自民党はアホなのか。この場合は石破氏のセンスを責めるべきかも知れないが。
政府、電気・ガス支援策に予備費2881億円支出を閣議決定 3カ月で3千円程度負担減
2025/5/27 10:18
政府は27日、トランプ米政権の高関税政策を受けた国内対策「緊急対応パッケージ」で、7~9月に実施する電気・ガス料金の支援策として令和7年度予算の予備費から3881億円を支出することを閣議決定した。うち2881億円を電気・都市ガス料金の抑制に充てる。
産経新聞より
「予備費で票を買う」と言われても否定できないぞ?
本当に自民党で大丈夫?
ガソリン価格引き下げに似ている
余り書くことは無いんだけど、酷い。
4月からはガソリン価格にも補助が出るようになったけれども、コレも酷い話。
ガソリン価格1リットル10円引き下げ 来月から段階的に
2025年4月23日 15時29分
物価高対策をめぐり、政府は来月から段階的にガソリン価格を1リットルあたり10円引き下げることを決めました。国民生活に密接に関わる支援を切れ目なく行い負担感の軽減につなげたい考えですが、野党からはガソリン税の暫定税率の廃止を求める声が上がっています。
NHKニュースより
ガソリンに関しては、暫定税率廃止という方向性を野党が示していて、自民党はこれに対して否定的な立場にある。
暫定税率に関する話はこちらの記事で紹介していて、それに関する議論は大切だけど、もっと大きなところで勝負しなよと。
つまり、ガソリン税の仕組みにメスを入れると共に、自動車関連税制にもしっかり手を入れるべきだと思う。日本の自動車会社の息の根が止まったら、もはや日本経済はガタガタになってしまう。
だからこそ、国内需要を喚起する方向での政策を出すべきで、それが国内経済の活性化にも繋がるわけである。インフレとの相性の悪い政策ではあるが、短期的に別の手段を講じて補えばいいのであって、国内経済を喚起すべき理由は幾らでもある。中でも自動車産業は裾野の広い産業であるため、梃子入れして損はない。
それを1Lあたり10円のガソリン補助?そりゃ、「お、安くなっている」という実感は感じるもののどれだけの経済効果があるのか疑問ではある。
家計における電気代のウエイトは大きいが
さて、そして電気代の話だ。
石破茂首相は27日、関税措置に関する総合対策本部の会合で「7~9月の3カ月間で3千円程度の引き下げ効果を見込む支援を行う」と説明した。電気・都市ガス料金の支援策で7、9月は一般家庭で電気が使用量1キロワット時当たり2円、ガスが1立方メートル当たり8円をそれぞれ支援する見通し。8月は補助を上乗せし、電気は2円40銭、ガスは10円とする。標準世帯で7、9月は1040円、8月は1260円の負担減になるとみられる。
産経新聞「政府、電気・ガス支援策に予備費2881億円支出を閣議決定」より
散々、103万円の壁の時や社会保障費の引き下げ、或いは消費税減税の話の時に「予算は何処から捻出するのか」という話をしてきたのに、この支援に関しては予算の話はしていない。
そりゃ「予備費」の利用が出来るからなのだが、そんな「お爺ちゃんがお小遣いをやろう」みたいなみみっちい話をされても困る。
こちらも結局、予備費を原資とするのであれば内閣の裁量の範囲内で出来る政策だから「スピード感」という意味ではそれなりに意味のある話となる。だけど、月額1,000円程度の補助を3ヶ月間貰って嬉しいか?というと、まあ何というか、国民をバカにしているのか?と。
選挙前のバラマキと批判されても仕方はないし、それ以前の問題としてそれは本来やるべき政策なのか?と。
やるのであれば、違約金を支払ってでも再エネ賦課金制度の廃止を決めるべきだろう。これ以上、太陽光パネルを増やす意味はないし、普及促進に努める意味もない。
ところが、そういった分かりきった話を何処の政党も主張しないのが、今の日本の政治の現状なのである。
何処の政党も主張しないということは、僕の主張の方が間違っているか主張したくとも出来ない重大な欠点があるということなのだろうが、どちらなんだろうか。
が、いずれにせよ、石破政権が小銭をバラ撒いて選挙を乗り切ろうとしている姿勢が鮮明になっている事は、明らかである。
コメント
こんにちは。
>石破政権が小銭をバラ撒いて選挙を乗り切ろうとしている姿勢
今朝のニュースで、高市さんがスパイ防止法で吠えてる映像が出てました。
マスゴミが一番嫌う人と内容のはずなのに?って思いましたが、石破に対するあてつけ(誰の?)、内部分裂を演出する情報操作、その他色々と妄想が膨らみます。
関税の話にしろ、米騒動※にしろ、石破政権は運に助けられている部分がかなりある気がしてきたので、この先も上手く行くことを本気で祈るのですが……運だけが頼りの政権ってのもおっかないですよね。
※備蓄米の入札という、JAを肥え太らせるだけの案を出した官僚に対し、小泉倅が安値での随意契約に打って出て、高値で買い取った連中がバカを見る、国民はそのカラクリに要約気付く、という意味です。正直、農水相の役人とJAは日産以上にボッコボコになった方がいい。
こんにちは。
出来れば石破政権の話はしたくないんですよね。もはや怒りしか湧いてこない。
スパイ防止法を持ち出した高市氏の狙いは、揺さぶりなんでしょうけれど……。どうなるのかなぁ。
備蓄米の話は別でやりたいと思います。個人的にはJAが悪いとは考えていないんですよね、随分と腐敗した組織ではありますが。
政府の予備費でガソリンと電気をちょっとだけ安くするーそのくらいなら出してやるよ、と宣う石破政権と財務省。
地方で強い(はずの)自民党が、ちゃんと仕事してますよアピールして、地元の高齢者たちを煙に巻いているの図だと思いますが。米騒動で反政府・反与党感情が急上昇中です。果たして珍次郎くんは火消しできるのか?
政府・自民党は、”減税しません”を貫徹する一方で、7月参院選の争点は『消費減税』と宣言しましたから、”ホラ、安くなったろうw”と、ガソリン・電気料金をちょびっと引き下げたくらいでは、国民からそれは国民を馬鹿にしたガス抜き策だと看破されて、固定支持者以外からは逃げられるのがオチだろうと、お隣の大学生が言っていました。
結局、石破政権は財務省の出先機関で、外務省の代弁士なんですよね。
石破氏にはビジョンがないので、やりたいことがぶれている。
各方面で正論はありますが、それでディテイルを好む。
でも、1枚の絵にしてみると色々と齟齬が出てしまう。その利益調整こそが政治家の手腕なのですが、それがないんですよね。
お隣の大学生氏、なかなか的を射ています。が、時には小泉氏のような「軽い神輿」を担ぐ意味があることもあるんですよ。それに意味を持たせることが出来れば、石破政権が誕生した「かい」がありますが、そうはならないんでしょうね。