本当ならば貿易戦争に影響しそうな話だね。
(注:サムネの写真はイメージです)
中国・広西 431郷鎮で深刻干ばつ 魚は干物に 農地はひび割れ
2025年4月18日
4月17日、「広西チワン族自治区貴港市で深刻な干ばつ――池の魚が干物に、農地には握り拳程度の大きさのひび割れ」と題する報道が大きな注目を集め、SNSの検索ランキングでも話題となりました。
VISION TIMESより
ちょっと前から支那の気象情報は気にかけていた。去年辺りは4月頃に随分と雨が降っていたので、そうした影響が今年はどうなんだろうと。
貿易戦争に影響
干魃の影響
ちょっと前に気にしていたニュースがこちら。
貯水池の水位が下がり墓が出現、当局「清朝後期の普通の墓」―中国
レコードチャイナ3/25(火)16:00
中国メディアの極目新聞によると、中国のネット上にこのほど、四川省巴中市巴州区化成鎮にある貯水池の水位が下がりこれまで水の下にあった墓1基が姿を現したとする動画が投稿された。
dmenuニュースより

清朝後期の墓が貯水池の底から現れたというのが主題なので、スルーした記事ではあるのだが気になっていた部分はこちら。
1960年に完成したこの貯水池は昨年、干ばつの影響などで水位が下がり、岸の露出面積が増大していたという。
dmenuニュース「貯水池の水位が下がり墓が出現」より
あれ、去年から雨が少ないのかな?と。
で、冒頭のニュースでの干魃の話があって、どうも今年は結構水の確保に苦労している模様。
気象当局のデータによると、今年の貴港地域の降水量は平年の約半分にとどまり、加えて高温の日が続いたことで、水分の蒸発速度が急激に高まりました。これによりもともと限られていた水資源がさらに逼迫し、農作物の生育周期が大きく乱されるだけでなく、水産養殖業にも壊滅的な損害をもたらしています。自治区全体の1039の郷鎮のうち、431ヶ所が「重度干ばつ地域」に指定されています。
VISION TIMES「中国・広西 431郷鎮で深刻干ばつ」より
支那は国土が広いために干魃のニュースを時々目にすることになるのだが、干魃と言えば支那の歴史を紐解いても、皇帝の威光に大きく影響する。
熱波の影響
そういえば、インド辺りでは随分と暑い日が続いているようだ。
インドとパキスタンで例年より早い酷暑、生存限界試す49度も
2025.04.16 Wed posted at 10:55 JST
インドとパキスタンが生存限界を試すほどの過酷な暑さに見舞われている。エネルギー供給は逼迫し、農作業や国民の日常生活にも大きな影響が出ている。
両国とも例年、夏が始まる5月から6月にかけては熱波に覆われる。しかし今年は例年よりも早く熱波が到来し、猛暑は例年よりも長く続く見通しだ。
CNNより
インドやパキスタンで早めの熱波によって多くの人が困っているという話があったが、どうもこの影響、支那にもあるようなのだ。
どうにもニュースソースとして扱っているところが見当たらなかったので、ポストを引用してみたが、冒頭に引用したVISION TIMES同様に正確性はちょっと気をつけないとね。
暴風注意
そういえば、ちょっと前にはこんなニュースも。
病院は満員、街路樹は倒壊――中国に広がる「春の災害連鎖」
2025年4月15日
4月中旬に入り、中国各地で極端な気象現象が相次ぎ、各地で災害が発生し、広く注目を集めています。華北地域では「観測史上例のない」強風が吹き荒れ、北京市では「10年に一度」の暴風が観測されました。また、約10年ぶりとなる暴風オレンジ警報(日本の「注意報」に該当)が発令されました。4月11日、北京では猛烈な風に加えて雹も降り、河北省、内モンゴル自治区、甘粛省などでは再び砂嵐が発生し、黄砂が空を覆い尽くしました。内モンゴル自治区の烏海市では、強風によって壁が倒壊しました。駐車中の乗用車が下敷きとなり、1名が死亡したとの情報もあります。市民の中には「まるで終末のようだ」と驚きを隠せない人もいました。
