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H3ロケットの打ち上げ成功と補給船HTV-X

科学技術
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ふむ、めでたい。

H3ロケット7号機打ち上げ成功 補給船HTV-Xを予定軌道に投入

2025年10月26日 9時08分(2025年10月26日 9時16分更新)

日本の主力ロケット「H3」7号機が26日、鹿児島県種子島宇宙センターから打ち上げられ、予定の軌道に投入し、成功した。国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を運ぶ新型無人補給船「HTV-X」を載せている。H3の打ち上げは5回連続成功となった。

朝日新聞より

時々取り上げているH3ロケットの話だが、今回も無事、打ち上げ成功できて何よりである。

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H3ロケットの打ち上げ成功

高出力タイプ

積極的に報じているメディアを見かけなかったので、少し整理しておこう。

H3には主エンジンや補助ブースターの数に応じて大きく三つの形態がある。7号機は最も重量が大きいものを打ち上げられるタイプで、このタイプは今回が初の打ち上げだった。大型の通信衛星や多数の小型衛星を連携させる「衛星コンステレーション」など、需要が高まる分野を見据え、商業打ち上げの獲得をめざす。

朝日新聞「H3ロケット7号機打ち上げ成功~」より

軽く触れられているが、今回打ち上げ成功したのはH3-24Wというタイプである。

<H3-22S>

  • 1号機:2023年3月7日打ち上げ失敗 第二段エンジンの漏電
  • 2号機:2024年2月17日打ち上げ成功 TIRSAT、CE-SAT軌道投入
  • 3号機:2024年7月1日打ち上げ成功 ALOS-4軌道投入
  • 4号機:2024年11月4日打ち上げ成功 DSN-3軌道投入
  • 5号機:2025年2月2日打ち上げ成功 QZS軌道投入
  • 8号機:2025年12月7日予定

<H3-24W>

  • 7号機:2025年10月26日打ち上げ成功 HTV-X1軌道投入

<H3-30S>

  • 6号機:計画中

こんな感じになっていて、今回の7号機は6号機より先に打ち上げられたワイドフェアリングを利用したタイプの高出力タイプ(H3-24W)だ。固体ロケットブースターを4本積んでいるので、高出力なんだね。

ちなみに最初に言われていた低価格化を進めたタイプは「H3-30S」である。

今まで実績が多いのは「H-22S」というタイプだね。

新型無人補給船「HTV-X」

なお、今回、軌道投入されるHTV-Xだが、ISSへの無人補給船「こうのとり(HTV)」の後継機である。

HTV―Xは、2009~20年に計9機打ち上げられたISSへの無人補給船「こうのとり(HTV)」の後継機。今回搭載した初号機は、JAXAや三菱電機などが約356億円かけて開発した。輸送能力や使い勝手を向上させたほか、ISS離脱後も最長1年半にわたり軌道上にとどまり、宇宙実験を実施できるようにした。

朝日新聞「H3ロケット7号機打ち上げ成功~」より

輸送能力は「こうのとり」よりも高められ、高性能になっているようで。

img

こんな感じのミッションを予定しているらしい。

当然、無人船なのでISSへの接続も自動制御で行われる。コレが順調に行くかどうかも、今回のミッションの重要なポイントだ。

HTV-Xはアルテミス計画にも利用される予定だからね。

米国主導の有人月探査「アルテミス計画」で月の近くに建設が検討されている宇宙ステーション「ゲートウェイ」への物資輸送も視野に入れている。

朝日新聞「H3ロケット7号機打ち上げ成功~」より

今回打ち上げられたのがHTV-X1、つまり1号機なので、順調にミッションが進むことはとても大切だね。

まとめ

今回のH3ロケット打ち上げ成功は、日本のロケット産業の順調な実績積み上げだけでなく、無人補給船HTV-Xの運用が可能かどうかもポイントだった、

もちろん、新たなH3-24Wの打ち上げに成功したことも、喜ばしい。今年打ち上げ予定の6号機がどうなるのかも、気にしていきたい。

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