即時、支那依存解消ということにはならないのだが、外交的なカードの1枚にはなり得るという意味でそれなりに大きな内容である。
中国依存低減へ…信越化学、レアアース製錬設備を新設
2026年06月15日
信越化学工業はレアアース(希土類)の製錬設備を福井県に新設する。経済産業省の助成金約175億円を含め、少なくとも350億円を投資する。具体的な拠点の場所や稼働時期については非公表としている。
ニュースイッチより
ただ、支那としてはかなり厄介な話になってくる可能性があるので、もしかしたら工作の対象にすらなるかもしれないので注意が必要である。
選択肢を増やす意味はある
精錬設備の新設
というわけで、信越化学工業の話なんだけど、この話は南鳥島の話とも少し関連する。

南鳥島のレアアース採掘は信越化学工業とは無関係の立ち位置にあると思っていたのだが、どうやら福井県に新設する製錬設備はコレに関係してくる可能性が出てきた。
個人的には南鳥島か静岡県に精錬施設を作るんじゃないか?とは思っていたのだけれど、そうでもなさそうだ。
レアアースはハイテク製品や防衛装備品にも使われているが、中国産が輸入量の6―7割程度を占めている。新設する製錬設備が稼働すれば、国内の生産体制増強と中国依存の低減につながる。
ニュースイッチ「中国依存低減へ~」より
工場を何処に建設するにせよ、国内で生産出来る量が増えるのであればそれに越したことは無い。そういう意味では、歓迎すべきニュースだと言えよう。
「使わない選択肢」も
なお、レアアースの使用量を減らす、或いは使用しない選択肢も幾つか出てきている。
デンソーが実用化へ、レアアースが不要なスゴイ磁石の正体
2021年11月20日
デンソーは、鉄とニッケルのみで構成しレアアース(希土類)が不要な磁石を5―10年内に実用化する方針を示した。まずは小型モーターでの採用を目指し、将来は電動車用モーター向けの実用化を視野に入れる。また従来は難しかった100度C以上での水素イオンの移動を可能にし、冷却装置の小型化が見込める燃料電池も2030年代の早い段階で実用化を目指す考えだ。
ニュースイッチより
これも幾つかは実現できているようだが、まだ小型モーターの領域で実現できる程度で、高出力のモーターにするには少し課題を抱えているようだ。
この手のモーターは、同期リラクタンスモーターなど鉄心の形状の工夫によって強引に磁界を歪ませて回転力を生み出す仕組みである。が、今の技術ではトルク変動の問題があって、大型化するとトラブルに繋がりやすい状況なので、未だに大型モーターへの採用は見送られている。
まとめ
支那が握っているレアアース利権を突き崩すために、様々なアプローチがなされているのは現状だが、実際にそれを実現しようと思うと色々とハードルもある。
相対的に、レアアースの価格が高くなれば、現在検討されている技術も日の目を見る可能性が高まるので、リスクを下げるための技術開発はもっと進めていって欲しい。



コメント
こんにちは。
「プランB」は、存在すること自体に価値が有る。
砂漠の真ん中で、「水がない」のと「高額だが死なない程度には水が手に入る」のではまるで違う。
そういうものだと理解してます。
こんばんは。
確かに、そのとおりですね。
無いのと、ちょっとでもあるのとではずいぶんと違います。