なかなかの面白ニュースがあったので、紹介したい。これで映画作れそうだね?このブログの読者にも、この手の話が大好物だと思われる方がいらっしゃるようだけれど。
中国、台湾のやくざ組織取り込みへ 武力侵攻時に破壊活動要求 「分布図」作成で実態把握
2025/5/19 08:00
中国当局が台湾への浸透工作において、各地の黒幇(ヘイバン、やくざ)を利用していることはよく知られているが、その実態は不明なところも多い。そうした中、中国側が台湾のやくざの資金源や勢力規模、所持する銃の数量などを詳細にまとめた「黒幇武装勢力分布図」を作成していたことが明らかになった。台湾侵攻時に内乱を起こさせる工作を進めている実態を台湾メディアが報じた。
産経新聞より
いやはや、何処から出たんですかねぇ?この情報は。
あ、「コメントして下さい」という意味ではないのでご注意を。情報の取り扱いには慎重でいて頂きたいので。
牽制の意味もある
黒社会の実態
で?支那当局は台湾への浸透工作に於いて、各地の黒幇を利用していたんですか?シラナカッタナー。
中国軍による海上封鎖で台湾社会はパニックとなり、中国側と内通するやくざ組織が武装蜂起して動乱が発生する-。
台湾で初めて中国による浸透工作と武力侵攻を扱ったテレビドラマ「零日攻撃(ゼロ・デイ)」の予告編の1シーンだ。昨年8月に取材したプロデューサー兼脚本統括の鄭心媚氏は、制作にあたっては多くの専門家から助言を受けてリアリティーを追求したと語っていた。
産経新聞「中国、台湾のやくざ組織取り込みへ」より
割と映画やマンガでは題材にされがちなテーマだが、あれは「創作だから」という割り切りができたんだけど。
実際に、「黒幇武装勢力分布図」まで作って組織的にやっていたとは。
台湾当局からの情報提供
で、これを明らかにしたのは台湾当局らしい。
台湾の情報機関「国家安全局」が今年1月に公表した中国スパイに関する報告書によると、中国当局は台湾のやくざを取り込み、「金銭に困窮している現役軍人を物色」させ、台湾政府の情報を探っている。さらに中国による武力侵攻時にはやくざ組織に対して「五星旗(中国旗)を掲げて内応し、破壊活動に協力するよう」要求しているという。
産経新聞「中国、台湾のやくざ組織取り込みへ」より
これは……、ガチだな。
> 中国当局は台湾のやくざを取り込み、「金銭に困窮している現役軍人を物色」させ、台湾政府の情報を探っている
うんまあ、何というかニュースメディアで見たくはなかった。「噂程度」の話であれば未だ分かるのだけれど、国家安全局(台湾の諜報機関)が公式に認めて、かつ分布図が存在するって、随分と計画的にやっているんだね。
それも、工作活動に従事しろという圧力があり、資金的な流れも確認できているようだ。
計3万字に達するこの資料は、ほぼ台湾全域のやくざ組織を地図に落とし込んで詳細に分析。「勢力範囲」や「所有武器の推計数」「動員の速度」「ボスの連絡方法」「組織を監視する警察の拠点場所」などが記されていた。
産経新聞「中国、台湾のやくざ組織取り込みへ」より
それにしても、この資料の正確性はどの程度のものなんだろうか。ここまで黒幇が丸裸にされていると、彼らのメンツにも関わると思うのだが。
資料はさらに、各組織を取り込む際の「リスク評価」も記載。「反応が前向き」なA級と「態度が不安定」なB級、「立場が不明でさらなるテストを要する」C級の3段階に分けて評価されていた。
産経新聞「中国、台湾のやくざ組織取り込みへ」より
凄いことに、実際に黒幇の「テスト」までやって能力把握を行っているというから、かなり長期間の関係構築がなされていることが示唆されている。
資料の正確性には疑問もあるが
ただし、詳細な資料ではあるけれども、正確性については間違った部分もあるらしいことは指摘されている。
資料には正確な情報もある一方、黒幇側が影響力の大きさを誇張しているとみられる記述も。実際にはすでに足を洗って飲食店を営む元やくざ幹部が、この店舗を組織の拠点として中国側に報告し、「戦時には150人を動員できる」と報告していたケースもあった。国家安全当局者は「解放軍に150杯の麺を提供できるというのが実情に近い」と語ったという。
産経新聞「中国、台湾のやくざ組織取り込みへ」より
いや、そういうオチは要らないって。
まあ、産経新聞なので仕方がない面はあるが、この話は台湾島が思った以上に支那に浸透されていることを意味する。支那が上陸作戦を始めれば、呼応する暴力組織があるという意味だからだ。
ところで、日本は大丈夫なんですかね?どう考えても日本の暴力団も食い込まれていると思うのだけれど。残念なことに僕自身は裏社会にコネがないので、内情は噂程度でしか知らないんだけど、上部組織には随分と大陸からの人材が入り込んでいるらしい。あ、これはリストで分かる範囲なので、「噂」というよりは事実なんだろうけれど。
