みんな大好きK2戦車の強化情報が入ってきたので、早速、言及していきたい。
北朝鮮の自爆ドローンに備え…韓国軍K2戦車、3兆ウォンかけ対ドローン体系補強
2026.08.12 09:45
韓国軍当局が陸軍の主力K2戦車の対ドローン防衛能力を強化する性能改良に着手する。北朝鮮の金正恩国務委員長の指示により北朝鮮軍がK2戦車などを狙った自爆ドローンを大量生産していることにともなう対応だ。
中央日報より
最近、ヨーロッパ方面に多数売れているK2戦車だが、国内の刷新も急がねばならない。しかし、それと並行して強化もしていく必要がある。
長期計画スタート
K2戦車を強化しよう!
どんな強化というかというと、こちら。
韓国防衛事業庁によると、11日にソウルの国防部庁舎で開かれた防衛事業推進委員会会議で、「K2戦車性能改良事業推進基本戦略案」が議決された。防衛事業庁は「高度化された敵の対戦車脅威からK2戦車の生存性と戦闘実行能力を向上するための事業。
中央日報「北朝鮮の自爆ドローンに備え~」より
ウクライナ戦線で必要性が高まった、ドローン対策を中心としているらしい。
- 電波撹乱装置(ジャマー)の搭載: 自爆ドローンや急造爆発物(IED)を無力化するための能動防護体系を構築
- 遠隔射撃統制体系(RCWS)の導入: 乗員が車外に出ることなく、安全に周囲の脅威を捕捉・射撃できるシステムを構築
今回のK2戦車性能改良事業は、2028年~2046年という18年に渡る長い期間にわたるプロジェクトとして設定された。順次改良していこうという狙いがあるということのようだ。
総事業費3兆4480億ウォン(約3882億円)が投入される予定というが、期間の割に費用はちょっと抑えている印象だが、ローテーション方式を採用するので長期化しているという話になっている。
K2戦車性能改良事業が2028年から2046年まで「超長期」プロジェクトに設定されたのは、通常の戦術兵器体系性能改良事業と比較すると異例のことだ。 これは、前方地域に配置されたK2戦車の性能を順次改良し、利用可能な戦力を確保し、安全保障の空白を最小化するための判断だという。
毎日経済より
ホントかな?
トロフィーシステム
なお、メニューを見て気になるのがAPSじゃないの?という疑問である。
現代ロテムとラファエルがK2戦車へのトロフィーAPS統合に関する契約を締結
2025年9月8日
現代ロテムとラファエル・アドバンスト・ディフェンス・システムズは、イスラエルのラファエル社が開発したアクティブ防護システム(APS)「トロフィー」を韓国のK2主力戦車(MBT)に搭載することで合意したと、両社は9月4日に発表した。
ラファエル社はプレスリリースの中で、今回の提携合意に基づき、ラファエル社と現代ロテム社は、K2に搭載されるトロフィーAPSの「統合、生産、マーケティング、現地化、およびライフサイクル全体にわたるサポート」に加え、「韓国向けの将来のプラットフォーム」についても協力していくと述べた。
JANESより
実は、去年、報じられたニュースで、K2戦車を製造している現代ロテム社と、ラファエル社が提携して、アクティブ防護システム(APS)「トロフィー」のK2戦車への搭載が決定していた。

しかし、トロフィーAPSは、ポーランドに納入されるK2PLに搭載されるのではなかったのか。
同社は、トロフィーAPSが、ヒュンダイ・ロテムがポーランドに輸出するK2主力戦車にも統合されると付け加えた。8月初旬、ポーランド兵器庁(AA)は、K2戦車180両と支援車両を追加取得するため、ヒュンダイ・ロテムと契約を締結した。同庁は2022年に最初の180両のK2戦車を発注していた。ポーランドでは、この戦車はK2PLと呼ばれている。
JANES「現代ロテムとラファエルがK2戦車への~」より
どうやら記事を読んでいくと、K2PLに採用するのは確定で、韓国国内向けには「韓国陸軍向けに特化した次世代型アクティブ防護能力を提供する」という約束になったようだ。
実は、初期に投入されたK2戦車にはAPSは搭載されていない。当初は予定されていたのだが、2010年代後半に「完成した」と発表されたK-APSは、搭載が見送られた。その理由は、随伴する味方への被害が大きいのではないか?という巻き添え被害の抑制が実現できないということだったらしい。
ジャマーとの連携
しかし、ラファエル社の協力を得てこのトロフィーシステムをローカライズしてK2戦車の韓国軍配備版に搭載する計画ってことにした。
RPGから先進的な対戦車ミサイルに至るまで、装甲車両に対する脅威が進化するにつれ、TROPHYのようなアクティブ防御システムの統合は、戦場での優位性を維持するために不可欠と見なされている。現代ロテムにとって、この提携は最先端のイスラエル技術へのアクセスを可能にする一方、ラファエルはアジアで最も活気のある防衛市場の一つで足場を固め続けている。
「韓国は防衛製品の製造において、より自立性を高めようとしている」と高官は述べ、「多くの国は単にシステムを購入するだけでなく、製造において協力することを望んでいる。我々はそれを歓迎する」と付け加えた。
The JERUSALEM POSTより
で、韓国の防衛産業で「自律性を高める」ってことになっているので、やっぱり開発予定のジャマーと組み合わせてK-APSの夢を再びというようなことになりそうだ。
要はジャマーで近接を防いで、そこを突破してきたのをK-APSで対応するという感じなのだろう。
加えて、遠隔射撃統制体系(RCWS)の開発と言っているので、更にK-APSが通用しない相手に向けてRCWSをぶっ放す感じなのだろう。
詳しいことはまだ決まっていないようだが、なかなかロマン溢れる仕様だね。
重要なことは、イスラエル製のトロフィーシステムを導入するのではなく、自国用にカスタマイズしたK-APSを搭載しようとしている点だ。「イスラエル製はちょっとこまる」と、購入を躊躇する国も手が出しやすいというメリットまである。
まとめ
長期計画になっているのが気になるが、やはりK2戦車はウクライナ戦線のトレンドなどを取り入れて正当な深化をさせようとしている。
開発に成功すれば、という条件付きではあるが、案外ヨーロッパ向けにも長く売っていける戦車にはなりそうである。


コメント