VISION TIMESより
以前、「雷雨喘息」の話を扱ったことがあったが、今回もまた内モンゴル自治区で暴風が吹き荒れて、雷雨喘息の話が南西部で出ているようだ。
だが、重慶の方なので内モンゴル自治区よりは南下した地域の話らしい。
その一方で、中国南西部では別の形の極端気象が市民の生活を直撃しました。4月11日未明、重慶市の複数の地域で激しい雷雨が発生し、わずか6時間で雷の発生回数が6000回を超えました。これにより、いわゆる「雷雨喘息」を発症する患者が急増し、市内の病院救急部門は満員となりました。『上游新聞』によると、重慶市中医医院の南橋寺院区では、午前1時から4時の3時間で120人以上の呼吸器症状の急性発作患者を受け入れました。また、そのうち10名以上が救急治療室に搬送されたとのことです。病院は即座に緊急対応体制を発動し、医療スタッフが迅速に治療にあたりました。
VISION TIMES「病院は満員、街路樹は倒壊」より
だけど、このニュースもVISION TIMESなんだよね。この手の異常気象関係のニュースは、VISION TIMESが毎年のように喜んで記事にしている。皆さんご存じ三峡ダムの危険水位のニュースもVISION TIMESは大好きである。
だから、まあ、「そういう話もあるよ」程度の認識で良いと思う。
水問題を抱える
ただし、こういったニュースが毎年のように出てくるということの意味は、支那の治水が上手くいっていないということでもある。
中国の水問題、深刻化は不可避(The Economist)
2024年7月9日 0:00
中国中央部に広がる平原に位置する河南省確山県――。通常ならこの時期、畑ではトウモロコシが青々と育っているはずだが、今年は土が茶色く乾燥し、砂ぼこりが舞い上がっている。この2カ月ほぼ雨が降らず、村の井戸は干上がりかけている。
日本経済新聞より
これは去年の記事ではあるが、こういったニュースは去年も報じられていたわけで。「だから嘘」ということではなく、ソコまで心配されるような状況だという解釈が可能である。
そして、今年も不安視されている。
中国が15日に出水期入り 平年より17日早め
2025年03月17日16:31
中国水利部(省)の関係責任者は、中国南方エリアの多くの地域のここ数日の降水量に基づき、中国は15日に出水期に入ったことを明らかにした。これは平年に比べて17日早い(平均は4月1日)出水期入りとなった。
人民網より
人民網などは「出水期入り」と降雨があったことを喜んでいるが、水が十分に足りているならチベットにダムを造ろうなんて話にはならない。
そして、干魃という事態になれば冒頭に触れたようにアメリカとの貿易戦争に差し障りがある。何故なら、アメリカから多くの穀類を輸入していたからだ。高率関税の影響を避けるために、別の国から輸入するように画策するかも知れないが、すぐに食糧を確保できるわけも無いし、足下を見られるのは必至。
そんなわけで、何とも不安なニュースなのである。
コメント
広いすからねあの国は。河川にしても連中は瀬戸内海を大河と見誤る(笑)それたけムダに広いので、自然災害も常態的に起きる。中国たとえば地震多いです。それでも彼らが騒がないのは被災地が「遠い」と国民の大多数が想うからですね。
で、川や河がそうなんですが、シナに関わらず大陸の「それ」は日本のスケールで考えてはいけない。
まず水量がぜんぜん違う。よく日本のカヌーやラフティングの人が大陸で溺死しますけど、それ流れる水量が段違いの為に、パドル操作なんかで船体を留める事が出来ない事を予測できないからなんですね。
五輪に出る級のカヌーイストが何人かインドだので溺死してますよ!
