韓国のバランス(笑)外交。
天安門の軍事パレードに出席する韓国国会議長の「難題」
登録:2025-09-03 06:27 修正:2025-09-03 07:30
中国戦勝節80周年祝賀軍事パレードに出席するため、2〜5日に中国を訪問するウ・ウォンシク国会議長は、容易ではない課題を抱えている。軍事パレードの際に城楼でどの位置に立つか、北朝鮮の金正恩国務委員長との遭遇や対話が行われるかどうかなどによって、韓中関係と南北関係の現住所が明らかになる可能性がある。
ハンギョレより
「習くーん、遊びましょー」という感じの気軽な国会議長の派遣は、どのような影響が出てくるやら。サムネは金クンだね。
苦心の選択
プロパガンダ・パレード
さて、韓国の国家儀典序列2位のウ議長が北京に派遣された件だが、恐らくは日本やアメリカの外交にも関わってくる。
日本は真っ先にこの件に言及すべきで、「インド、配慮ありがとう」「韓国はふざけんな」「ベトナム、ラオス、マレーシアよ、この件は覚えておくぞ」「モンゴル、イランよ、事情は分かるがこれは虚構のパレードだからね」と、各国にメッセージを出すべきでは。
この件に関しては、こちらの記事も参照願いたい。
まあ、今更ではあるんだが、この手の話はメッセージとして出すことに意味があるんだよ。
10年前の2015年、中国戦勝節70周年行事に、当時の朴槿恵大統領が習主席のすぐそばに立った一方、北朝鮮のチェ・リョンヘ朝鮮労働党書記は右端に配置されたが、そのような状況が今度は逆に再現される可能性もある。
ハンギョレ「天安門の軍事パレードに~」より
韓国は前科ありなので、更に今更だけれども。なお、ミョンミョンは前科4犯大統領だが、その前科という意味ではない。以前も支那のプロパガンダパレードに参加しちゃった前科があるという意味だ。
レッドチームへようこそ
さて、そういった話の中で割と空気の読めない発言をしちゃったのが、韓国大統領のミョンミョンである。
中国の不快な視線も負担になる。当初、中国は李在明大統領を招待する意向を明らかにしたが、政府は苦心の末にウ議長の出席を決めた。中国が「反米多極体制国際秩序」を披露する今回の軍事パレードに、米国と欧州諸国はほとんど出席しないが、韓国政府は韓米同盟を中心にしながらも、中国との関係もうまく管理していくという政策基調に基づき、中国に対する外交的配慮をしたのだ。だが、中国は韓米首脳会談の過程で「安米経中(安保は米国、経済は中国)は終わった」という李在明大統領の発言に対して不快感を示している。ウ議長は今回の訪中で、慶州で開かれるアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議への習主席の出席を要請すると共に、朝鮮半島の平和定着に向けた中国の建設的役割などに対する関心と協力を要請する予定だと、国会議長室は明らかにした。
ハンギョレ「天安門の軍事パレードに~」より
「安米経中ニダ!」と言ってしまったらしく、それが不興を買ったようだ。
ただ、コレは事実なので仕方がない側面はある。事実なら発言して良い、という話ではないのだが……。
正直なところを言うと、対支那貿易は赤字更新中なので、もうちょっと勘弁して欲しいということなんだよね。以前は支那との貿易で儲けていただけに、赤字額が洒落にならない。
一方で、貿易を止めるという選択肢もまたないわけで、上手いこと支那から材料を仕入れ、アメリカに売るというスタイルをこれからも続けていきたいところだろう。
とはいえ、タイミング的にミョンミョンがホイホイと支那に行くわけにもいかず、今回はNo.2を送りつけたということらしい。
こういうのが隣国にいるから、面倒だよね。
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