【OINK】元法相の曺国氏やアノ尹美香氏が恩赦へ

OINK案件だが、こんな事やってたらモラルハザード一直線という感覚はないんだろうね。さすが、韓国大統領のミョンミョンは着実に「実績」を積み上げるな。この実績が、自身の無罪を勝ち取るのだから、必死だ。

韓国・李政権が初の恩赦　曺国元法相や慰安婦団体前トップの尹美香氏ら…反発必至

2025/8/11 18:45

韓国政府は11日、日本による朝鮮半島統治からの解放を記念する15日の「光復節」に合わせ、娘や息子の不正入学を巡る業務妨害罪などで懲役2年が確定し服役中の曺国（チョ・グク）元法相ら83万6687人を15日付で特別赦免（恩赦）すると発表した。革新系の李在明政権が発足後、恩赦の実施は初めて。

産経新聞より

恩赦というのは、服役中の犯罪者を釈放すること。日本でも、そういったことは行われているし、他国でも時々は噂を聞く。

政治的な恩赦と自己保身

尹美香氏に対する恩赦

だけど、韓国の恩赦は一味違う。

対象には、不正入学に絡む業務妨害罪などで懲役4年が確定した曺氏の妻である元大学教授のほか、元慰安婦らへの寄付金を横領した罪などに問われ、懲役1年6月、執行猶予3年を言い渡された元慰安婦支援団体前理事長で国会議員だった尹美香氏も含まれる。

産経新聞「韓国・李政権が初の恩赦」より

多くの国家が実施する「恩赦」の対象となるのは政治犯が多く、釈放されても社会に大きな影響を与えない罪状や、社会復帰後に特別な問題を起こしていない人に対しての復権などが中心となる。

法の既判力を覆すに足る理由がどうしても必要なのだ。

韓国の恩赦は大統領就任時に行われることが多く、結構な回数乱発されることになる。83万6687人を15日付で恩赦って、数字は多く感じるけどその内容は減刑だとかそういうことが多いので、さほど驚くことでもないのだが、しかし中には問題観されるような事例も幾つかある。

その１つが、尹美香氏への恩赦だ。

この人物は、「正義連」の顔として、国際社会で“正義の代弁者”を自称してきた人物だ。だが実態は、寄付金の私的流用、不正受給、違法な資金集め…。その経歴は、正義どころか私利私欲のオンパレードだった。以下が有罪となった主な罪状だ。

• 横領：元慰安婦支援団体「正義記憶連帯（挺対協）」の寄付金約1億ウォンを私的に流用
• 不正受給：約3億6,570万ウォンの補助金を不正に受給
• 寄付金集めの違反：未登録口座を通じて寄付金約41億ウォンを集めた他、故キル・ウォンオクさんを通じて7,920万ウォンの寄付を誘導した
• 詐欺・背任：被害者となる元慰安婦を身体的・精神的弱者と見なし、計79.2百万ウォンの寄付を迫った他、団体資金（約4億2,000万ウォン）や政府補助金（65.2百万ウォン）を不正使用した

これらの罪によって、懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決（2023年）を受けている。

日本人としては、従軍慰安婦の嘘を利用した人物としても有名だね（注：商業的に売春婦として仕事に従事した女性はいて不幸な身の上の方もいたようだが、彼女らは日本の戦争犯罪を追求するとして、活動をしていた。既に彼女らの主張の多くに嘘が含まれていることが分かっている）。

