やらかしたな。
米アプライド・マテリアルズに制裁金2.52億ドル、中国SMICへの違法輸出
2026年2月12日午後 12:51
商務省は11日、中国最大の半導体受託生産会社、中芯国際集成電路製造(SMIC)向けに半導体製造装置を違法に輸出したとして、アプライド・マテリアルズと2億5200万ドルの制裁金支払いで和解したことを明らかにした。
ロイターより
米アプライド・マテリアルズとしても、「売ってくれ」と言われれば売りたいところだろう。ただ、違法に輸出するというのは宜しくないね。
アプライド・マテリアルも苦しいが韓国企業も
迂回輸出
で、アプライド・マテリアルズも問題ではあるが、それよりも問題なのは……。
同日公表された文書によると、アプライドは半導体製造に不可欠な装置であるイオン注入装置を、まず韓国のAMKに出荷して組み立てた後、必要な輸出許可を申請・取得しないまま中国に出荷していた。
ロイター「米アプライド・マテリアルズに制裁金2.52億ドル~」より
韓国アプライド・マテリアルズ・コリア(AMK)が迂回輸出に絡んでいたことだね。
商務省は11日、アプライドと韓国子会社が、21─22年に計56回の違法出荷を行ったと明らかにした。違法に出荷された製品のSMIC向け取引額は約1億2600万ドルだったという。
制裁金2億5200万ドルは取引額の2倍に当たり、法律上認められる上限額。商務省産業安全保障局(BIS)が科した制裁金としては過去2番目の高額となる。
ロイター「米アプライド・マテリアルズに制裁金2.52億ドル~」より
それにしても56回も違法な出荷をしていたとは、なんともはや。
AMKに部品を輸出して韓国内で組み立てたという背景には、韓国製として半導体装置を輸出する意図があったという意味である。
取引額の2倍という制裁金は、法律上認められる上限額を示していて、本件がアメリカにとって如何に悪質性が高いという認識だったかを物語っている。
輸出管理体制の穴
何故、この話が「より問題」かというと、韓国政府は輸出管理を行って迂回輸出など行わないように厳しく対処しなければならなかった。
韓国は自国の半導体産業(サムスン、SKハイニックス)を守るため、アメリカに対して輸出規制の適用猶予などを求めてきたが、韓国内拠点(AMK)がSMICへの違法輸出に関わっていたとなれば、アメリカ側から「より厳格な監視」や「共同規制へのさらなる同調」を迫られる強い根拠を与える。
ただでさえ、25%関税の問題で揉めている最中なのに、である。
韓国のSKハイニックス、サムスン電子は未だ、支那に工場を持っていて撤退できないでいる。
中国の米半導体工場に製造装置導入 米国がサムスン・SKの「例外許可」取り消し、個別申請求める
2025/08/30 11:25
米国のトランプ政権は29日、サムスン電子やSKハイニックスなどが中国国内の工場に米国の半導体製造装置を設置する場合、1件ごとに許可を受ける形へと規制を強化した。
朝鮮日報より
既に個別申請制度に移行している両者の許可は、更に審査のハードルが上がることは間違いなさそうである。
BISは今回の合意によりAMAT独自の輸出規制を監視し、不法輸出に責任を持つ担当者や幹部を今後雇用しないことを確認したという。現在韓国にはサムスン電子、SKハイニックスなどを顧客とする半導体製造装置メーカーが複数進出している。
朝鮮日報「中国の米半導体工場に製造装置導入~」より
朝鮮日報はチョロッとこんな文を最後に追加しているが、不安が伝わってくるようだね。
まとめ
昨今、PC用のメモリやSSDが高騰しているが、より一層ネガティブな材料が出てきてウンザリである。直ぐに影響するとは思えないが、長期的にはかなり韓国企業は厳しい局面に立たされそうだ。
また、25%関税交渉をしている最中だけに、韓国としては「今のタイミングで」と頭を抱えたことだろう。




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