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【追記】『日本船だけ通す』という――個別交渉は「考えていない」

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外交
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流石に、交渉しないよ。

茂木外相、イランと個別交渉「考えていない」-日本船通過容認の報道も

2026年3月22日 at 10:34 JST

茂木敏充外相は22日、イランに対し日本船舶のホルムズ海峡通過を個別に働きかける可能性について「いまのところそこまで考えていない」と述べ、日本だけが単独で対応する考えを否定した。フジテレビの報道番組で語った。

Bloombergより

日本の外務大臣がマトモで助かったよ。

前提が違う

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国際海峡の意味

先ずは先日の記事を。

そもそも交渉しても通れるようになるという話にはならないだろう、という話を書いたが、これは根本的に無理がある。

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前回は丁寧に説明しなかったが、ホルムズ海峡はそもそも国際海峡という位置づけになっている。

ホルムズ海峡は、オマーン湾の公海又は排他的経済水域とペルシャ湾の公海又は排他的経済水域を結ぶ国際航行に使用される海峡(以下、「国際海峡」という。)であり、最狭部は沿岸国であるオマーン(飛び地のムサンダム半島)の領海とイランの領海に覆われ、両国とも国内法で等距離中間線を境界線とする旨を規定している。同海峡にはIMO(国際海事機関)により採択された分離通航帯が設定されているが、同通航帯は中間線よりオマーン側に位置する。

海上自衛隊幹部学校のサイトより

そして、国際海峡は通過通航権があり、また無害通航を止めてはいけないというのが原則だ。

国際海洋法条約に締約していない非締約国のイランは「そんなの関係ない」とイイそうだが、領海条約及び海洋法条約いずれの締約国でなくとも、通過通航か無害通航かにかかわらず、国際海峡の通航を停止してはいけない。これが国際社会の合意ということになっている。

みんな通れる状態

つまり、そこを押さえたうえで茂木氏は回答しているということになる。

茂木外相は「みんな通れる状態を作ることが極めて重要」と指摘し、ホルムズ海峡で足止めされている日本船舶45隻の安全について「政府としてもしっかり責任を持ちたい」と強調した。

Bloomberg「茂木外相、イランと個別交渉「考えていない」~」より

そして、アラグチ氏の発言についても否定。

一方、イランのアラグチ外相との電話会談については「アラグチ外相が日本だったらいいよと言ったのかどうかはその場ではしていない」と述べ、日本船舶に対する特別な扱いの有無は確認していないと説明した。

Bloomberg「茂木外相、イランと個別交渉「考えていない」~」より

まあ、そうだよね。

イランの外務大臣の発言は、単なる揺さぶりの可能性のほうが高そうである。アメリカとの関係強化に対して牽制した意味合いのほうが大きいのだろう。

まとめ

我が国の外務大臣は、きっちり答えを出してくれて助かった、という話だね。

この話は色々な展開が早くて、記事を書いた時には既に周回遅れになっている可能性もあるのだが……。ご容赦願いたい。

コメント

  1. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    「何故尻馬に乗らんのだ!」的なコメントがオールドメディアから出てきたら面白いのですけどねぇ……