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自衛隊の階級名変更検討にも噛み付いた支那外交部

中華人民共和国ニュース
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何を言っているのやら。

日本軍国主義の復活、断じて許さず 中国外交部

2025/11/18

中国外交部の毛寧報道官は18日の記者会見で、日本が自衛隊の階級名を旧日本軍が使っていた「大佐」などへ変更する方針を検討していることを日本の複数の政府関係者が明らかにしたことに関し、日本の右翼勢力は平和憲法の束縛を突き破り、軍事拡張の道を突き進もうとしていると強調し、次のように述べた。

NEWS.jpより

妄言製造器もここまで来ると、手が付けられないな。

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暴走止まらず

呼び方を変える

この話、本当にたいした話ではないのだ。

<独自>政府、自衛隊の階級名変更検討 諸外国の軍隊に準拠、1佐→大佐/1尉→大尉

2025/11/12 21:10

政府は12日、自衛隊の階級名を変更し、国際標準化させる検討に入った。複数の政府関係者が明らかにした。自衛隊は軍事色を弱めるため、独自の呼び方をしてきたが、諸外国の軍隊に準拠した呼称にすることで国民の自衛隊への理解を促進し、自衛官の地位向上と士気高揚につなげる。来年度中の自衛隊法改正を目指す。

産経新聞より

先日報じられたのが、自衛隊の階級名変更の検討の話。

自衛隊の階級がどのように呼ばれているのか、あまり興味のない方も多いと思うのだが、ちょっと特殊な呼び方になっている。これを国際標準にしようというのが、今回の話。

比較表

簡単だが、こんな風に分類されている。

 標準呼称自衛隊
 元帥統合幕僚長
大将陸上幕僚長・海上幕僚長・航空幕僚長
 中将陸将・海将・空将
 少将陸将補・海将補・空将補
大佐一等陸佐・一等海佐・一等空佐
 中佐二等陸佐・二等海佐・二等空佐
 少佐三等陸佐・三等海佐・三等空佐
大尉一等陸尉・一等海尉・一等空尉
 中尉二等陸尉・二等海尉・二等空尉
 少尉三等陸尉・三等海尉・三等空尉
 准尉准陸尉・准海尉・准空尉
上級曹長陸曹長・海曹長・空曹長
 曹長一等陸曹・一等海曹・一等空曹
 軍曹二等陸曹・二等海曹・二等空曹
 伍長三等陸曹・三等海曹・三等空曹
上等兵陸士長・海士長・空士長
 1等兵一等陸士・一等陸士・一等陸士
 2等兵二等陸士・二等陸士・二等陸士

ちょっと独特なのは、大・中・少ではなく、一等・二等・三等という呼び方になっている。ルールに従って整理されているので、感覚的にわかりにくい。

だから、外国でよく使われている方向に整理しましょうと、それだけの話である。

自衛官の階級は自衛隊法で定められており、将から2士まで17段階ある。将の中で他の将よりも階級章の星が1つ多い統合幕僚長や陸海空幕僚長は「大将」、それ以外の将は「中将」、1佐は「大佐」、1尉は「大尉」などとする。一方、幹部の下の曹・士に関しては「2等兵」や「1等兵」は現場から拒否感が出かねないとして異なる対応を求める声がある。

自衛隊は諸外国の軍隊とほぼ同様の階級構成で、階級呼称の英語訳は自衛隊と米軍などは同じ。ただ、日本語にすると自衛隊と米軍など外国軍の階級呼称が異なっている。さらに1佐や3佐では国民に階級がどちらが高いのか分かりにくいとの問題が長年あった。

産経新聞「政府、自衛隊の階級名変更検討~」より

なお、外国では自衛隊もArmyだし、階級もアメリカの階級に近い形での表記としているようで。

つまり、対外的に使っているルールに合わせようと言うだけの話になる。

軍国……しゅぎ?

で、僕自身も「ああ、やっと戻すんだ」くらいの感覚だったのだが、支那はコレにも噛み付いた。

日本の軍国主義はかつて、侵略戦争を引き起こし、アジアと世界に深い災難をもたらした。戦いを忘れれば危うく、戦いを好めば滅びる。歴史の教訓は忘れてはならず、歪曲してはならず、まして抹消することなどできない。

われわれは日本の軍国主義の復活を断じて許さず、いかなる者であれ戦後の国際秩序に挑戦すること断じて許さず、世界の平和と安定が再び損なわれることを断じて許さない。

NEWS.jp「日本軍国主義の復活、断じて許さず~」より

何を言っているのかよく分からない……。

こちらの記事でも言及したが、支那外交部の勇み足であって、習近平氏への建前もあって騒ぎたいだけという事情がある。

それの延長線上の話なんだけど、どうにも筋が悪いと思うんだよね。

日本国内の左派は呼応するとは思うけど、国民から呆れられるだけだと思うな。

むしろ支那の方が軍事騒乱を起こしている

だいたい、どちらが危ない国家か?というと、客観的に見て説得力がないんだよね。

  • 1949年10月 新疆侵攻、ウイグル地域への軍事侵攻および鎮圧
  • 1950年10月~1951年 チベット進攻・併合
  • 1959年3月 ラサ蜂起 → 人民解放軍による鎮圧
  • 1962年 中印戦争
  • 1966年~1969年 内モンゴルで「内人党」粛清事件
  • 1967年 中印国境衝突(ナトゥラ等)
  • 1974年 西沙諸島(南シナ海)海戦
  • 1979年 中越戦争
  • 1984年~1988年 中越国境衝突(複数回)
  • 1988年 南沙諸島ジョンソン南礁海戦
  • 1989年6月4日 天安門事件 → 人民解放軍による鎮圧
  • 1990年 反革命暴乱事件(新疆ウイグル自治区アクト県バレン郷で発生)→ 人民解放軍による鎮圧
  • 1995年 ミスチーフ礁(南シナ海)占拠
  • 1997年2月 新疆グルジャ事件 → 人民解放軍による鎮圧
  • 2008年 チベット騒乱 → 人民解放軍による鎮圧
  • 2009年 新疆ウルムチ暴動 → 人民解放軍による鎮圧
  • 2010年9月 尖閣諸島支那漁船衝突事件
  • 2011年 内モンゴル・シリンゴル盟で抗議運動 → 人民解放軍による鎮圧
  • 2013年以降 南シナ海の人工島建設・軍事基地化
  • 2017年 ドクラーム高地での軍事対峙
  • 2020年 ガルワン渓谷衝突
  • 2021年以降 南シナ海でフィリピン・ベトナムと断続的衝突

ザックリ挙げたが、支那人民解放軍はこの程度はやらかしているのである。

コメント

  1. 軍事オタクより より:

    軍国主義の中国からとやかく言われたくないですね
    どんどん戦闘艦とかつくってるのに
    どちらが威圧的かブーメランになりますよ
    尖閣に嫌がらせをするクセに輩につける薬はないのですね

    • 木霊 木霊 より:

      まさに軍国主義・軍事大国の支那ですから、オマエが言うかと。
      しかし、外交部はから回っている感じがしますね。
      ここまでやって指導部から文句を言われていないというのは、指導部の考えを反映していると考えて良いと思います。
      コレを放置して、どこに着地するつもりなのかは、興味があります。