訓練中に火災!
砲撃訓練中の陸軍K1E1戦車で火災…韓国軍「人的被害なし」
2026.08.06 15:22
京畿道抱川の昇進訓練場で射撃訓練中だった韓国陸軍第5軍団隷下の第5機甲旅団所属K1E1戦車で、原因不明の火災が発生した。
中央日報より
今のところ原因不明だということになっているのだが、エンジンルーム付近からの出火で乗員は避難。怪我が無くて何よりではあるんだけど。
色々分からないところが多い
不可解な出火
続報がないので、触れるかどうかは迷っていたんだけど。
6日、軍当局によると、この日午前に発生した火災は、戦車のエンジンルーム付近から出火したとみられる。戦車に搭乗していた将兵らは直ちに避難し、人的被害はなかった。
中央日報「砲撃訓練中の陸軍K1E1戦車で火災~」より
火災は戦車が射撃訓練のために移動している間に発生したことが分かった。軍はエンジンルームで最初の火が始まったと推定している。
当時、周辺で戦車火災を発見して搭乗将兵たちに知らせ、将兵たちは直ちに戦車で避難して人命被害は発生しなかった。
NEWSCJより
なかなか不思議な状況のようだ。
K1E1戦車は射撃訓練のために移動中、周辺から知らされてエンジンルーム付近からの出火を連絡されて、慌てて脱出したということのようだ。乗員に怪我なしだったのは何よりだが、ここで疑問なのは、出火に気が付かなかった理由と、何故消火できなかったのか?ということ。
気が付かなかった?
戦車のエンジンはディーゼルを採用していて、ユニット化されてパワーユニットという形で容易に交換可能な構造になっている。だから、外部から火が見えたというのは、そこまで不思議な話ではないのだが……。
エンジンの情報を見ながら操縦していた乗員は、エンジンの異常に気が付かなかったというのはちょっと理解し難い。エンジンルームから最初の出火が始まったのであれば、各種センサーは異常を知らせるくらいのことはすると思うのだが。
該当戦車は射撃訓練を終えて待機地点に移動する過程で火災が発生したという。周辺で火災を識別して知らせると、搭乗者が戦車を直ちに止め、避難して人命被害がなかったという。
mt.coより
どうやら戦車を停車したら即時に脱出したらしい。冷静な判断は素晴らしいとは思うが、消火はしなかったのかな?
装甲車両における火災・爆発の安全性はどのように確保されているのか?
装甲車両用消火・爆発抑制システムとは何ですか?
装甲車両の消火・爆発抑制システムは、センサーと制御ユニットをベースとした統合保護インフラであり、オペレーターの介入を必要とせずに、重要な区画(乗員室、エンジンベイ、砲塔部、車輪格納部、車体部など)内で発生する火災や熱による事象をミリ秒単位で自動的に検知し、介入します。
従来の消火器とは異なり、これらのシステムは以下の特徴を備えています。
- 検出・活性化・放電のシーケンスをミリ秒単位で完了する
- オペレーターの介入なしに自動運転します(手動起動も可能です)。
- 残留物がなく電子機器に適合する消火剤を使用して、ミッションクリティカルなシステムを保護する。
- 火災の拡大や、弾薬の拡散、配線の損傷といった二次的なリスクを抑制し、作戦の継続性を維持する。
これらのシステムは、戦闘条件下における車両の任務遂行能力を確保し、人員の生存性を向上させるために特別に設計されています。
nero industry より
これはトルコの装甲車両を製造しているネロ・インダストリー社のサイトからの引用なので、直接的にK1E1戦車に関連する話ではないのだが、多かれ少なかれ、こういった自動消火システムは搭載しているのが普通なのである。
消火システムの不具合履歴
K1戦車の消火装置に関しては、過去にも取り上げたがこんなトラブルがあった。
K1A1戦車、左に砲撃するたびに内部で消火ガスが
2011.08.16 21:39
韓国軍の主力戦車であるK1A1戦車で特定の方向に砲を撃つたびに内部から消火ガスが吹き出る欠陥が発見され、軍当局がリコールに乗り出したとMBCが16日報道した。
放送によると、去る6月末陸軍30師団戦車訓練場では左側にある仮想の敵に向けて発砲した戦車で兵士4人が飛び出した。操縦室の中にある消火器からガスが吹き出て、戦車内部をいっぱいに満たしたからだ。
朝鮮日報より
消化装置はハロンガスなどを用いて消化するシステムがあって、車内をガスで満たすので、火災が確認されれば乗員は即時退避する必要がある。上で「消火はしなかったのか」と書いたけれども、これに関しては、消火システムを機能させるために退避するのは正解で、恐らくは手順通りの動きだったはずである。
ただ、今回の車両火災で作動したかどうかの言及は、今のところ報道されていない。そのうちには言及される可能性はあるのだが、作動したが消火できなかったのか、作動すらしなかったのかではかなり違う。
実際、戦車の車内から出火した場合に、外部から消化することは困難である。戦車の内部にアクセスするためには、ハッチを明けて出入りするしかないのだが、外部から水をかけた場合に中に水が侵入するようでは困るわけで。つまり、内部の出火に対して外部からの消火活動ということは相当困難で、内部から消化する方が効果的なのである。
しかし、今回は出火後、鎮火するまで近づけないほど高温になっていたというから、機能しなかったか、有効ではなかったのだろう。
まとめ
戦車の車両火災は、余り聞かないニュースではある。特に、訓練中に、攻撃されたわけでもないのに火災が発生してしまったことも不可解ではある。が、何故、出火に気が付かなかったのか?とか、消火ができなかったのか?とか、出火原因以外にも不可解な事故である。
続報があればまた追求していきたい。



コメント
ほんと火を吹くの得意な国っすね。
スマホが火を吹くのもヤバいが、戦闘車両てのは不味いんてないかと。
おちおち戦ってらませんわ。
これが潜水艦なら脱出できず地獄す。
想うに、開発の意欲と能力はあると想うんですよ。ある意味で日本人より斬新的というか、新しいチャレンジに臆さない国なので。
弱点は、それをきちんとシステム化して、品質を保つのができないのすね。
芸能とかエンタメで日本を抜きつつあるのはチャレンジ精神と、地理的せざる得ない社会状況だからで。
やったもんがちだから!
しかし工業製品となると、長期計画的な落ち着きというか、慎重さがものを言う想う。とくに量産化するのに。
韓国コスメは安い割に、化粧品の肌荒れなどの副作用被害があまり報じられないので、弱点を生産ラインでこくふくしてるよう想うすが。
乗物となるとメンテナンス面も出てくるからなぁ?
そういやロシアンタンクは、ウクライナ軍のドローン攻撃で、砲塔内部に砲弾を携行するのが裏目に出て、ふっ飛ばされてますねぇ。
戦車で火災となると、そっちの心配はとうなんすかね?
こんにちは。
完全にエビデンス無しの想像ですが。
センサーに検知されないレベルのオイル漏れ(にじみ)、あるいは過去からのオイル漏れや汚れが蓄積し、排気管などの熱から引火したのでは?
あるいは、急にパイプが破れて吹き出したのかも知れませんが。
故障や事故はある程度の確率で必ず起きるもの。
正しく原因究明し、正しく対応することを祈るのみです。