中道と言うより外道、それが中革連の評価である。理由は単純で、「中道」を名乗るだけの中身がどこにも見当たらないからだ。
なお、中革連は略称を「中道」であると主張しているが、中革連を中道政治を志す団体と誤解されるのは本意ではないので、このブログでは「中道改革連合」(中革連)とすることをお断りしておく。
中道、160人超で発足へ 結党大会、公約・候補発表 あす衆院解散、与党と対決
2026/1/22 07:28
立憲民主党と公明党が結成した新党「中道改革連合」は22日午後、結党大会を国会内で開く。立民、公明両党の大半の衆院議員160人超が加わり、衆院選で与党と対決する野党第1党が発足する。
産経新聞より
160人も「あの綱領」の下に集ったのかと、呆れてものが言えないのだが、公約集はもうちょっとマシであることを祈りたい。
メディアスクラムで押し上げる計画
有権者を馬鹿にした政党
新党が生まれては消えるというのは、そう珍しいことではない。だが、ここまで下衆な新党誕生は記憶にない。
どうやら、選挙の顔は立憲民主党から野田氏、公明党から斉藤氏の2枚看板となるようだが、これが選挙の顔の政党なのかと、ちょっとビックリしている。
綱領の内容を見ても刷新性の欠片も感じないのは、既に紹介した通りである。
<掲げられた綱領>
- 一人ひとりの幸福を実現する、持続的な経済成長への政策転換
- 現役世代も安心できる新たな社会保障モデルの構築
- 選択肢と可能性を広げる包摂社会の実現
- 現実的な外交・防衛政策と憲法改正論議の深化
- 不断の政治改革と選挙制度改革
綱領同士で内容が矛盾し合う珍しい構成になっているが、おそらくは政策集でその辺りの帳尻は合わせてくるのだと思う。
……思うが、政策集を見ないと理解できない綱領など、そもそも出す意味があるのだろうか。国民に「なんとか理解してくれ」と丸投げする姿勢自体は、まさに下衆の極みである。
国民の意見を集約して政策として実現するのが政治家の仕事なのでは?まさに「中道」ならぬ「外道」の所行だろう。
多数集結するのは……
そういう、僕からすると極めて不思議な集団となっているが、それでも合計165人も集結するというのだから、「寄らば大樹の陰」ということなのか。
中道は22日時点で、立民、公明両党から計165人の衆院議員が参加する見通し。内訳は立民144人、公明21人。両党以外からも元社民党の新垣邦男氏(沖縄2区)が入り、さらに複数が入党する可能性がある。
産経新聞「中道、160人超で発足へ~」より
選挙戦に臨むにあたり、自分の顔だけでは戦えない政治家が、どこかの政党に身を寄せる構図自体は、ある意味では理解できる。
だが、綱領にも賛同できないのに選挙の時の腰掛けにするという目的だけで集まってくると言うのは、虫唾が走る。
そもそも左派勢力を結集して立憲民主党を結成し、中道左派寄りの政策を主張して、与党にいて政策の邪魔ばかりしていた公明党とがくっついて、その結果、政策が中道になるわけがない。
この時点で欺瞞は既に表に出ているのだが、そのことに気付いていないのは、どうやら当人たちだけらしい。
一日で意見を覆す幹事長
大手メディアは積極的に扱っていないようだが、安住氏の発言で沖縄に激震が走ったそうな。
「沖縄県民を侮辱」 波紋広がる立民・安住氏の辺野古発言、沖縄県連が抗議
2026/1/21 13:47
立憲民主党の安住淳幹事長が、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)が名護市辺野古移設について政府の方針通り工事を進める考えを示したことに対し、同党沖縄県連は21日、発言に抗議し、発言の撤回を求める野田佳彦代表宛ての文書を提出したと明らかにした。
産経新聞より
非常に残念なことに、中革連は「中道」の皮を被るために、現実的な政策を打ち出す必要がある。安住氏はその辺りを素直に認めてしまい、問題になった。
そもそも旧民主党政権は「最低でも県外」と言って政権を取ったものの、最終的には日本政府として辺野古移設を決定している。今さらこれを覆せないのは、政治的現実だ。
それを踏まえた安住氏の本音を、沖縄左派グループが認められないと主張したのが今回の経緯である。
これで、安住氏が「そうはいっても、中道を掲げた以上は現実的に考える必要がある」と、認めれば良いのに……。
安住淳氏は20日になって見解を修正し、19日の発言について「言葉足らずのところがあった」と釈明。「中道として、移設に関する整理はまだできていない」としたが、県連の仲村氏は「発言を撤回してもらわないと話にならない」と強調した。
産経新聞「沖縄県民を侮辱~」より
前言を翻してしまった。
まあ、こういうことはままあるので仕方がないと言いたいところだが、事は国防に関する重要指針である。流石にここでブレるのは、理解不能である。大切な政策の芯の部分でぶれてはならないのだ。
