お久しぶりであります。
実は、インフルエンザの急襲により寝込んでおりました、ハイ。まさか、ネットを見る余裕がなくなるほど苦しむとは……。皆様もお気をつけを。未だ完治しておりません故、簡単本日は簡単に。
中国総領事投稿、自民が「毅然対応」を政府に要求 「ペルソナ・ノン・グラータ指定も」
2025/11/11 19:47
自民党外交部会などは11日、中国の薛剣駐大阪総領事が、高市早苗首相の台湾有事に関する国会答弁を巡り「その汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない」とSNSに投稿したことに対する非難決議を取りまとめ、首相官邸に提出した。
産経新聞より
世の中には、なかなかに想像を超える事が起きるものではあるが、こういうのも珍しい。
ちょっとした手違い?そんな訳はない
戦略的外交が求められる
ただ、流石に一国の大使が「おっとうっかり」という感じでSNSに投稿するのは、そうそうありえないことであり、支那であればなおさらである。
そういう意味で、自民党外交部会がペルソナ・ノン・グラータ(PNG)を早急に求めたのは良かったと思う。
こういった、他国の大使が問題を起こした時には、以下のような対応が考えられる。
対応オプション(優先度順)
- 公的な抗議(公式声明)+総領事の呼び出し(口頭抗議)
- 即効性があり国内向けに「政府は反応した」と示せる。まず最低限取るべき行動。
- 要求書面送付と訂正・謝罪要求
- 「個人の過失」として退かせようとする相手の常套に対抗する方法。
- 一時的措置(ビザ制限、業務活動の制限)
- 完全追放より低コストで圧力をかけられる。エスカレーションを段階的に行うためのカード。
- Persona non grata(国外追放)
- 強い抑止効果。だが報復で自国の外交官に同様の措置を受けるリスク、在留邦人・経済関係への波及を考慮。
- 同盟国・友好国と歩調合わせた共同声明や連携措置
- 国際的正当性を高め、単独行動より反撃リスクを下げる効果あり。
- 報復リスク管理(自国の中国拠点の警備強化、外交ルートの確保)
- P-N-Gを選ぶなら事前に想定される報復シナリオを練ること。
当然、支那も織り込み済みでこのような戦略を採ってきたのであり、なし崩し的に対応するのが一番駄目。必ず次は一段階上の対応をしてくる。
何故この時期なのか
この件で、かなり適切な分析をしていたのが玉木氏である。
「彼とは長い付き合いだが、ひどい」国民・玉木氏 中国総領事による「汚い首斬る」投稿
2025/11/11 15:38
国民民主党の玉木雄一郎代表は11日の記者会見で、中国の薛剣駐大阪総領事が高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁に対し「汚い首は斬ってやるしかない」と自身のX(旧ツイッター)に投稿したことについて、「彼とは長い付き合いではあるが、まぁ、ひどい」と述べた。
玉木氏は薛氏について「昔はああいう感じの人ではなかった」と振り返り、外国に対して強硬な姿勢で批判を繰り返す「戦狼外交」として「あえて意図的にやっていると思う」と指摘した。
産経新聞より
官僚経験もあり、本人との関わりもあったとのことで、「外交戦略の一環」だと分析している。よって、PNGの認定をするのは最善手とは言えずとも、止むを得ないのではないかとしている。
この時期に打ってきたこの外交の布石、おそらくは高市政権がネットにもそれなりに詳しくどんな影響があるのかを十分に認識したうえでの一手である。
理由の1つは国内経済の拙さだろう。国内で不満が溜まっていて、その捌け口を外に向けるというのが1つである。その為には、日本との外交関係悪化が望ましい。加えて適度に緊張を高めておいたほうが、習近平氏への支持が高まるのである。
そうすると、日本は何をやっても損をするわけで。だったら、毅然とした対応をしてみせるほうが対支那だけではなくその他の国の理解も得られやすい。更に、この先にエスカレーションをすることを考えれば、何らかの経済制裁を用意しておく必要がある。まあ、関係各国には根回しをしておく必要があるんだろうけども。



コメント
今回の支那大阪総領事の暴言は、公明党の与党離脱の結果と診ています。
これまで公明党は、与党内で支那を全面支援・利益養護してきましたが、公明党がその役割を果たさなくなったため、支那の対日戦略が大きく狂ってしまったのでしょう。
日本に対支那強硬派の内閣が出来たことは、支那外交の大敗北でしょうから、詰め腹を切らされる人々がいるはずーその大阪総領事当人もその中の一人なのかも..知らんけど。
ありがとうございます。
ボチボチやっていきます。
さて、ご指摘の公明党の影響というのはあるのでしょう。
今の高市政権の弱点ですよね、支那とのチャンネルがないのは。政治をやるうえで、交渉できるチャンネルがないのはなかなかに辛い。でも、公明党は要らないんですよね。
困った話であります。
中国の大阪総領事のSNSでの暴言は酷いなって思います。かの国が日本をどう思っているのか透けてみえますね
日本政府のこれからの対処が注目されますね
木霊さん御身体 御自愛してくださいね
ありがとうございます。
無理ないようやっていきます。
彼の発言ではないんでしょう、という分析なので本当に次の対処がどうなるのやら。
日本としてはこれでも予算編成の時期で大忙しなんですがねぇ。
こんにちは。
それでは皆さん、ご唱和ください。
「よろしい。ならば戦争だ」
……って言えたらどんだけ楽なことか。
「吐いたツバ飲まんとけよ」とはこの事ですが、
・外交官がその程度の認識、その程度の品格、その程度の瞬間湯沸かし器
・国として「ヤバイ事言っちまった!」という意識がからっきしなし(あったとしても、それを外に出す事ができない時点で同じ事)
というのが日本のみならず世界中に知れ渡ってしまいました。
逆を言うなら、これにどう対抗するか、日本の出方を各国が見守っているとも言えます。
日本国政府には、断固たる対応を望むところ。
国内の「身中の虫」のあぶり出しにも役立ちますし。
※むしろこっちが本丸。
こんばんは。
本当に、「よろしい、ならば戦争だ」ですよ。
まあそう簡単には行かないのですが、PNGの次は経済制裁、その後は軍事衝突というコースになっちゃいますから、何にせよ出口を模索する必要がある面倒な事案ですね。
今日は。
まずはインフルエンザのお見舞いを申し上げます。ご自愛ください。
さて、この総領事は以前にも過激な発信をしていたとどこかで見た気もします。現在、国会開会で防衛力強化が議論されている中で、行政トップに対してこのような下品な攻撃を行うことが共産中国にとって利になるのかどうか。返って防衛予算増額の後押しになるような気もします。このような過激な言動は日本への恫喝でもありますが、権力が揺らいでいるともいわれている習近平体制への忠誠心を示す、中国国内向け発言かもしれませんね。
何れにしろ、日本政府は国益のため、毅然とした態度を示さなければならないと思います。
こんばんは。
ご丁寧にありがとうございます。
大阪の総領事は「そういう担当」らしく、この人物がどうのこうのということではない可能性も?
まあ、本音の可能性もあるんでしょう。ただ、戦略的な動きであることは間違いなさそうです。