んで、飛蝗だの洪水だの旱魃だのは、大陸では周期的に襲ってくるもので仕方ない。
むしろ周期的なズレが、人為的なものか、あくまで自然現象なのか? そこのところ きちんと見定めるのが大事というのが、
昨今のヒステリックな環境保護の教訓でないすかね。私は中国は自然災害より、土壌や水質汚染という人為的な問題の方が実は根深いと思います。
旱魃にかこつけて紐付けで書きます。
陰謀論としておきます。
フランシスコ法王が死にましたね。
死因が「脳卒中と心不全」てすって。
いまどき脳出血で簡単に死ぬか? バチカンは実はスイス軍の精鋭部隊がハイテク警備していて、法王の就眠時にはスマートウォッチ型の心音や血中酸素濃度をキャッチする端末を用意しる。
歴代法王の中でも、バチカンが管理する銀行の融資&不良債権帳簿に手を付けた何人かが「突然死」してますよね。
とまぁ、無理やりこじつけました(笑)
木霊様をググると「惣郷木霊の四方山話」で出てくるのですが、
その上に「木霊四方山」なる見出しが出て、おまけに木霊様のアイコンマーク(◯に木々の漢字)があるので、てっきりサブチャンネル開設かとタッチすると!
「ウイルス検知されました。至急、電話してください」
の笑っちまうくらい古いアレが出る(笑)
いや、いまどき使うか?
一度、切って再クリックすると、
「いますぐ即金!」というアレが出る。
ここの読者で引っかかる人はいませんが、
いちおう報告しておきます。
報告ありがとうございます。
どうやら以前使っていたドメインが利用されているようです。
僕の使っている環境ではセキュリティ対策ソフトウェアで弾かれるので内容が確認できないのですが、怪しいサイトなのでくれぐれもクリックしないようにお願いします。
通報済みですが、早急に対策されることを願うばかりです。
こんにちは。
>アメリカから多くの穀類を輸入していたからだ。高率関税の影響を避けるために、別の国から輸入
中国産野菜とかがスーパーで散見される事もあって、もしかしたら大多数の日本人の認識では「中国は農作物輸出国」なのかもですが、実態は、純然たる「農作物輸入国」なんですよね。
※農作物に限らない。
トランプに踊らされて対米貿易に高関税かけて自分の首絞めた格好です。
アメリカはこのチキンレースでも勝ち目があると踏んでるみたいですが(でも、今朝のニュースで関税下げるって……)、チキンレースは体力ない奴の負けなんですよね。
で、干魃ですが。
中華の歴史は干魃の歴史。
で、降ったら降ったで水害の歴史。
そして真打ち、蝗害の歴史。
王朝が倒れる前は災害が続くそうで(災害が続くから倒れる)、周王朝の明日はどっちだ?
※倒れたくないから色々手を打ってここまで延命してきましたが、そろそろ潮時でしょう……
>何故なら、アメリカから多くの穀類を輸入していたからだ。高率関税の影響を避けるために、別の国から輸入するように画策するかも知れないが、すぐに食糧を確保できるわけも無いし、足下を見られるのは必至。
日本はアメ公から輸入米大量に入れろと言う。シナはアメ公から多量の穀物輸入国。
もしかして日本が仲介して大量に輸入した米産米をマージンのっけて輸出してあげればwin-win-winでは?
そこ匿名様の仰る通りですな。
米価格問題、いちお農園関係者なので出入り業者さん(所在県から隣県へ米を売る事業も兼ねている)から耳にする。
ようは仲買のところで出荷調整してる!
で!それはおそらく農林水産省の仕業!
①米は諸々の問題で高値にならずる得ないという認識を国民に刷り込みたい!
②、①に対する「お上の対策・お情け」として「米国米の輸入」を「仕方ないよね」と国民に納得させる。
③高い輸入米を国民に食わせて、農林水産省は天下りでウハウハ!
横合いから失礼します。
拡散、拡散。
「トランプ大統領よ、ありがとう…あなたのおかげで「コメの値段が下がらない」本当の理由が明らかになりました 」
https://president.jp/articles/-/94840
割と腑に落ちる意見であります。
この方、農水相OBだそうで、過去記事追って読むとなかなか読ませます。