じゃあ、支那当局の要請に応じて動くのか?という話、どうなんですかね?駅前にウ○コバラ撒かれて、その対応速度を測定しているという話を聞くと、結構、日本の実力組織の計測も行われているのではないか?と、危惧しているのだが。
台湾当局がこんな資料を出した狙いは、「分かってるからな」という牽制なんだろうけれども。
コメント
別段いまに始まる話でないですよ。
上海クーデターで蒋介石は青幇を使って共産党員を抹殺してるし。
共産党は日本軍や国民党軍を牽制するために馬占山など馬賊を利用してる。
もっといや日本の特務機関もソ連のGPUも英国のSIS(当時はMI6?)もチャイナマフィアを用いてる。
てか、米国は二次大戦でシチリア島上陸作戦で、ラッキー・ルチアノを送り込んで、シチリアマフィアに蜂起させて連合軍上陸作戦を支援させましたよね。
常套手段でありますよ。
ネタ的に私が中長文するの釘をさされたのかもしれませんが、この手の話は「当たり前」で、別にいまさら感ですけど。
むしろヤバいのは「沖縄工作」の噂。
沖縄工作というとデニーとプロ市民なイメージですが。あそこに有事の資産の逃げ場所とする台湾のお金持ちは多い。
そこで小さな華人社会があるらしいが……
どうも金の流れで大陸からの何かあるとかないとか……
沖縄のヤーさんは工◯会もびっくりな武闘派がいるので、武力面での干渉は無さそうですけれどね。
ただ…平均的に本土への反感が強い地域なわけで、そして諸島にもよるけど台湾と血縁関係を持ってる人もいるわけです。
(フェリーの自由ノートの書き込みみるとわこりますよ。「祖父のいる台湾に行きます」みたいな書き込み多い)
そこを華人ネットワーク通じて、マネーを流し込んで懐柔される方が怖いのでは? 沖縄諸島に資産ある華僑や台湾の金持ちは、資産の保護を第一としてるんで、そこにつけ込む余地はある!
沖縄の話を一番心配していたんですが……。
もう、時期的に大丈夫と言うことなんでしょうか?
台湾が影響ありというのであれば、当然沖縄にも影響があっておかしくないわけです。そうすると、ちょっとやぶ蛇になってしまうような気がしていました。
> ネタ的に私が中長文するの釘をさされたのかもしれませんが、この手の話は「当たり前」で、別にいまさら感ですけど。
いえ、詳しいのはとても有り難いのですが、どうも印象的にリップサービスが過ぎるときがあるという認識でありまして。
「書くなよ、書くなよ」という振りではありませんよ?
差し障りのない範囲でしたら全く問題ありませんが、削除要請を出して頂いてもどうしてもタイムラグがあります故。
ちなみに台湾の黒社会でガチな武闘派は
もうあまりいないかと。
一時期90年代に歌舞伎町で暴れ回った連中は大陸でなく台湾マフィアでした。
連中は国に帰ると死刑なんですね。
あの頃は死刑だから台湾警察に囲まれて銃撃戦とか普通にありました。
若い頃の知人に作家の馳星周さん(デビュー前)がいたけれど、後年、彼が書いた「不夜城」は台湾系だった。竹連幇とかそういうの。
で、その頃のガチヤバい奴らは、射殺されるか、死刑になるか、日本経由でアメリカとかに渡っていて残ってない。
その後の李登輝政権下での黒社会締め付けも強かったので、果たしてどこまでウエットワークや荒事を任せられるソルジャーがいるのか疑問に想う。
なるほど。
そうすると、侵攻作戦に呼応して内部で反乱を起こすほどの組織力はなさそうだという理解で良いんですかね。
工作活動は懸念しなければならないようですが。
大陸はともかく、もともと日本のヤクザはかなりの比率で半島出身者多いすよ。
力道山を刺した人の東風会は、既存の書籍「東京アンダーグラウンド」とか「ヤクザ」とか英米仏のジャーナリスト本で
堂々とその旨が書いてある。
半グレ団体のチャイニーズドラゴンは在留日本人孤児子弟の組織と始まってる。
前々から不満なのですが、テロリストとかギャングについて「悪い奴」という一括りで捉えてる目線強いですね。
じゃあ、フランス革命やアメリカ独立戦争のワシントンは「テロリスト」なのてすか?
アルマダの海戦を指揮したフランシス・ドレークは単なる海賊なのですか?
暴力というものに対して、「悪い事です」
とポリコレ論者のような一辺倒な見方してないか?と想うことある!!
このコメ最後にはっきりさせてときます
異様に好きなのでなく詳しいだけ
詳しいのは、購買層がヤの人な雑誌のライター兼編集者をしていた時期あるから。また死んだ元嫁の看護大資金を稼ぐために黒社会記事のライター(バーストとか実話ナックルズとかああいうの)をしていたから。好き嫌いでなく家族を養うための「特技」だっただけ。