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韓国が貿易で様々な手を打とうとしている件

大韓民国ニュース
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重要鉱物分野における日韓対話ねぇ。

第2回重要鉱物分野における日韓ハイレベル対話を実施しました

2025年12月17日

本日、経済産業省と韓国産業通商資源部は、韓国・ソウルにて、第2回重要鉱物分野における日韓ハイレベル対話を実施し、両国間の鉱業分野の協力枠組みの強化に向けた議論等を行いました。

経済産業省のサイトより

積極的なニュースになってない辺り、成果はちょっと怪しい。

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外交と貿易で苦戦する韓国

コウモリ外交の限界

韓国は「安保は米国、経済は支那」という使い分けを続け「コウモリ外交」と揶揄されてきた。

ただ、ここのところ破綻が見え始めてきている。

一つは、米国のインフレ抑制法(IRA)における補助金要件の厳格化、すなわち支那産原材料の実質排除だ。これにより、韓国のバッテリー産業(LG、サムスン、SK)が大きなダメージを受けた。 米国の補助金を前提に巨額投資を行ってきたにもかかわらず、原材料に支那製品が含まれるだけで排除対象になるという、なかなかに恐ろしい展開で、投資計画の見直しを迫られている。

それに派生して、こんな事件もあったね。

……嫌な事件だったね。

もう一つは、支那からの事実上の兵糧責めだ。

電池材料の9割前後を支那に依存している韓国は、既に何度も痛い目に遭っている。記憶に新しいのはアンモニア不足騒動だろう。レアアース関連も既に締め付けられており、焦りが募るのも無理はない。

資源外交の失敗

そういえば、今年初めにはこんな話もあった。

韓国とアフリカ11ヶ国の政府·企業が集まって核心鉱物関連事業機会

2025-02-05 16:20:56

韓国とアフリカ11ヶ国の政府·企業が集まって核心鉱物関連事業機会を模索した。 韓国企業のアフリカ地域内の核心鉱物共同探査·開発のための協力方案などが議論された。

5日、外交部は姜仁善外交部第2次官が4日(現地時間)、南アフリカ共和国ケープタウンで「第1回韓-アフリカ核心鉱物対話」を主宰したと明らかにした。 核心鉱物対話は昨年ソウルで開催された「第1回韓国-アフリカ首脳会議」を通じて結成された協議体だ。

毎日経済より

この流れを本気で加速させるのかと思いきや、資源外交といえば李明博政権時代に盛大にコケて巨額損失を出した黒歴史がある。

そのため、この手の道筋はそう簡単には進められない。

実際、メキシコの銅鉱山やカナダのエネルギー事業など、過去の失敗で数兆ウォン規模の損失を出したという話もあり、慎重姿勢になるのは当然だろう。

CPTPPへ色気

さらに寝言をもう一つ。

韓国、TPP加入を積極検討 日本の水産物輸入「乗り越えたい」

2025年12月17日19時02分配信

韓国の産業通商省は17日、李在明大統領への「業務報告」で、日本が主導する包括的および先進的な環太平洋連携協定(CPTPP)への加入を「積極的に検討する」と明らかにした。金正官産業通商相は記者会見で「大統領も何度か言及しており、来年の加入(申請)や内容について議論を始めた段階だ」と指摘。「加入に向けた推進戦略をつくる」と表明した。

時事通信より

CPTPP加盟は、日本の水産物輸入禁止をやめれば、すぐにでも実現できる──そんな認識が透けて見える辺りが、なんとも救いようがない。

なお、その水産物禁輸についても、かつては「条件ではない」と言っていた時代がある。

韓国外相、CPTPP加盟に意欲 日本の水産物輸入解禁は「条件ではない」

2025年9月19日 17:48

韓国の趙顕外相は19日、ソウルの外国人記者クラブで記者会見し、包括的・先進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)への加盟に向けて日本をはじめ関係各国と「必要な交渉を進める」との方針を示した。

CPTPPはモノに対する関税の削減・撤廃だけでなく、サービスや投資の自由化など幅広い分野で経済活性化を促す多国間の協定。現在、日本や英国など12カ国が加入している。加盟には全参加国の同意が必要となる。

日本経済新聞より

もちろん、水産物禁輸が唯一の条件なわけがない。

公正な貿易が行えること、知的財産に関する取り決めをきちんと守れること――これらが前提条件だ。正直なところ、韓国がこのハードルを越えられるとは、とても思えない。

まとめ

結局のところ、韓国が打ち出している一連の動きは、新しい打開策ではなく、既に詰みかけている状況を時間稼ぎで延命しようとしているだけに見える。

支那依存を減らすために日韓協力を持ち出し、資源確保のためにアフリカへ色気を見せ、貿易ルールの枠組みとしてCPTPPに近づこうとする――方向性だけを並べればもっともらしい。しかし、そのいずれもが「信頼」「実績」「ルール順守」という土台を欠いたままでは前に進まない。

とりわけ深刻なのは、韓国自身が過去に繰り返してきた ・資源外交での失敗 ・輸出規制を含む場当たり的な通商政策 ・知的財産や契約に対する軽視 これらが、今になって交渉相手の側に明確な警戒心として蓄積されている点だ。

半導体という一本足打法で何とか外貨を稼げている間は誤魔化せる。だが、重要鉱物・電池・貿易ルールといった中長期分野では、「その場しのぎ」は確実に効かなくなる。

冒頭の「日韓ハイレベル対話」は韓国側からは焦りが、日本側からは静観する姿勢が見受けられる。日本の信頼があればもっと交渉が有利に進められるとか思っているかもしれない。それは気のせいなんだけど。

要するに、韓国が直面している問題は「カードが足りない」のではない。

信頼を切り売りし続けてきた結果、交渉に使えるカードそのものが残っていない――そこに尽きる。

コメント

  1. 軍事オタクより より:

    知的財産と言えば豪州のフリーゲート艦(日本製)の造船所に韓国資本が入ってると聞いた事がありますね
    なんか嫌な予感します
    夜中に盗み書きとか図面をコピーしてそうですね
    日本に尾を振って事が済んだら何時もの
    日本批判になるでしょうね

    • 木霊 木霊 より:

      オーストラリアは、「問題ない」といっていますけどね。
      ただ、韓国に遵法精神を求めることがなかなか無理がありますね。

  2. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    岸田がホワイト国に戻した事で、いい気になってるんですかね?

    まあ、国際法や条約を客観視出来たら、今の朝鮮の状況はなかったわけですが……