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アメリカと麻薬戦争

北米ニュース
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相変わらず、やってんなぁ。

米、中国発の船から覚醒剤原料300トン押収 メキシコ組織向け密輸「宣戦布告なき戦争」

2025/9/5 11:40

米捜査当局は3日、中国・上海港からメキシコの麻薬組織「シナロア・カルテル」へ密輸中だった覚醒剤の原料約300トンを洋上で摘発し、押収したと発表した。米国が摘発した覚醒剤原料の密輸としては過去最多。米メディアが報じた。

産経新聞より

日本ルートの話も調査は進んでいるようだが、どうなったのやら。

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旺盛な国内需要

新アヘン戦争

先ずはリンクを貼っておこう。関連記事を沢山貼っても分かりにくいので2つくらいにしておくが。

この「ゾンビ薬」フェンタニルだが、治療にも用いることが出来る。というか、元々は治療用に開発された薬ではあるんだよね。

移民・税関捜査局(ICE)のライオンズ局長代理は「これらの原料が目的地にたどり着いていたら、全米で多くの人が死亡することになっていただろう」と語った。

産経新聞「米、中国発の船から覚醒剤原料300トン押収」より

完全にアメリカに喧嘩を売る行為なのだが、表向きは支那当局も取り締まりをやっていることになっているので、アメリカとしても文句を言うだけしかできない。あ、いや、関税を引き上げるくらいのことはやる可能性はあるか。

シナロア・カルテル

この記事で出てくる「シナロア・カルテル」だが、メキシコのシナロア州を活動拠点とするマフィアのことである。

メキシコ麻薬組織で内部抗争、未成年者39人含む1200人超死亡

2025年5月10日 15:46

メキシコ北西部シナロア州で昨年7月に始まった、同国最大級の麻薬組織「シナロア・カルテル」の2派閥間の内部抗争で、これまでに未成年者39人が死亡、100人近くが行方不明になっている。現地の人権オンブズマン「シナロア州人権委員会」が9日、明らかにした。

AFPより

メキシコもこの手のマフィアは取り締まるとは言っているのだが、手が回っていない状況。

麻薬王息子に不利な証言で報復か、元捜査官殺害 メキシコ

2025年5月2日 13:54

メキシコ当局は1日、麻薬王の息子に不利な証言を行った元連邦捜査官が、中部モレロス州で射殺されたと発表した。

AFPより

麻薬捜査官は命がけの仕事らしく、射殺されたりしている。

メキシコ終わらぬ殺人の連鎖 シナロア州、半年で日本の1年間に匹敵

2025年7月3日 0:18

メキシコで大量の死体が遺棄される事件が相次いでいる。北部シナロア州では20人の遺体が無残に放置され、中西部ハリスコ州では34人の遺体と遺体の一部が入った大量の袋が発見された。いずれも麻薬組織の内部抗争がらみとみられている。

日本経済新聞より

殺人事件も頻繁に発生していて、治安は極めて悪い。それもコレも麻薬絡みで稼ぎがいいからなんだよね。アメリカに麻薬を密輸して商売が成立するのである。

そして、その原料が安く支那から入ってきている状態なのだ。

アメリカの麻薬取り締まり

アメリカ当局とて、手をこまねいているだけではない。

アメリカは必要なら外国犯罪グループを「爆破」する ルビオ国務長官が発言

2025年9月5日

アメリカのマルコ・ルビオ国務長官は4日、アメリカが必要と判断すれば外国の犯罪グループを「爆破する」とし、他国と協力して実行する場合もあると述べた。米政府はこの2日前に、カリブ海を航行していた船を軍が攻撃し、麻薬の密輸に関わった11人を殺害したと発表している

ルビオ長官は訪問先のエクアドルで、「今後は私たちがこうした人々を見つけ、必要とあらば爆破するのを(他国が)手助けすることになる」と述べた。

BBCより

なかなか過激だが、ここまでやってもアメリカに輸入される麻薬量は減らないんだよね。何故なら、アメリカ人が大喜びで麻薬を買うから。

困ったものだけれど、一部で大麻を解禁して被害緩和を狙ったり、色々取り締まり強化をしたりと、歴代大統領も苦労はしている。世界最大の麻薬市場である実情を変えることは難しいようだ。教育面でも「ダメだよ」という教育を強化しているらしいけど、教えている側の教師が麻薬をやったりしているので、説得力ないことこの上ない。

それでも、対策を講じない理由にはならないが。

米国の過剰摂取による死亡者数は2024年に約27%減少

2025年5月14日

CDCの国立健康統計センターの暫定データによると、2024年に米国で薬物の過剰摂取による死亡者数は推定80,391人となり、2023年に推定された110,037人から26.9%減少した。

CDCより

2024年のデータでは過剰摂取による死亡者数を減らせているので、強硬なトランプ路線も強ち間違いではないらしい。

尤も、この数字の減少は寧ろバイデン政権で推進したナロキソン(対フェンタニル救命薬)無料配布の方針が功を奏したという評価もあるようだ。トランプ政権下では過剰に無料配布を続けることは、無理があるといって一部予算を削っているようだ。

自由の国アメリカというのも、良い面と悪い面があるね。

いずれにせよ、支那はまたアメリカの怒りに油を注ぐような行為をしているわけなんだけど。

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