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韓国、アメリカとの関税で空手形を切る

大韓民国ニュース
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まーた、そんな約束をして。

韓米、トランプ関税巡り「7月パッケージ」合意…韓国新政権発足後に最終妥結

:2025/04/26 11:25

韓米両国政府が、ドナルド・トランプ政権の相互関税猶予期限となる7月8日までに、関税撤廃のための「パッケージ・ディール」を進めることで合意した。いわゆる「7月パッケージ(July Package)」と呼ばれる合意案には、米国側が韓国に強く要求すると予想されていた防衛費分担金引き上げ問題は含まれない代わりに、「為替」カードが新たに登場した。

朝鮮日報より

2日連続で韓国経済的な話なんだけれども、今日のコレは長々と書くつもりはない。どちらかと言うと、6月にツッコミを入れるための準備である。

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形だけ

鬼が笑う

で、アメリカも「はいはい、じゃあ7月にね」という感じの雑な約束の仕方だ。

崔相穆経済副首相は24日、韓米間の2プラス2通商協議を終えた後、ワシントンDCの駐米韓国大使館で行われた記者会見で「相互関税猶予が終了する7月8日の前までに、関税廃止を目的とする『7月パッケージ』を用意することにした」と明かした。安徳根産業通商資源相も「韓国が米国のエネルギー安全保障の向上、造船業再建に寄与できるという点をきちんと説明し、韓国に対する相互関税および自動車の品目別関税を免除してほしいと強く要請した」と語った。

朝鮮日報「韓米、トランプ関税巡り「7月パッケージ」合意」より

こちらの記事でも言及しているが、崔相穆氏はなかなかの切れ者である。

韓国メディアには今の韓国経済の戦犯扱いをされてしまっているが、韓国経済はもう10年も前からかなり危うい。どんどん設けられる分野が減っているのだ。だから、今のままだと凋落する一方である。

日本も似たような面はあるが、一日の長があって川上産業が充実していることで、未だ食っては行けている。もっとも、この分野は支那に蚕食されつつあるので安泰とは言い難いが。

さておき韓国、貿易交渉は極めて大切な分野だ。

およそ1時間10分にわたって進められた今回の協議を通して両国政府は、関税廃止の合意日程は「相互関税の猶予終了前」で、合意案に含まれる分野を関税・非関税措置、経済安全保障、投資協力、通貨(為替政策)の計4つに絞ることで合意した。

朝鮮日報「韓米、トランプ関税巡り「7月パッケージ」合意」より

しかし、合意に至ったのは7月に話し合うという点で、あとは4分野に絞って話をするということだけだ。

ところが5月に大統領選挙があれば、その後どうなるのかは前の書いた記事の通り、高い確率で与党は下野。当然、崔相穆氏も野党ということになる。

協議継続に意味はあるのか

そうすると、来週からの実務者協議というのは、果たしてどんな意味が。

両国は来週から各分野に該当する実務ワーキンググループを作り、本格的な詳細案の協議に入る。5月に済州で開催されるアジア太平洋経済協力(APEC)貿易担当大臣会合出席のため訪韓するジェミソン・グリア米通商代表(USTR)とも追加の高官級協議を進めることとした。

朝鮮日報「韓米、トランプ関税巡り「7月パッケージ」合意」より

アメリカがやる気にならないのも無理はない。

まあ、そんなことを他国が気にしたところで意味はないんだが。

追記

産経新聞が面白い記事を纏めていたので紹介しておこう。

「日本は敵性国家」、処理水放出は「宣戦布告」…韓国大統領有力候補、李氏の「妄言集」

2025/4/27 07:00

韓国・尹錫悦前大統領の弾劾罷免に伴う次期大統領選で、選挙戦をリードする最大野党「共に民主党」の李在明前代表に対抗しようと、保守系与党「国民の力」側が李氏の問題発言をまとめた語録「妄言集」を発表した。日本敵視発言や「陰謀論」に近い主張を繰り返してきた李氏が国を治める危険性を強調する内容となったが、なりふり構わない与党のネガティブ・キャンペーンに冷ややかな反応も少なくない。

産経新聞より

産経新聞は「なりふり構わない与党のネガティブ・キャンペーン」などと指摘しているが、次期大統領がこれまで以上に危険な発言を繰り返してきた人物であることは間違いない。

