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メガソーラー支援廃止で再編・淘汰へ

環境技術
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方針転換、ようやくか。

メガソーラー支援廃止で再編・淘汰へ ユーラスなど大手でもシェア数%

2025年12月15日 11:00

メガソーラー(大規模な太陽光発電所)開発の支援廃止や規制強化によって悪質な事業者の計画に歯止めをかける政府・自民党の方針が明らかになった。メガソーラーは2012年の固定価格での電力買い取り制度導入を機に急拡大。多くの事業者が手掛け、大手でもシェア数%と、玉石混交の業界だ。政策転換は中小の淘汰と業界再編を促す。

日本経済新聞より

方向性としては当然なんだけど、動き出すのは2027年からなんだよね。

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どんな制度でも見直しは必須

メガソーラーも廃止の方向へ

年度契約で更新していくので、「明日から廃止します」というわけには行かないのが辛いところだけれど、流石に再エネ賦課金を入れないと設備維持ができないというのはおかしなシステムだ。

ちょっと先の話にはなるが、それでも、もうこれ以上増やす必要はなかろう。

新規メガソーラー、電力買い取り価格上乗せ廃止へ…消費者が支払う再エネ賦課金が原資

2025/12/14 05:00

政府・自民党は大規模太陽光発電施設「メガソーラー」について、2027年度から新規事業に対する支援を廃止する方針を固めた。メガソーラーを巡る環境破壊などが社会問題化しており、東日本大震災以降の普及促進方針を根本から転換する。環境影響評価の実施も厳格化し、野放図な拡大に歯止めをかける。

讀賣新聞より

このブログでも再三言及してきたので、今更なんだけど、この話は幾つか論点がある。1つは、ソーラーパネルの大半が支那製のもので、必ずしも品質が良くないこと。1つは、多くの業者がきちんとした環境アセスメントをやっていないこと。1つは、補助金を入れないと太陽光パネルの設置の採算がとれないこと。

つまり、補助金を入れないと事業継続性はかなり怪しいのである。

釧路湿原の話もこのブログでは言及しているが、実態の怪しい業者が手を染めることが多いのも、この手の事業の特徴である。

釧路湿原の件は本当に酷かったのだけれど、他にもおかしなところは沢山ある。

原野で金を生み出せるのなら……

メガソーラーに賛成する方々は、「原野で金を生み出せるなら」という理由を口にするのだが、そういう話は適正な競争が行われるべきだ。

結局のところ、メガソーラーも初期投資に大きな費用が必要となるが、ここに補助金が投入されることで格安で建設が可能となる。そして、電力を買い取ってもらえることで、儲けが出る構図となる。

東京電力福島第一原子力発電所事故を受け、当時の民主党政権が12年度、脱原発の流れの中で「再生可能エネルギー支援制度」を開始。電力会社が再エネ事業者から電力を市場価格より高値で買い取る仕組みを導入し、普及を後押しした。

讀賣新聞「新規メガソーラー、電力買い取り価格上乗せ廃止へ~」より

菅直人の置き土産というと人聞きは悪いのだが、流石に最近の状況は酷い。

なにしろ、再エネ賦課金が原資になって電力買い取りを続けているのだが、それが国民生活を脅かす事態になっている。ろくな制度じゃないね。

まとめ

もう、日本国内にこれ以上メガソーラー発電は必要ない、というのが多くの人々の声で、利益を出せるのであれば補助金なしでお願いしたい。

公正な競争を、それだけの話である。

追記

言及するのを忘れていたが、こんなろくでもないケースが結構あるからね。

太陽光発電所の開発許可を取り消し 敷地に産業廃棄物を投棄で 富士見町

2025/12/11 06:03

諏訪郡富士見町は10日、同町境で太陽光発電所を運営設置する香川県観音寺市の電源製造「ミトヨテクニカル」に対し、9日付で事業の実施を含む開発許可を取り消したと明らかにした。敷地内の地中に発電パネルや木の根といった産業廃棄物が埋められていたほか、排水設備の構造などが申請と異なることから町の関係条例に基づいて行政処分した。

信濃毎日新聞より

熱海市伊豆山の土砂崩れの事案(令和3年:2021年7月3日)では多数の被害者まで出して、違法盛り土のが原因だというところまでは追求されたが、その近くにあった太陽光パネルに関しては無罪ってことになっていた。

本当かどうかは不明だが、違法盛り土を施工した新幹線ビルディング社が関与している疑いもあった。少なくとも盛り土の土地と太陽光発電施設の土地所有者は同じだというところまでは突き止められていて、関連を調査するという話はあった。有耶無耶になってしまったようだが。

このように開発するにしても無責任な乱開発が多いのが実情であり、放置されがちな太陽光発電施設はトラブルが絶えない。しっかりした業者による管理がなされなければ、太陽光発電なんて開発をやらしてはならないのである。

コメント

  1. 軍事オタクより より:

    私の家の近くの山もグーグルマップで見たら結構太陽光パネルがありますね
    大雨が降ったら崩れるんじゃないかと思うくらいですね
    釧路湿原の件は業者がかなりえー加減な会社だと思います
    電気料金も再生エネ(あれは納得いかない)の分も払ってますね
    九州電力は夏は太陽光発電を制限するときもあります
    メンテナンスもろくにされてないでしょうね
    ウチの近所のご自宅も太陽光発電の原因で半焼しましたし
    これ以上増える事がないようにしてほしいですね

    • 木霊 木霊 より:

      色々なところでパネルを見るようになりましたが、メンテナンスされてないような杜撰なところも見かけますからね。
      駄目なところは淘汰されるべきでしょう。

  2. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    ・とにかく釧路は今すぐやめさせろ
    ・熱海は責任を明確にしろ
    ・その他、現状稼働中or建設中のところは、数年後に来る廃棄の際に業者を逃げさせるな

    こんな所ですか、市井から見える『やるべき事』は……
    本当に、民主党時代のあれこれの尻拭いは……

    ※太陽光は、民主党とソフバンの禿のせいだと固く信じてます。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      釧路、釧路は問題視されている場所以外にも、かなりあるんですよねパネル。
      そもそも雪に閉ざされるような地域に、太陽光発電って必要なんですかね。米処の新潟や富山、山形などにも結構な面積で発電しているんですよ。駄目だとは言わないけれど、良いのかなぁと。