追記
不安な話も書いたが、バラカ原発は無事に営業運転を開始したようだ。様々なトラブルを乗り越えて完成というのは、実に喜ばしいことだね。
Barakah-1 / First Commercial Nuclear Plant In Arab World Begins Operation
By David Dalton
6 April 2021The Barakah-1 nuclear power plant in the United Arab Emirates has begun commercial operation, making it the first commercial nuclear unit to operate in the Arab world, it was announced.
In a post on his Twitter feed, the crown prince of Abu Dhabi, Mohamed bin Zayed Al Nahyan, applauded the achievement, describing it as a significant milestone in the UAE’s long-term roadmap for sustainable, knowledge-based economic prosperity, benefiting many generations to come.
~~対訳~~
アラブ首長国連邦のバラカ原子力発電所1号炉が商業運転を開始した。
アブダビ首長国の皇太子であるムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン氏は、自身のツイッターへの投稿で、この偉業を称賛し、持続可能で知識に基づく経済的繁栄を目指すアラブ首長国連邦の長期的なロードマップにおける重要なマイルストンであり、今後多くの世代に恩恵をもたらすと述べた。
NUCNTより
顧客が満足している以上、2021年4月の時点では十分な成果を出せていると言って良いだろう。

この原子炉が、いつまで無事に動くのかは、韓国ですら分かっていないのかも知れない。
追記2
構造的な問題があった。
韓経:「韓国型原発は信頼できない」…牽制する海外メディア
2020.02.14 08:35
「韓国がアラブ首長国連邦(UAE)以降、原発建設の契約をしたことがあるだろうか」(フォーブス)
海外メディアが相次いで「韓国型原発」の安全性問題を提起している。2009年にUAEから受注した後、10年以上も追加の輸出実績がないという点も取り上げた。今月末と予想されるバラカ原発の燃料装填を控え、世界最高原発の技術力と経済性を確保した韓国型原発に対し、本格的な牽制が始まったのではという指摘が出ている。
中央日報より
記事になったのは2020年のことなのだが、安全性に懸念があるということらしい。
これに先立ち原発コンサルティング専門家ポール・ドーフマン氏は先月、英環境専門誌エコロジストに寄稿し、「韓国がUAEに建設している低価格型バラカ原発の設計図では二重格納建物が抜けている」とし「欧州では必須のこの装置がないというのは、エアバッグと安全ベルトなしに車を運転するのと変わらない」と指摘した。また「UAEが使用済み核燃料を再処理して核兵器を作ろうとしたり、事故または外部攻撃などで放射能が広範囲に流出する可能性もある」と警告した。
欧州では原発を建設する際、二重格納建物を義務づけている。原子炉が破損した場合にも、放射性物質が漏洩しないようになっていて、バラカ原発にはそれがない。
韓国側は「安全性に問題はない」としているが、安全性を担保する設備であるべきところ、そこが弱くなっていると言うことだ。日本などは病的なまでに堅牢な構造物を追求しているのだが、韓国の考え方はそこまで必要ないというもの。
それは各国それぞれ考え方が違う為、それが価格に反映される以上はその機能をカットするか否かはUAE次第であるため批判すべきところとは言い難いが、安全性に懸念があると言われても仕方がないよね。



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