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【国民不在】再び選挙に向かう国政

報道
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一部メディアが、早くも「対高市」攻勢に舵を切ったようだ。まだ、首班指名選挙前だというのに、気の早いことである。

「報道特集」高市早苗総裁へ地方から反旗の声 連立解消「虫が良すぎ。もう振り回されるのは嫌」

10/19(日) 7:55配信

TBS系報道番組「報道特集」(土曜午後5時半)が18日、放送され、自民党の高市早苗総裁(63)の体制で公明党との連立が解消となったことについて、公明と選挙で連携してきた自民の地方県連幹部の戸惑いの声を伝えた。

Yahoo!ニュースより

ニュースとして取り上げられているのが悪名高い「報道特集」への言及である時点で、話半分で聞いておくのが賢明だろう。

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来る総選挙に備えて活発化する報道

一方的な「解脱」

いきなり嘘を書いてもらっては困る。

番組では、自民党と公明党との連立解消、日本維新の会との協議など、高市総裁の動きを特集。

Yahoo!ニュース「「報道特集」高市早苗総裁へ地方から反旗の声~」より

連立解消ではなくって、公明党が一方的に離脱(解脱:仏教用語で人間を縛る煩悩や苦しみ、束縛から解放されること、また、その境地を指す)したのが正解で、自民党に砂をかけて出て行った格好だ。

解脱から入滅へ。これが、今後の公明党のあり方である。

この辺で色々書いたが、自民党の政策に対して、その内容を自党が都合が良いように書き換えていく役目が公明党の働きである。

公明党は、「調整弁」の役割を果たしてきたと自負しているが、その実、自民党の政策を自党に都合よく書き換えるスパイウェアのような働きをしていた。

もちろん、国益に資する法案も一定数あり、全否定はしない。でも、これから自民党が安全保障を更に推し進めようという段階では、邪魔にしかならないのも事実である。そういう意味では、高市氏にとっても公明党を、向こうからの提案で損切りできたことは僥倖であったと言えるだろう。

混乱する地方

ただ、中央がどうであれ、地方には地方の事情がある。

一方で、連立離脱を決めた公明党の斉藤鉄夫代表が昨年に自公統一候補として衆院選に立候補した広島で、支援に回った自民党広島県連の中本隆志会長代理が取材に応じたVTRも報じた。  

中本氏は「はっきり言いますね、河井事件の時から、河井案里さんを擁立した時から今現在に至るまで、全て迷惑でした。党本部同士も、いい加減にしてもらいたいな、と」と不満を口に。

Yahoo!ニュース「「報道特集」高市早苗総裁へ地方から反旗の声~」より

特に広島は、自民党本部のお家事情で候補擁立の混乱の時期があったのは事実。

まあ、広島3区は独自の候補擁立、という途があっても良いかとは思うけれど、それで負けたとしても自己責任である。

公明・斉藤代表の選挙区、自民が立候補に意欲 立憲は漁夫の利?

2025年10月17日 18時00分

自民党と公明党の連立解消の余波が、地方にも広がっている。公明の斉藤鉄夫代表の地元、衆院広島3区では、自民の石橋林太郎議員=比例区選出=が立候補に意欲を見せる一方、「2人とも出れば共倒れする」との懸念の声が上がる。自民との連立を視野に入れる日本維新の会の関係者も、自民と連立を組めば候補者調整が必要になると気をもんでいる。

朝日新聞より

誰もが納得する落としどころなど存在しない。

場合によっては、日本維新の会に譲る選挙区も出てくる可能性はあるだろう。しかしそれを調整していくのが、「政治」というヤツである。

広島3区も一枚岩ではない

報道特集では触れられなかったが、広島3区を公明党に譲ること自体を良く思ってはいなかった層もいる。

広島3区は自民の河井克行元法相の地盤だったが、河井氏が2020年に公職選挙法違反(加重買収など)容疑で逮捕されると、比例区選出の斉藤氏が「与党としての信頼を取り戻す」と立候補。斉藤氏は自民の推薦を受け、21年、24年の衆院選で連続当選した。

これに不満を抱いてきたのが自民県連だ。「本来は自民が守るべき選挙区」(県連関係者)として、比例区に回る石橋氏を3区の候補者とするよう党本部に働きかけてきた。だが、党本部は首を縦に振らなかった。

