追加情報が出てきたね。
韓国潜水艦火災、33時間の死闘の末、孤立した勤労者を遺体で収容
2026.04.11 09:22
HD現代重工業蔚山造船所で発生した海軍潜水艦の火災で孤立していた勤労者が、事故発生から約33時間後に遺体で収容された。
中央日報より
火災自体は1時間程度で鎮火したという報道だったはずだが、被害者の収容には実に33時間を要したらしい。
本当にプロフェッショナルだったのか
救出のために
潜水艦の艦内火災というのは、内部構造的になかなか消火が難しい。出入口は限られ、内部は狭く複雑に入り組み、さらに電気系統や危険物が密集している。
発見直後から救助作業が続いたが、潜水艦内の高容量バッテリー爆発の危険と感電、漏電の懸念から作業は難航した。実際、夜間の救助過程で何度か火花が発生し、会社関係者1人がやけどを負った。結局、消防当局は専門家を動員してバッテリー解体など安全措置を完了した後、ようやくAさんを収容することができた。
中央日報「韓国潜水艦火災~」より
今回、どうやらバッテリーの近くに延焼したような情報が出ており、バッテリーを解体した上で救出作戦を進めたらしい。
潜水艦内部での救出作戦というのは結構大変なのだね。
ただ、今回は整備中のトラブルなんだよね。
今回の事故で死者が発生し、警察と雇用労働部の捜査も本格化するとみられる。警察は業務上過失致死容疑を、雇用労働部はHD現代重工業と協力会社を相手に重大災害処罰法の違反がなかったかなどを集中的に調べる方針だ。
中央日報「韓国潜水艦火災~」より
そして気になるのは、業務上過失致死傷容疑でHD現代重工業と協力会社を対象としていること。当然、整備中の死亡事故なのだから、罪状は業務上過失致死傷罪が適用されるとは思う。
だが、協力会社も調べられるということは、おそらく被害者は協力会社の人材、それも外部人材の可能性がある。
清掃のバイトか?
引っかかっているのは、被害者女性が60代だったことと、その当時、「何をやっていたか」だ。
協力会社所属のAさんは9日午後1時58分ごろ、HD現代重工業蔚山造船所で整備中だった海軍214級潜水艦「洪範図」の内部清掃作業をしているところ、火災が発生して孤立した。当時、現場にいた作業者47人のうちAさんを除いた46人は自力で脱出した。
中央日報「韓国潜水艦火災~」より
お掃除していたらしい。
……掃除のオバチャン?
もちろん、停泊中の船内の清掃を、アルバイトにやらせるというのは可能性としては何処の世界にもあるかもしれない。しかし、軍の艦船はそれで良いのか?特に、潜水艦内部は機密情報がたくさんあるわけで、この女性が何らかのスペシャリストだった可能性はあるのだが、順当に考えれば、バイトの清掃員だった可能性が高そう。
消防当局は鎮火作業と捜索を併行中、事故当日の午後4時38分ごろ潜水艦1階の生活空間の下の地下空間で倒れているAさんを発見した。発見地点は底のハッチ(出入口)から約1メートル離れたところだった。
中央日報「韓国潜水艦火災~」より
そして、発見地点は潜水艦1階。
これは、入口から遠い場所ということになるだろう。
清掃作業員は、工事で出た火花(スラグ)やゴミが溜まりやすい「船底の隙間」を最後に掃除することがある。最も過酷で目立たない場所を掃除していたために、周囲の避難指示に気づくのが遅れた、あるいは退路を断たれたという構図が浮かび上がる。
重大な安全義務違反
実際に、潜水艦のような閉鎖空間において作業する場合には、単独で作業をするということはやってはいけない作業の1つに含まれる。
HD現代中労組「潜水艦死亡事故は人災…再点検しなければ」
2026年04月11日17時59分
HD現代重工業労働組合は11日に整備中だった海軍潜水艦火災で、労働者が死亡した事故に関連して「潜水艦の構造的危険を放置した予見された人材だ」と主張した。
~~略~~
労組は「事故位置は密閉区域で2人1組の作業がなされなければならないのにも守られておらず、避難経路の確保と緊急事態対応体系がなくなった」と指摘した。
聯合ニュースより
やはり、被害者が1人で亡くなっていたという状況は、余りに不自然ではある。実際に、安全を確保するために2人1組みの作業だったかは疑わしいだろう。
もう1つ気になる部分があって、それが初期消火の失敗である。
続いて「マニュアルすらない救助活動は、鉛蓄電池を扱う潜水艦の火災初期段階で消火用水による消火を試みた結果、電気ショート(短絡)が発生するなど、二次事故の危険さえ招いた」とし、「人命を救うべき現場は無能と無責任に満ちていた」と明らかにした。
労働組合は「事故の原因を徹底的に究明し、責任者を処罰すべきだ」とし、「政府は潜水艦の建造および整備現場の安全基準を根本的に再点検せよ」と要求した。
聯合ニュースより
なんと、初期消火に水を使ったらしいのだ。
これの意味するところは、214型潜水艦の内部に備えられた大量の鉛蓄電池を放電または絶縁しない状態で、消火剤に水を使ったということ。およそプロフェッショナルの仕事とは思えない。
記事の書き方から燃料電池の方は、今回の消火活動にはあまり関係なかった感じはするが。
まとめ
いずれにせよ分かっていないことが多いので、今の時点で断定的に話を書くことは難しいが、被害者が清掃作業をしていた高齢の女性というのは特に引っかかった。
倒れている場所は潜水艦の出入り口から遠い場所だったというから、逃げ遅れて犠牲になったのは確実だろう。潜水艦が、内部構造的に避難するのに向いている構造とは言い難い。そんな場所で高齢の女性に清掃作業をさせていた、ということも、問題になる可能性はあるだろう。安全配慮が十分行き届いていたかも含めて、きちんと調査されるべきだ。


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