国民を訴えるのが中革連
更に凄いと思ったのが、こちらのニュースである。
中道改革連合のロゴ改変? ネット上に出回り、党が注意喚起
2026年1月20日 19時01分
立憲民主党と公明党で立ち上げた新党「中道改革連合」(中道)は20日、党のロゴがネット上で「悪意をもって改変・使用」されていることを確認したとして、「法的措置を含め、厳正に対応いたします」と注意喚起した。
朝日新聞より
まあ、言っていることは分かる。分かるけど、やっていることの評価という面は否定できないので、「悪意をもって改変・使用」が良くはないと思うんだけど、「法的措置」を考えるって、また訴追をチラつかせるのか。
出回っているものはこんな感じのものである。


なかなか良く出来ているな。
さらに、党の名誉を傷つける投稿などをした場合は「侮辱罪」に問われる可能性も指摘する。最近はネット上の発言で侮辱罪を認める事例が目立つという。
朝日新聞「中道改革連合のロゴ改変?~」より
出来る前から訴追をちらつかせる政党というのも斬新ではあるが、指摘している点は間違いではない。侮辱罪は「事実を摘示せず(具体的な根拠を示さず)、公然と(不特定多数が認識できる状況で)他人を侮辱する行為が成立する」というものであるから、不特定多数が認識というSNSで成立しやすい法律であることは、認識しておくべき。ただし、「具体的根拠」を合わせて示していれば、構成要件から外れることになる。
従って、上のようなイラストを示すなら、支那の影響を強く受けていると感じる理由はしっかり明記した方が良い。……ところで、「支那の影響を強く受けている」というのは侮辱にあたるのかな?
むしろ、向き合って外交できる党だとアピールする方が上策だと思う。
ネット上の著作権などに詳しい福井健策弁護士は、「政治的な言論はある程度自由に認められている」とした上で、「パロディー目的であっても、ロゴを無断で改変したら著作権法違反に問われる可能性もある」とする。
朝日新聞「中道改革連合のロゴ改変?~」より
著作権法違反に関しては、確かに「同一性保持権」という権利を認めてはいるのだが、パロディや風刺としてこの様なイラストを開示する行為は、著作権法的にはグレーではあるが、適用される可能性は低い。
どちらかというと、信用毀損を心配しているのだろう。
メディアは中革連を応援?!
こういった実態があるにもかかわらず、こういった矛盾点を指摘するメディアは少数派のようだ。今回、引用している記事の多くが産経新聞になってしまった理由もその辺りにある。
中道ロゴ、改変画像が拡散 610万回閲覧も 党は「厳正に対処」
2026/1/20 20:42(最終更新 1/20 20:58)
立憲民主党と公明党が結成した新党「中道改革連合」のロゴを巡り、「中国の団体とほぼ同じ」などとする虚偽の情報がネットで拡散している。本物のロゴを改変したとみられる画像も広まり、中道は「法的措置を含め、厳正に対処する」としている。
毎日新聞より
朝日新聞と似た切り口で、中革連のロゴに関する批判を展開する毎日新聞だが、610万回も閲覧されたというのは、「真実性があるのでは?」と思われたからに他ならない。
実際に、支那に中革連という旗を掲げる団体は存在しなかったのだから、「偽情報」というくくりであれば批判されるべきだろう。
だが、「中道」を「Road to China」の意味ではないかと疑う人々にとっては、実に深くまで突き刺さるネタであったとも言えるので、余りそこを徹底的に嫌がると支那からも支援を受けられなくなってしまうぞ?
どうにもこの一件を見ても、戦略に迷いが見えるね。
まとめ
今回の件で、一番意外に思ったのは立憲民主党議員の参加率の高さだ。ここまで雪崩をうって集まるとは予想だにしていなかった。
自らの所属する政党の綱領と大きく違っても、左派からの支持を集めていたにもかかわらず路線変更をして支持を集められると思っているのが、あるいは全く自信がないから助けて貰わないと落選すると思っているのか。
少なくとも、立憲民主党自身が、自らの立ち位置に強い不安を抱いていることだけは、はっきりと伝わってきた。




コメント
選挙後にしれっと解党しそうな勢いですよねぇ
立憲の元社民組がどう考えても中革連に入っちゃいけない人もいてるし…
ぶっちゃけ新党で両方の党の考えがマッチしてる部分って支那にすり寄る、多様性(笑)、別姓とか日本をぶっ壊す部分だけじゃないかと…
選挙前から原発廃止をミスリードって言う前代表やら沖縄辺野古移設とかでキレ散す議員、挙句の果てに外交.安保って国会議員が決めなきゃアカン事を些細な事って言い出す幹事長が居てるし。
でも日本が取り返しの付かなくなる前に、選挙で立憲大敗したら影の功労者は立憲の野田じゃないかと…