近況は「お知らせ」に紹介するようにしました。
スポンサーリンク

トランプ氏の不法移民強制送還政策が始まる

北米ニュース
この記事は約7分で読めます。

アメリカでは順調にトランプ旋風が吹き荒れている。いやー、付き合うのも大変だが、日本も他人事ではないよ。

米政府 コロンビアへの関税25%などの措置 一転見送り

2025年1月27日 18時44分

アメリカ政府は南米のコロンビア政府が不法移民の強制送還について、軍用機での送還も含めて無条件で受け入れることに合意したと発表しました。これにより、コロンビアが軍用機の着陸を拒否したことで表明していた、関税を25%課すなどの一部の措置を当面、見送るとしています。

NHKニュースより

そもそもこの話、不法移民を放置してきたアメリカにも責任はあるのだが、寧ろ移民送り込みを推進してきたコロンビアにも問題があるのだ。

スポンサーリンク

言うことを聞かないなら関税を上げてやる!

移民問題は続く

移民問題は、不法移民と合法移民に分けて考えねばならない。

そもそもアメリカは移民大国であり、移民の受け入れをやっているが元大統領のバイデン氏は、何を思ったのか不法入国した移民もガンガン受け入れてしまっていた。

そのお陰で治安が随分と悪化したのだが、その最たる話がフェンタニル蔓延である。

この記事のコメントでも指摘頂いているが、そもそも麻薬問題は古くて新しい話。銃と麻薬の問題は、アメリカ建国以来から続く問題でもある。

カフェイン、アルコールから大麻、覚醒剤、精神安定剤、ヘロインなど、様々な薬物問題に直面してきた。一方、銃の規制の話もずっと議論されているのだが、アメリカのアイデンティティにも関わる問題であるから、ずっと平行線のままだよね。

一方、フェンタニルを供給する支那としても、麻薬と切っても切れない歴史が続いてきたのだから、まあなんというか似たもの同士の部分はあるかも知れない。

ただ、このフェンタニルの規制をするにあたって、大きな穴になっているのが不法移民の流入ルートで、トランプ氏は就任して直ぐにその穴を塞ぐことに全力を注いでいるのである。

不法移民は送り返せ

そもそも、合法的に移民となった人はともかくとして、なぜ不法移民を受け入れる必要があるのかは、僕には良く分からない。

コロンビアとしてはアメリカの言い分は看過し難い部分はあるのだろうけれど、しかし本来、コロンビアから不法移民を出さないようにすることは、コロンビア政府の責務とも言える。

トランプ大統領 コロンビアに関税25% 不法移民強制送還拒否で

2025年1月27日 11時03分

アメリカのトランプ政権は、南米コロンビアに対して不法移民を軍用機で強制送還しようとしましたが、コロンビア政府は着陸を拒否しました。これに対してトランプ大統領はコロンビアに関税を25%課すなどの報復措置をとると表明しました。

NHKニュースより

流石に、「25%の関税を掛けるぞ!」はやり過ぎだと思うのだが、しかし、コロンビアの大統領の言い分は噴飯物である。

トランプ政権は、犯罪歴のある不法移民の強制送還を進めていて、南米コロンビアには軍用機2機で強制送還しようとしましたが、コロンビアのペトロ大統領は26日「移民は犯罪者ではなく、人間として当然の尊厳をもって扱われるべきだ」とSNSに投稿し、軍用機の着陸を拒否したことを明らかにしました。

NHKニュース「トランプ大統領 コロンビアに関税25%」より

えぇ?「人間としての当然の尊厳」って一体なんですかねぇ。

移民の押しつけ行為は、もはや戦争行為だといっても過言ではない。コロンビアがやらかしていることはそういう話で、バカも休み休み言えと。

ブラジル外務省によりますと、1月24日にアメリカからブラジルに強制送還された人たちが航空機の中で両手と両足を拘束されたと訴えたということで、ペトロ大統領は「私はコロンビア人が手錠をかけられたまま飛行機に乗せられることを決して許さない」として、トランプ政権に対し人道的な対応を求めました。

NHKニュース「トランプ大統領 コロンビアに関税25%」より

アメリカのやっていることが非人道的だというのなら、移民の押しつけ行為をやっているコロンビアの行為は人道的なのかと。

治安悪化に苦しむコロンビア

実のところ、コロンビアは国内の治安維持に非常に手を焼いている。

コロンビア大統領、一部地域に非常事態宣言-ゲリラ間抗争で避難続出

2025年1月21日 11:13 JST

南米コロンビア政府は、ゲリラ間の戦闘が人道上の惨事をもたらしているとして、国内主要コカイン生産地域の一つに非常事態宣言を出した。

Bloombergより

南米はいつも治安が悪い印象が強いが、その要因は概ね経済的な理由によるものである。だが、治安が悪く経済的な不安を抱えていても、いきなり知らない国に行って移民になるというのはかなりハードルが高い。

