそのまま反映されている。
利益と雇用確保を優先するあまり、とにかく短期間での完成が至上命題となり、材料選定や施工管理は後回しになる。「まず仕事を与えることありき」なので、結果として手抜きや不正が発生しやすい土壌が生まれる。
そして現代は、映像が瞬時に世界へ拡散される時代だ。これまで隠し通せていた“失敗”が、隠しようのない形で表に出るようになっただけである。
インフラは、一度事故が起きれば人命だけでなく地域の物流や産業にも深刻な打撃を与える。しかし支那の建設業界では、監督の甘さや政治的体裁を優先する体質が依然として改まっていない。
今回の紅旗橋崩落は「またか」で片づけてよい類のものではない。むしろ、同様の事故が今後どこで起きても不思議ではないという現実を、改めて突きつけたと言える。




コメント
中国の動画観てたら鉄筋も人力で簡単に折れてる動画見ましたね
日本の鉄筋は曲げるのだって道具を使わないと絶対に曲がらないです
中国は鉄筋を圧接をしてないじゃないと思われますね
崩落の仕方を観てたら手抜き工事を絶対してると思います
鉄筋の中身、手で折れるって、どうなってるんでしょうねぇ?
ドコかの動画で、ケーブルの両端だけに金属が詰まっていて、中身は土だったってのを見かけましたけど、鉄筋も一体何で出来ているのやら。