  • 軍事的側面からすれば、依然として日本は敵性国家であり、日本が軍事大国化する場合、最初に攻撃対象になるのが朝鮮半島であることは自明だ。そんな日本に軍事情報を提供し、日本の軍隊を公認する軍事協定だなんて…
  • 韓米日軍事訓練をすれば、日本の自衛隊を正式な軍隊として認めるように見えるのではないか。外交惨事に続く国防惨事であり、極端な親日行為、極端な親日国防だ
  • 日本が越えてはならない線を越えた。核汚染水の放流は、(韓国を含む)太平洋沿岸国家に対する戦争を宣布したものだ

発言の内容の是非はあれど、こういう発言を積み重ねてきた人物であることだけは間違いない。

一言でいえば反日ポピュリストだ。

ユンユンは、非常戒厳の宣言をするという前代未聞のことをやらかした人物ではあるが、対日外交は過去と比較すればまともな方だった。が、李在明氏は一味違う。ある意味、トランプ氏とはまた別のベクトルの妄言製造機なのだ。

その政治手腕は未知数だが、知事時代を見る限りは自らの私腹を肥やすことに炊ける人物であるらしい。それが国益に繋げられれば、それなりの人物だとは言えるかもしれないのだが、基本的に嘘つきなんだよなぁ、この人。息をするように嘘を付くを地で行く人物だ。政治をするうえで必要な能力かもしれないんだが…。

コメント

  1. 山童  より:

    あー、また大統領選を利用した、ちゃぶ台返しを狙ってるのか??
    何かと言うと「民族の…」をつけたがる国なのに、政権が変わると「関係ないです」で、つくづく「民族の恥」を知らない国だと思ってきました。ただ……それ日本相手の場合で、米国相手には通用しますかね??

  2. 砂漠の男 より:

    崔相穆経済副首相、6月の大統領選挙に無所属で出馬するそうです。事実上は与党候補者でしょうけど、勝算は推して知るべしです。

    韓国は、自由主義右派と民族主義左派の2つに完全に分断されていて、いまでも十分おかしいのに、ミョンミョンが韓国をさらなる混乱へ引っ張って行きそうな予感しかない。特に、韓国の経済界は、ミョンミョンの暴走を恐れているでしょう。

    米国もそのくらいは承知之助でしょうし、次回7月の交渉では新政権が相手になるでしょうから、米国は却って新政権に対して楔を打ち込んでおこうとするだろうと思われます。

    新政権が反発して交渉が長引けば、25%関税がのしかかり続けるので、対米関税包括交渉は、ミョンミョンへの最初の試金石になりそうです。

    • 木霊 木霊 より:

      無所属で出馬ですか。
      「色は付けたくない」という狙いはあるのでしょうけれど、余り得策とは言えないですね。
      現状、右派の勢力は落ちていますから、どちらかというと少ないながらも右派の方向性を統一した方が良いように思います。自身の実績だけで戦うにしては、少々心許ないですし。アメリカとの交渉を引き延ばした背景にもそういった話が絡んでいる可能性はありますが……。

  3. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    七面鳥、会社が連休に入っておりまして。
    いつもは昼休みに見ておりますが、GW中は自宅からの不定期閲覧とさせていただきます。

    といった七面鳥の事情はどうでもいいのですが。
    アメリカの「七月ね」は、「今交渉しても何の役にも立たない」「大統領選終わってから」の意味が強いのかなと。
    大統領選から一月あれば、新しい大統領の方針、というか、韓国の方向性も見えてくるでしょう。
    まあ、一ヶ月どころか三日も要らないかなとは思いますが……
    ※即日、日韓のいろんな条約破棄とか、台湾有事無視とか、在韓米軍追い出しとか、いろんな事言い出すと思ってます、つかむしろやって欲しい>ミョンミョン<もうミョンミョンで決まりと決めている……

    • 木霊 木霊 より:

      こんばんは。

      GWに入りますからね。
      僕自身もブログの更新は毎日は難しいと思います。多分不定期になるかと。

      さておき、7月9日に交渉を纏めるというのは、大統領代行の狙いという側面もあるでしょう。大統領選挙を有利に戦いたいという材料に使うという意味ですね。そして、今有利な結果を出してしまって、敵に塩を送りたくないという思惑も。まあ、国益にはならないわけですが。