ところが、ここ数年、SNSの発達によって、色々な情報を得やすくなってきている。

大学で工学部を専攻しアメリカに移住した知人は、コロンビアでエンジニアとして働くよりもアメリカでホットドックを売っている方が儲かると言っていました。パンデミックで職を失ったコロンビア人たちが入国緩和を機に移住を決意したということも考えられるでしょう。

また金銭に余裕のある中上流階級の家庭では、将来的に良い職に就ける様にと子供を外国の大学に送り出すことも珍しくありません。外国でいきなり仕事を探すことは大変ですが、その国の大学に行かせることでビザを取得することもできますし、卒業後に現地で就職活動がしやすくなるのです。

最後にこれは私の意見に過ぎませんが、SNSの普及によって情報集めが容易になり、移住後の生活がイメージしやすくなったのも理由の一つとしてあげられるのではないかと考えています。若者に人気のTikTokでは、移住のコツや仕事の見つけ方などをシェアするアカウントがとても多く存在しており、その様なコンテンツをシェアしているアカウントは決まってたくさんのフォロワーを抱えているのです。

Newsweekより

そう、TikTokだ。

その他にも様々なSNSツールが存在するが、まあなんというか、TikTokはかなり政治的に悪用されている面もあるんだよね。

焦点は支那への強制送還

トランプ氏は支那への圧力も実行

さて、これがコロンビアの問題だけかというと、そうでもない。

米、グアテマラに不法移民強制送還 軍用機で先週来3回目
トランプ米政権は、軍のC―17輸送機を使って中米グアテマラに3回目の不法移民の強制送還を実行した。

グアテマラなどにもせっせと送り返しているし、メキシコなども圧力を掛けられている。だが、去年いくつか記事を書いたように、支那からもかなり不法移民が入り込んでいるのだ。

当然ながら例外ではなかったようで。

中国、米からの移民送還受け入れへ 米は制裁強化などの圧力

2025年1月28日午前 4:19

中国は27日、トランプ米大統領が米国からの移民送還に非協力的な国に関税や制裁を科すと警告したことを受け、中国の国籍を持つと確認された者について米国からの送還に応じる意向を示した。

中国外務省の毛寧報道官は定例記者会見で「米国などの移民当局との実務的な協力を行っており、生産的な成果を上げている」とし、「原則的に、中国本土出身の中国人であると確認された者について受け入れる」と述べた。

ロイターより

うーん、強い。

米国の移民・関税執行局(ICE)は米国滞在の法的根拠がないと判断した数百人の中国人をチャーター機5便で中国に送還。ICEは強制送還命令を受けている数万人の中国人の受け入れを中国が拒否していることに対し、中国当局者へのビザ発行を巡る制裁を含む措置を強化すると警告していた。

ロイターより

数万人も支那人がアメリカに不法に入り込んでいるのか。中々の数字だね。これ、明らかになっている分だけの話なので、一体どの程度の数になるのやら。

強いリーダーはウケる

何というか、正直「羨ましい」とは思う。

[深層NEWS]米国の不法移民の強制送還、「強いリーダーシップだが乱暴」…杉山晋輔・元駐米大使

2025/01/27 23:48

元駐米大使の杉山晋輔氏と読売新聞ニューヨーク支局の金子靖志記者が27日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、米国が着手した不法移民の強制送還について議論した。

杉山氏はトランプ大統領が南米コロンビアに関税の引き上げを表明し、米国から強制送還した不法移民の受け入れに対する同意を引き出したことを巡り、「このスピード感で関税まで持ち出して実現したのは強いリーダーシップと言えるが、かなり乱暴だとも言えるのではないか」と指摘した。

讀賣新聞より

指摘にある様に、「強いリーダーシップ」ではあるんだよね、トランプ氏のやっていることは。

だから、乱暴だろうがある程度は容認されてしまう。丁寧な手続きをとって政策を進めていって欲しいとは思うが、分かり易いスピード感は国民にとっては嬉しい。

何をやっているか良く分からない石破政権を見ていると、トランプ氏の暴走ともとれるこういった政策は素晴らしく見えてしまうのは仕方がないよね。

コメント

  1. 山童 より:

