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ウクライナ ロシアがトルコで直接協議

ウクライナニュース
この記事は約3分で読めます。

トルコのイスタンブールで茶番劇が。

ウクライナ ロシアが直接協議 捕虜交換合意も停戦へ進展なしか

2025年6月3日 6時34分

ロシアとウクライナによる高官級の直接協議が行われ、新たな捕虜交換などで合意しましたが、停戦に向けた具体的な進展はなかったとみられます。

NHKニュースより

直接協議したところで、話はつかないだろう。

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ウクライナの作戦は戦術的に高い効果を生んだが

和平交渉は看板だけ

「茶番劇」とした理由は簡単で、プーチン氏が参加していないからだ。

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大統領補佐官が出てきたところで、権限を持っていない伝書鳩なのだから相手にするだけ無駄だ。

ロシア側によりますと、対象になるのは25歳以下の捕虜や、深刻なけがを負ったり重病となったりしている捕虜で、少なくとも1000人ずつの規模になるとしています。

また、6000人ずつの遺体の返還でも合意したということです。

NHKニュース「ウクライナ ロシアが直接協議」より

今回の直接協議の目的は、捕虜交換の話を進めるところだけ。流石にここで非人道的なことはやらないと思うが……。

ロシア側が提示した「和平に関する覚書」というものの中身が、なかなか

ロシア側が提示した覚書について、ロシアのインターファクス通信は独自に入手したとする全文を公表し、この中には停戦の条件として ▽ウクライナの東部と南部の4つの州からのウクライナ軍の完全撤退を開始することや ▽ウクライナで大統領選挙を行うこと、などが盛り込まれているとしています。

NHKニュース「ウクライナ ロシアが直接協議」より

相変わらずの内容である。一歩も引くつもりはないということなんだろう。

  • 停戦後30日以内にドネツク、ルハンスク、ヘルソン、ザポリージャからウクライナ軍を完全撤退させる。
  • クリミア、ドンバス、ノヴォロシアがロシアの一部として国際的に承認される
  • ウクライナの中立 • ウクライナの選挙とそれに続く平和条約 • 撤退を除き、ウクライナ軍の再配置を禁止
  • ウクライナ領土における核兵器の禁止
  • 西側諸国の武器および諜報支援の禁止

凄いな、この強気交渉は。

本土破壊による動揺

今回、この直接協議にあたって、事前にウクライナの作戦が実行されている。

ウクライナ側としては、交渉を有利に進めたかったということらしいのだろうけれども、交渉に来たヤツが決定権ない交渉団なので、今回の交渉では余り功を奏していない印象だ。

ウクライナ大統領、ドローン攻撃認める 対ロ協議で譲歩迫る狙いか

2025年06月02日07時45分

ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、同国保安局(SBU)が主導し、ロシア各地の空軍基地にドローン攻撃を行ったと認めた。基地に配備された戦略爆撃機の「34%」が損傷したと発表。準備にはロシア国内の拠点も使い、1年半以上かけたと述べた。

~~略~~

ウクライナは攻撃を強めることで、ロシアに譲歩を迫る狙いがあるもようだ。

時事通信より

いや、戦略的なメッセージという意味では、かなり大きかったということかもしれない。ロシア側が譲歩してくるとは、ウクライナ側は微塵も考えていなかったということなのだろう。

しかし、ウクライナ側がトラックにドローンを仕掛け、鉄道の橋梁を破壊して見せたことで、ロシア側は輸送の安全性を確保するために、一旦はロシア全土の輸送手段の点検を行わねばならない。

完全に輸送を麻痺させたと言えるだろう。

更に航空爆撃の手段に大きな打撃を与えたことを考えると(3割以上破壊したのだから、ほぼ壊滅と判定して良いだろう)、建て直しに時間がかかることとなるはずだ。ウクライナはこれをもって戦略的に「停戦やむなし」という方向に持っていきたかったかも知れないが。

そうだとすれば、今回それは成功出来なかったようだ。

コメント

  1. 砂漠の男 より:

    6/3付のMoscow Times記事に、月曜日の停戦協議で提示された「モスクワの覚書には、クレムリンが長年要求してきた数々の項目が記載されているが、その中には宇とその西側同盟国にとって受け入れ難いものも含まれる」と。で、露側の要求項目は:

    ・クリミアを含む露占領下にある宇地域への露主権の国際的承認
    ・宇がいかなる軍事同盟や連合にも参加しない正式な約束
    ・宇での露語の公用語としての地位
    ・両国間の制裁をすべて解除し、新たな制裁を課さない約束
    ・宇経由の露天然ガス輸送の回復とあらゆる経済、外交、運輸の再開
    ・戦争の損害に対する相互請求権放棄
    ・宇軍の軍備制限
    ・「ナチズムおよびネオナチズムの賛美または宣伝」の禁止
     および民族主義政党の解散
    ・宇の核不所持の確認
    ・モスクワ総主教庁に属す宇正教会への法的制限の撤廃

    https://tinyurl.com/yufms392

    これらに加えて、木霊さんが記事の中でピックした
    ・停戦後30日以内の露占領地からの宇軍完全撤収
    ・西側諸国の武器および諜報支援の禁止
    が加わります。もっと細かな要求項目があるのかも知れませんが。

    ゼ大統領が「クレムリンは、まだ本気で停戦する気がない」とコメントしていましたが、
    これではまるで敗戦国に突きつけた講和条件でしょう。停戦にはまだまだ時間がかかりそうです。

    • 木霊 木霊 より:

      こ、これはまた色々と凄いですね。
      ロシアの要求はここまでなのか、と。

      和平交渉どころか、このふざけた態度、いつまで続ける機なのでしょうかね?ロシアは。

  2. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    >ロシア全土の輸送手段の点検

    嘘かほんとか、ロシアでは、一時的にでしょうけれど、トラック輸送が完全に停止したそうで。
    ロジに与えた影響はかなり大きいものがあるのでしょう。
    積み荷だけじゃなくて、箱の壁の中も全数検査しないとかもですからね。

    クリミア大橋の基部の一部も爆破に成功した(ただし、通行再開出来る程度の被害、これが実際にどれくらいかは不明)ようで、ロシアとしては国内のロジの全てを疑う必要が出てきましたね。
    ※ウラジオでも爆破があったのでしたっけ?信憑性はかなり疑問ですが。
    https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/5c768664e81ef0c43fe691ab137c43dd93cf7453

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      輸送手段の麻痺というのは、一時的にせよロシア国内に大きなインパクトを与えたことは間違いないと思います。
      クリミア大橋の情報はまだハッキリしていませんが、動画は出回っていますねぇ。あれ、動画の通りであれば橋の橋脚作り直しの為に、通行禁止にするレベルなんですがどうしているんでしょうね。