難産だったが、高市早苗政権の発足の運びとなった。先ずはおめでとうございます。
高市早苗・自民党総裁、第104代首相に選出 憲政史上初の女性宰相
2025年10月21日
日本の衆参両議院は21日午後、本会議で首相指名選挙を行い、自由民主党の高市早苗総裁(64)を第104代首相に指名した。日本で女性の首相が誕生するのは憲政史上初めて。保守派で、イギリス初の女性首相となった故マーガレット・サッチャー氏を「あこがれの人」と呼んできた高市氏は、生活費が高騰し国民の不満が広がる中で、首相を引き継ぐこととなった。
BBCより
「北条政子以来」というフレーズは、新宿会計士さんのところの真似であるが、割と気に入ったフレーズである。
日本初の女性トップというわけではない
女性だから選ばれたのではなく、選ばれたのが女性だっただけ
日本初の女性首相という意味でもめでたいとは思うが、日本は過去に女性を国政のトップに据えた実績があるので、「久しぶり」のことではあるが特別とまでは言わない。「憲政史上」という言葉も、北条政子の時代には御成敗式目(貞永元年:1232年に制定)というヤツがあったので、憲法と言えなくもない。
というより、聖徳太子が定めた17条の憲法(604年に制定)の時代には、推古天皇(豊御食炊屋姫尊)の世であったので、その時代も「憲政」であったのではないかと……。
まあいいや、日本初の女性のトップが女王卑弥呼なのか、天照大神なのかという話を含めて、色々と興味の尽きない話になってしまうので、この辺りで止めておこう。
「日本の国益を守るため、世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す。内から外から、日本は大きな危機に直面している。立ち止まっている暇はない。全力で変化を恐れず、果敢に働く。初日から全速力、トップスピードで、閣僚の皆さんにはそれぞれの分野で任務を果たしていただく」と述べた。
高市氏は首相指名選挙において、衆院では最初の投票で過半数を獲得し、首相に指名された。参院では1回目の投票で123票と過半数(124票)に1票届かず、最大野党・立憲民主党の野田佳彦氏(44票)との決選投票の末、首相に指名された。
BBC「高市早苗・自民党総裁、第104代首相に選出~」より
多数の国会議員のトップとなったのがたまたま女性であっただけであるので、選ばれた首相をしっかりと内閣が支えて欲しいと願っている。
内閣の陣容が明らかに
であるので、時事通信のこのような記事はハッキリ言って的外れである。
女性閣僚2人にとどまる 「北欧並み」期待とずれ―新政権
2025年10月22日07時03分配信
21日発足の新内閣で、女性閣僚は2人にとどまった。高市早苗首相は先の自民党総裁選で、内閣や党執行部について「北欧の国々に比べても劣らないほど、多くの女性に活躍していただく」と期待感を高めたが、実際に閣僚で起用したのは、片山さつき財務相と初入閣の小野田紀美経済安全保障担当相だけだった。
時事通信より
片山さつき氏も、小野田紀美氏もいわゆる女傑である。

他の閣僚にひけをとらない活躍が期待できるし、顔ぶれを見るとなかなか「狙った」人材が配置されていて面白い。
思い切った政策をやるというのが、高市氏の覚悟なのだろう。
経済再生と財政健全化
で、早速、こんな話が。
片山財務相に「経済再生と財政健全化両立」指示 高市首相が指示書
2025年10月22日午前 11:34
高市早苗首相が21日の組閣にあたって片山さつき財務相へ手交した指示書の内容が明らかになった。「『責任ある積極財政』の考え方に基づく経済・財政運営を行う」とする一方、「経済・財政新生計画に基づき、歳出・歳入両面からの改革を推進し、経済再生と財政健全化を両立させる」ことを求めた。
ロイターより
片山氏が受けたオーダーは、財務官僚だった片山氏にとって矛盾に満ちたものであるが、解決策は皆無というわけではない。
その上で各大臣に個別の指示書を手交。片山氏には「租税特別措置や補助金の適正化を進める」ことや、「対日直接投資審査を高度化する枠組みを検討する」ことも掲げた。日本維新の会との連立政権合意書に盛り込まれた「日本版CFIUS」が念頭にあるとみられる。
ロイターより
こんな話も出ているが、これは運用面での話である。
根本的な問題点として、日本の財務は単年度会計で帳尻を合わせるような構造になっていて、マクロ経済を前提にしていない。この辺りの話は、評判の悪い木原誠二氏の受け売りなのだが、要は減税措置をとったときに単年度では赤字になるのは当たり前だが、多年度で考えると日本経済の活性化により税収増となる。ところがこれを単年度会計処理だと加味できない。
そこで、財務省改革を行って、先ずは単年度会計ではなく複式簿記の概念を取り入れて国家財政の戦略的運用を考えるということが考えられるわけだ。恐らくだが、「日本版CFIUS」はそうした補助線の上に成り立つ話。そこを動かすのは経済安全保障担当相の小野田氏と経産大臣となった赤沢氏ではないかと。
こればっかりは、仕事で評価するしかないね。
過去の日本の女性トップ達は、何れ劣らぬ女傑揃いであるから、高市氏にも是非頑張って欲しいと思っている。
追記
割とゴミみたいな記事を書いているところがあったので、晒しておこう。


なお、読む価値はない。
コメント
とりあえず難産だったとは言え総理就任おめでとうございますと…
過去のコメントでスンズローの防衛大臣は辞めて欲しいと書きこみ有りましたが、お飾り・広報だけなら現場は職員方がやってくれるし、何かあった時には基本総理の仕事なので大丈夫だと信じたい。
まあ セクシー(笑)な改革だけは勘弁願いますけど…
でも相変わらずマスゴミ様は入閣時の女性大臣が少なくて、ジェンダーギャップガーって声上げてますけど、仕事が出来る人間を入閣させた方が国の為になるって思わないのかなと…
実に始まる前から紆余曲折ありましたね。
過去コメントで「小泉防衛大臣」に関する不安についても触れましたが、今から勉強するそうですよ……。
とはいえ、最初から駄目ダシするのもあれなので、当面は見守りたいと思います。
女性大臣が少ないって、そりゃ女性議員少ないですからねぇ。
こんにちは。
>女性だから選ばれたのではなく、選ばれたのが女性だっただけ
まさに、これにつきます。
性別は関係ない。仕事が出来るか否か、それだけ。
なので、七面鳥は
「一定数の女性をうんたらかんたら」
には断固として反対するものであります。
※有能なら、最初からそこに居る。
※「システムが男性優位にふじこふじこ」とは「過去の女性が仕事を任せるに値しなかった事の証左、その名残り」であると考えます。改善は必要ですが。