ある自民県議は「これまで公明に気を使いすぎた。これで遠慮なく石橋氏を擁立できる」と強気だ。石橋氏本人も、斉藤氏と戦う可能性について「どうなるかはわからないが、その覚悟はある」と取材に語る。

朝日新聞「公明・斉藤代表の選挙区~」より

要するに、報道特集が描いたのは「地方の反乱」などではなく、候補者調整をめぐる内部事情の一部を切り取っただけの話だ。

メディアはこれまでも同様の切り取りを繰り返してきた。その結果、ニュースをショー化して民意を操ろうとしてきたのである。そして、高市氏はこういった層とも戦っていかねばならないということである。

まとめ ― 「信任」を問う選挙へ

今後、政権運営上、解散・総選挙はもはや避けられない。

補正予算成立後の解散が有力だが、状況によっては予算前に踏み切る可能性もある。

いずれにしろ、国民の信任を得て政治を行うというスタンスをとる必要があるだろうから、高市政権は堂々と政策を掲げて選挙をやるということにすることが望ましい。

その過程で、メディアのノイズが一層増えることだけは間違いない。彼らの声には国民不在の偏向したものだから困るんだよね。

追記

そういえば、拾い忘れたのだけれど、こちらの記事は面白かった。

自維の議員定数削減議論に野党反発 公明「うちへの宣戦布告だ」

2025/10/17 19:55(最終更新 10/17 22:29)

自民党と日本維新の会による連立政権を見据えた政策協議で、国会議員の定数削減が議論されていることについて、野党各党が反発している。比例代表の定数削減が念頭にあるとされ、比例代表の議席が多い公明党の関係者は「完全にうちへの宣戦布告だ。全面戦争になる」と語気を強めた。

毎日新聞より

日本維新の会から要求として突きつけられた「国会議員の定数削減」だが、事実上、小選挙区の調整はかなり困難で時間を要する話。だから、比例代表制の方を弄るしかない。

そもそも、現在は「比例復活」などという謎制度を採用していたり、理解のしにくいおかしな制度であるため、評判の悪い方式である。

少数の意見を拾い上げるための選挙方式で、死票の削減ができるので合理的だと言われているけれども、正直、比例復活や惜敗率の採用、重複立候補の制度など、違和感の強いシステムを多く採用している。

共産党の田村智子委員長と社民党の福島瑞穂党首も国会内で会談し、定数削減などに反対することで一致した。福島氏は会談後、記者団に「国会議員の定数を減らそうという議論があるが、多様な民意を反映することができなくなる」などと危機感をあらわにした。

毎日新聞「自維の議員定数削減議論に野党反発~」より

結局は、この手の極端な少数意見派を生き延びさせようという試みであり、「多様な民意」とは一体何なのか?と考えざるを得ない。

良いんじゃないの?定数削減しても。

コメント

  1. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    自民の発言については、自民党広報部が直で出してくれますから、報道機関の御託を読まなくて済むようになりました。
    それでも報道バラエティにすがる層はもう、そのまま一蓮托生で沈んでくださいとしか。
    何言っても聞く耳持たないでしょう。

    議員総数削減、比例復活廃止、その条件で解散総選挙が出来れば良いのですが、明日開催予定の臨時国会ではまだちょっと時間的に無理でしょうね……

    ……本当に明日開催するのかな、開催即解散だと面白いことになると思うのですが。

  2. 匿名 より:

    今のSNS時代になってマスコミ各社の思い描く結果と違う世の中になってますしねえ
    まだニュートラルな意見で放送・出版していれば世間がここまでテレビ新聞離れしなかったんじゃないのかなと…まあ今のテレビは放送法何それ状態で極左に近い人間が制作してまあテレビ局側から見たら中立だと思ってるからタチが悪い
    後は首班指名後に今以上に自民 維新 叩きがエスカレートしたら国も脅しじゃなく本気で停波等の罰則を実施して欲しいもんですな。まああいつら「表現の自由ガー」ってキレ散らかりそうですけど…

    • 匿名 より:

      テレビじゃ玉川徹が見苦しいくらいに裏金ガー連呼して維新を叩いてましたね。不安要素がだの、自民党内でも意見分かれるだの悪い面をしきりに強調するテレビの報道は見ててうんざりします。高市氏がオールドメディア見限って独自発信に踏み切ったのは正解と思わざるを得ません