普通なら、こうしたケースは「社会的信用を著しく失墜させた人物」として、むしろ厳罰化の対象になる。

曺国氏の恩赦

もう１つが、曺国氏の恩赦だ。

曺氏は革新系の文在寅元大統領の側近として知られ、革新系少数野党「祖国革新党」の代表も務めた。

産経新聞「韓国・李政権が初の恩赦」より

「疑惑のデパート」と呼ばれた曺国氏だが、様々な疑惑を持たれた上、実際に複数の罪状で有罪となって収監された。以下がその主な罪状である。

• 文書偽造（不正入学関連）：自身の子供を名門高校・大学に入学させるために、公的書類を偽造した罪。業務妨害や虚偽文書の使用を伴う。
• 業務妨害：検察が行った汚職捜査（文在寅政権側近への調査）を妨げる目的で影響力を行使した。
• 汚職・贈収賄：奨学金という名目で6百万円ウォン相当の利益を受け取ったとされる。
• 権力濫用・反腐敗法違反：公務員倫理に反する影響力の行使や、制度的な腐敗への関与。
• 公文書偽造・同行使：公的文書を偽造・使用した罪として、主に入試関連の不正で問われた。

これらの罪により、2023年に懲役2年の実刑判決が下り、2024年12月に最高裁によって確定、収監された。

政治的リサイクル制度

韓国政治の世界では、立場や陣営さえ合えば、過去の罪は煙のように消えてしまう。恩赦というより「政治的リサイクル制度」と呼んだほうが正確だろう。

今回の恩赦には、他にも与党陣営の政治家に加え、保守系野党陣営の元国会議員らや大企業の元経営陣らも含まれた。鄭成湖法相は11日、「政権発足後初めての恩赦を通じて社会的な対立が解消し、国民統合が実現することを期待する」と述べた。

産経新聞「韓国・李政権が初の恩赦」より

韓国の法務大臣は紋切り型の言葉を使ったようだが、ミョンミョンの狙いはかなり露骨だ。かつて自陣営にいた左派勢力を無罪にすることで恩を売り自陣営の強化をすると共に、万が一、自身が収監されるような事態を迎えても、さっさと恩赦を獲得できるような布石を打ったということになる。

端的に言えば、保身のために恩赦制度を利用したのだ。

この構図は韓国特有ではなく、東南アジアや南米の一部にも似た例はあるが、韓国の特徴は“国民感情よりも政権維持が優先される”ことだ。だから韓国では少なくとも５年ごとに恩赦が出される。

大統領の思惑

この構図は、いわゆる徳政令に似た借金帳消し制度を乱発するのにも似ている。

韓国李政権さっそく「徳政令」

やってきたなー、ミョンミョン。徳政令用の第２次補正予算を組んできたよ。韓国李政権、2次補正予算を発表　追加支出147億ドル2025年6月19日午後 5:04韓国の李在明政権は１９日、２０兆２０００億ウォン（１４７億ドル）の追加支出を含む第２...

www.kodama-yomoyama.com

2025.06.20

この「徳政令」も、韓国民に対して甘い汁を吸わせた上で「俺を受け容れてくれ」というメッセージを出す意味では有効である。だが、恩赦も徳政令も法の既判力を破壊する危険性の高い制度であることは、指摘するまでもない。

どんな犯罪を起こしても、どんなに借金しても５年待てば全て「なかったことになる」可能性があるわけだ。そんな社会に果たして倫理が問えるだろうか？何より、今回、曺国氏を恩赦した最大の理由は、５年後の大統領候補としたいという思惑があることが大きい。

つまり、ミョンミョンは「俺が収監されたとしても、直ぐに恩赦で出してくれ」と、そのように言っているのである。なんとも自己保身の強い話だな。

追記

さて、どうやら前大統領ユンユンの逮捕に引き続き、妻も拘束される模様。

韓国 ユン前大統領夫人の逮捕状出すか審査 午後にも判断か

2025年8月12日 12時25分

韓国の尹錫悦前大統領の金建希夫人の疑惑をめぐり、キム氏の逮捕状を出すかどうか判断するための裁判所の審査が12日、行われています。韓国メディアは、キム氏が逮捕された場合、大統領経験者の夫妻が同じ時期に初めて身柄を拘束されることになると伝えています。

NHKニュースより

改めて凄い国だな。

時代錯誤を感じてしまうんだけど、この世界は李氏朝鮮時代に逆戻りしたのかとすら錯覚する。まあ、李氏朝鮮時代を個人的に知っているわけではないので、正確な感想とは言えないんだけども。