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アメリカ、支那に対して原発関連機器輸出も止める

北米ニュース
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アメリカは原子力発電の方面でも色々と画策するつもりらしい。

米、中国の原発向け関連機器の輸出許可を停止=関係筋

2025年6月7日午前 5:49

米国はここ数日で、中国の原子力発電所向けに原子力関連機器を販売するサプライヤーのライセンスを停止したもよう。事情に詳しい4人の関係者が明らかにした。

ロイターより

うーん、でも、原発に関しては支那に第4世代炉を建設して、テストを兼ねて運転して貰っている側面もあるので、この判断はどうなのかなぁ。

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影響は不明だが

既に支那で建設された原子炉に影響か

先ずは関係すると思われる記事を1つ紹介しておく。

アメリカではAP1000と呼ばれる型の原子炉を建設して、運転するスケジュールになっている。

ウエスチングハウス社の技術が盛り込まれたAP1000は、加圧水型原子炉で第3世代+原子炉に分類される安全性を高めたタイプの炉である。これより進んでいると自称しているのが韓国標準型原子炉APR1400だが、ハッキリしたことは良く分からない。

第4世代原子炉が登場するまではもう少し時間がかかるようだが、各国ともそんなのは待っていられないのだろう。

そんな中、冒頭に紹介した話が出てきた。

米中貿易戦争が関税交渉から双方のサプライチェーン(供給網)の抑制へと移行する中、過去2週間で原子力機器サプライヤーを含む幅広い企業の販売が制限されている。5日に行われたトランプ米大統領と中国の習近平国家主席との電話会談が、これらの措置に影響を与えるかどうかは不明。

ロイター「米、中国の原発向け関連機器の輸出許可を停止」より

何故こんなことを言い出したか、という話なんだけれども、多分、支那で建設が進んでいる原子炉の部品をアメリカの企業が提供しているからなのでは?というのが僕の予想である。

支那の原子炉はWE社の技術が使われる

どういうことかというと、こちら。

中国 大型炉11基の新設を承認

28 Aug 2024

中国国務院の常務会議は8月19日、5サイトで、11基の新設を承認した。なお、「安全確保は原子力発電の発展の生命線。原子力発電の安全技術水準とリスク防止の能力を絶えず向上させ、全分野にわたり安全監督管理を強化、原子力業界の長期的かつ健全な発展を促進しなければならない」と強調した。

~~略~~

CGNの陸豊原子力発電所では、現在、5、6号機(華龍一号、各120万kWe)が先行して建設中。今回、承認された同1、2号機で採用されるCAP1000は、米ウェスチングハウス(WE)社製AP1000の中国版標準炉モデルである。また、三澳原子力発電所では現在、1、2号機(華龍一号、各112.6万kWe)が建設中だ。CGNによると現在、承認された新設に向けて様々な準備作業を進めており、国家核安全局(NNSA)から建設許可を取得した時点で着工する予定だ。

原子力産業新聞より

支那で建設中の原子炉に使われる技術がWE社由来のものである可能性が高く、恐らくは一部の部品はアメリカから輸入されている。

とはいえ、外から見ているだけではどんな部品がどのように使われているのかはサッパリ不明だ。だから、「影響があるかもね」という程度の話に過ぎないのだが……。

トランプ氏が意味もなくこのような政策を打ってくるとも考えにくいので、多分影響があるんだろう。

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