下馬評を覆して、高市氏が総裁に選出された。
自民新総裁に高市氏
2025年10月04日14時59分配信
自民党は4日、新総裁に高市早苗前経済安全保障担当相を選出した。
時事通信より
初の女性総裁の誕生はめでたいが、石破氏が破壊した党内基盤の立て直しから始めないといけないので、結構大変な仕事が待っていると思う。頑張ってほしい。
自民党は変わることができるのか
第1回投票結果は覆らず
投票は1回目と決選投票の2回が行われた。
高市氏183票、小泉氏164票、両氏が決選投票へ 自民党総裁選・第1回投票結果
2025/10/4 13:56
自民党総裁選は4日、党員・党友(295票)と国会議員(295票)による1回目の投票が行われ、高市早苗氏、小泉進次郎氏の上位2人が決選投票に進んだ。5候補が獲得した票は次の通り(敬称略)。
▽高市早苗=183票(議員票64、党員票119)
産経新聞より
▽小泉進次郎=164票(議員票80、党員票84)
▽林芳正=134票(議員票72、党員票62)
▽小林鷹之=59票(議員票44、党員票15)
▽茂木敏充=49票(議員票34、党員票15)
この段階で、議員票64票しか固められなかった高市氏は、厳しい戦いを強いられる可能性もあったのだが、2回目決選投票ではこの通り。
自民党新総裁に高市早苗氏 185票、女性初 小泉進次郎氏156票 総裁選決選投票結果
2025/10/4 14:56
自民党総裁選は4日、決選投票が行われ、高市早苗氏が新総裁に決まった。自民総裁に女性が選ばれるのは初めて。両候補が獲得した票は次の通り(敬称略)。
▽高市早苗=185票(議員票149、都道府県連票36)
産経新聞より
▽小泉進次郎=156票(議員票145、都道府県連票11)
議員票でも都道府県連票でも上回る結果に。
党員票を集めたのは大きい
この結果が得られた理由は、おそらく麻生氏の動きなんだと思う。
麻生氏、決選では党員票最多候補を支持
10/4(土) 12:15配信
自民党の麻生太郎元首相は4日の総裁選で決選投票になった場合に、1回目投票で党員票が最多の候補を支持する意向を周囲に伝えた。関係者が明らかにした。
Yahoo!ニュースより
「党員の出した答えに応えていく」は、民意に応えないという印象が強くなってしまった自民党に必要なことで、麻生氏の決意なのだろう。ただ、この発言は既に「党員票を多数集める」ということの分かっていた高市氏を支える発言であったように思う。
前日に国民民主の榛葉氏と会談したという噂も出ていたので、具体的に動いているのだろうなという印象は強い。
一方、小泉氏の演説も見ていたけれど、中身が無かった。用意しておけばいいのに、忘れてしまったのかどうなのか。アレでは首相は務まらないよ。そして、選挙戦を戦う上でもかなり厳しいことになるはずだ。
「変わった自民党」を印象付ける必要がある
高市氏を選んだ人たちは多分「大きく変える」ということを期待している人々で、選ばなかった人たちはそうではなく緩やかな変化を望んでいるのだろう。
そうすると、大胆な手を打つしかないのだけれど、博打になりそうだな。何れにせよ、なかなか厳しい船出になるのだろうけれど。
米、関係強化へ機運高まる トランプ氏訪日で信頼構築―自民党総裁選・海外反響
2025年10月04日15時16分配信
自民党新総裁に高市早苗前経済安全保障担当相が選出されたことを受け、米政府内では両国関係の強化に向けた機運が高まっている。トランプ大統領は今月末に日本を訪れる意向で、高市氏との個人的な信頼関係を早期に構築したい考えだ。
米政府関係者は、高市氏がトランプ氏と親交の深かった安倍晋三元首相に近いとして「関係構築はスムーズに進む」と強調。日米両政府が関税政策を巡り何度も交渉を重ねたことを踏まえ、両政府関係者からは「この間に積み上げた経験を引き継いでくれるだろう」と期待の声が上がる。
時事通信より
トランプ氏の洗礼を受けるのが今月末なので、先ずはこれを乗り切れるのか?というのが当面の課題かもしれない。
まあ、先ずは何より、「おめでとう」と。
追記
さて、ちょっと面白い話が出てきたので紹介しておこう。
「麻生さんとは貸し借りあった」高市新総裁 逆転勝利のキーマンは麻生最高顧問 1回目の投票では小林氏・茂木氏に協力
2025年10月4日(土) 17:22
今回、高市氏が決選投票の議員票で小泉氏を逆転した裏には何があったのでしょうか?自民党本部から与党キャップの橋口記者の解説です。
まずはこちらのボードをご覧ください。1回目の投票での議員票の動きですが、高市氏が3番手になってる一方で、JNNの終盤情勢でそれぞれ30人前後の支持とみられた小林氏と茂木氏が44人、34人と上積みされているのが分かります。
さらにこの2人の陣営の票が決選投票で高市氏に流れたとみられています。
実はこの背景には、党内で唯一の派閥を率いる麻生最高顧問の存在があります。
TBSより
ああ、やっぱり麻生氏が。
派閥の関係者によりますと、麻生氏はきょう午前、周辺に決選投票では高市氏を支持する考えを伝えるとともに、1回目の投票では小林氏と茂木氏に入れるよう求めていました。
TBSより
麻生氏の戦術が嵌まって、1回目の投票で小林氏と茂木氏に入れた票が、2回目に高市氏に流れたという。実際に並べてみようか。
▽高市早苗=183票(議員票64、党員票119)
▽小林鷹之= 59票(議員票44、党員票 15)
▽茂木敏充= 49票(議員票34、党員票 15)
この1回目の結果から、議員票:44(小林氏)+34(茂木氏)=78票 → +64票= 142票ということで、2回目の票数にはやや足りない。
▽高市早苗=185票(議員票149、都道府県連票36)
7票はというと、林陣営から流れたということになる。実際には小林、茂木陣営から小泉陣営に票が出ているはずなので、林陣営からはそこそこ高市陣営に票が流れたのだろうと思う。
しかし、前日までオールドメディアと呼ばれる大手さんたちは、小泉総裁誕生を予想していたよね?それも大差で高市氏は負けると。これ、明日以降はどんな紙面作ってくるのやら。

日本経済新聞はこんな図を作っていたよ。なるほどね。
コメント
とりあえず日本破壊への道が首の皮一枚残して阻止出来たのかなと…
確かに石破のやらかし等でマイナスからのスタートですけどなんにせよおめでとうございます。
あとは最近の自民党にいる左派勢力をなんとか抑え込むのと 願わくば公明党との連立解消 憲法改正で自衛隊の地位向上を頑張ってほしいものですね。
良かったかどうか分かるのは、政権が始まってからですね。
とはいえ、日本初の女性総理誕生を拝めそうというのは、喜ばしいことなのかも知れません。フェミニストを名乗る方々が何故か怒っていますが。
自民党内の左派は、議論できる左派の面々はそれなりに大切にしていかないと、とは思っています。
議論できないのは自民党に不要なんですけれどね。
何はともあれ、漫談家小泉氏が自民党の芸人枠に留まってくれたのは良かったと思う。
総裁にでもなっていたら、ポエムで笑えなくなる。
これは残念なことなので。
小泉氏は……、まああれだけ票数を集められる人ですから、そのうち総理になれるのではないでしょうか。
まだまだ経験を積んでいただきたいですね。
小泉陣営出陣式の議員92名、投票80名
裏切ったのではなく、ステマのやり過ぎが危険と判断され逃げた
総理総裁に成れるかな?