    不法移民の強制送還について、「犯罪者として扱われるべきでない」って、
    そもそも「不法」が移民の前に付いた時点で「非合法」で「犯罪」なんてすけれど!
    密入国ですから!
    日本にも一昔前は蛇頭とかが送り込んでましたわねぇ。んでチャイナマフィアが転がり込んできてた。だいたいコロンビアって、
    コカインを送り込んでた麻薬輸出国です。
    何を言ってるんだか?
    人間として扱われるべきって、そもそもお前の国が人間らしい暮らしをさせないから密出国して不法に密入国してるんだろうに。

    • 木霊 木霊 より:

      犯罪者ですからねぇ。
      日本には不法移民は犯罪者じゃない、オーバーステイも犯罪者じゃないという感じのことを言う人がいるんですが、バカイウナと。
      そして、アメリカに入国する要件を満たさない以上は帰って頂くのが正しいと思います。

      コロンビアも犯罪者輸出を黙認していたわけですから、文句を言うなと。

    • 七面鳥 より:

      横合いから失礼。

      >そもそも「不法」が移民の前に付いた時点で「非合法」で「犯罪」なんてすけれど!

      同じ事を、アメリカの報道官も言ってたそうで。

      https://www.sankei.com/article/20250129-FJ3BOI5MANE3XPQFH6CLXO5WOM/
      「「米国の不法移民のうち犯罪者は何人か」…27歳新大統領報道官「不法入国なので全員」」

      こう言うこと言える報道官、というか官僚がわーくににも欲しいですね、是非に!

  2. 砂漠の男 より:

    米国は不法移民とフェンタニル蔓延で、財政と治安が悪化の一途でしたが、大掃除が捗っているようです。
    トランプ大統領は、100本以上の「大統領令」で、矢継ぎ早に国内の不法移民や敵対勢力を駆逐しており、支持者たちは喝采しているでしょう。
    コロンビアは、25%関税をチラつかされて、コロンビア人不法移民の強制送還を受け入れたそうです。
    いまのトランプ大統領は、”抵抗は一切無意味である”と、ボーグ的無敵感丸出しですが、その内反トランプ界隈が反抗を始めるでしょう。本当の大掃除はそこからですね。

    • 木霊 木霊 より:

      大掃除になっていますねぇ。
      中々の手腕です(強引だという意味)。
      国際社会のなかで、こんな暴挙に出るのは支那やロシアくらいだと思うんで、凄いとしか。

      そして、反トランプ粛正が始まるのです。

  3. wHo より:

    こんにちは。

    米国もご多分に漏れず農業系が人手不足で農場経営者は不法移民をうまく使い倒したいと考えてるみたいですね。
    なのでその辺の人達がロビー活動して就農している移民は除外してほしいと嘆願してるようです。
    日本も同じような流れになっているので移民を完全に排除できないゆえに法整備を進める必要性がありますね。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      飲食業界も随分と反対していたみたいですが……、一発で解決しましたねぇ。
      https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250126-OYT1T50057/

      労働者側に非常に受けの良かった判断ですが、使用者側にも実はメリットが。チップをもらった労働者を把握して、使用者が納税をとりまとめるみたいなやり方だったみたいなんですが、それを怠ると脱税として摘発されるみたいな話に。税収は減りそうですが、国民にはウケの良い方法みたいですね。

  4. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    「強いリーダー」は、閉塞感のある社会には、猛烈に受け入れられますよね。歴史が証明している。チョビ髭とかドゥーチェとかヨシフとか……
    小泉もこのクチだったと思ってます、ヤツは「強い」のではなく、「強そう」に見えただけと思ってますが……(でも、拉致被害者の帰国とか、強引にやっちまったのは、それは是々非々で認めてます。その行動力はあった)。

    「強いリーダー」の怖いところも歴史が証明してますが、多分、制度上ガッツリはめ込まれているので、トランプ氏はそうはならないと思います。合法的に戦争する可能性はありますが。

    問題なのは、「強いリーダー」「強い国」へのアレルギーを植え付けられたが為に、今現在で最弱of最弱と言えるリーダーを担いじゃってる我が国。
    本当に、安倍さんを失ったのは、全世界的に損失だったと思わざるを得ません。

    で、不法移民ですが。
    「不法」なんですから、生かして置いてもらえるだけ有り難いと思え、ってなもんだと思ってます。
    特に、日本国内の連中については。
    ※あっちもこっちも、肌の黒い人が中古車ヤードを運営していて、正直、不安でしょうがない。価値ある日本車を国外に出されるのも、地域の治安が乱れるのも、廃油廃液をそこらに流されるのも。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。
      チョビ髭の話は、次の記事で(笑)

      アメリカの大統領は強大な権力を持っているというわけではありませんから、まあ、無茶を言っても無理はできないでしょうね。