K-9 155mm自走榴弾砲「雷鳴」は、韓国陸軍歩兵隊の主力兵器である。もちろん、世界の軍隊に販売されている韓国の名品武器でもある(笑)。

ただ、これから紹介するトラブルは色々あったんだけど、現在、世界でも爆売れ中なので、「名品武器」は現実になったと評価を改めるべきだろう。
K-9 155mm自走榴弾砲
自走榴弾砲のキホン
自走榴弾砲は、外見こそ戦車に似ているが、その役割は大きく異なる。
戦車が厚い装甲と火力を活かして前線で敵を制圧するのに対し、自走榴弾砲は「移動可能な砲台」として、後方から長射程の榴弾を撃ち込むことを主眼にしている。そのため、防御力よりも火力と機動力が重視され、車体重量も戦車より軽量であることが多い。
韓国製の自走榴弾砲は、比較的軽量であるにもかかわらず、動力系統(パワーパック)に不具合を抱えていると指摘される。海外技術を取り入れて開発されたにもかかわらず、この弱点が繰り返し問題視されているのは惜しい点だ。
最近、漸くパワーパックの国産化の目処が立ったという報道があったので、動力系統の問題は解消していく可能性は高いが、韓国内製化は輸出に関してはメリットとデメリットがあるので評価は今のところ保留中。そのうち、良い報道が出るかも知れない。
とはいえ、韓国軍装備の中では比較的成功した部類に入る兵器と評価されており、一定の実績を挙げているのも事実である。
役に立たない榴弾砲
国内での最初の実績は散々
2010年11月、韓国軍を震撼させる事件が発生した。
北朝鮮が韓国領の延坪島を砲撃したのである。この緊急事態に、早速配備されていたK-9自走砲が出動したのだが、結果は散々だった。投入された6門のうち、実に3門が故障して発射できなかったのである。
……なにしてたん!
さらに問題は命中精度だ。80発撃ったにもかかわらず命中が確認されたのはわずか3発。数字だけ見れば、まるで不発弾の山を築いただけのようなものだ。
うわー、すごいなー(棒)。
韓国軍“名品武器”K-9、80発中わずか3発命中
2010年12月03日09時52分
先月23日の北朝鮮による延坪島(ヨンピョンド)攻撃に対応して、韓国軍が発射したK-9自走砲80発の砲弾の相当数が、北朝鮮の軍事施設でないところに落ちたことが明らかになり、論議を呼んでいる。
~~略~~
しかし延坪島海兵部隊のK-9自走砲対応射撃は期待に及ばなかったという指摘が出ている。全体80発を発射し、商業衛星を通して現在まで命中したと判読されたのは3発にすぎないからだ。対砲兵レーダー(AN/TPQ-37)が正常に作動しない点まで考えると、批判は避けがたい。K-9自走砲は韓国軍が‘名品’武器に選定し、海外輸出を推進してきた武器だ。北朝鮮軍もK-9自走砲の威力を警戒してきた。
「中央日報」より

相手に倍以上打ち込まれたらしいのだけれど、被害状況はどうだったのだろうか?

燃えてるよ!!ほら、後ろ、後ろ!
規格外の製品を使う!
そして、サムスンテックウィンというK-9を生産している会社が、パワーパックの中古品を新品に見せかけて軍に納品したとして家宅捜索されたそうな。
なんでも、 駆動系の中核部品を規格外の材質で作っちゃったらしい。偽装部品は「韓国アルアル」なのだが、響きだけなら強そうだな!規格外品って(笑)
上陸作戦で使うはずが池で浸水して沈没し、死者1人を出す事故を起こした水陸両用装甲車K-21で268件の偽造が見つかったのをはじめ、K-9自走砲で197件、新型のK-2戦車で146件など、同院の摘発は2749件にものぼった。チェ・チャンゴン同院院長は「これらの業者は公認機関が発行する試験成績書を偽造したり、すでに発行した試験成績書の点数や日付を変造して提出した」と説明。まるで正規部品の方が少ないのではと思わせるような実態だった。
「産経新聞」より
偽装品だけで作り上げられた自走砲って、それはそれで凄いと思う。
そしてその続報が。
規格外の材質で製造、兵器品質管理監査で明らか
2011-5-5 17:32:48
監査院が韓国軍の主要兵器を対象に最近行った品質管理実態監査によると、韓国製のK9自走砲とK10弾薬運搬車の動力伝達装置に使用されるギアの部品が、国防規格とは異なる材質で製造されていたことが分かった。これは監査院が4日に発表した。
ctia.com|リンク切れ
監査院はこの結果に基づき、計490台以上のK9とK10に使 われている問題の部品1960個以上を全て交換するよう指示した。また、当局の承認がないまま勝手に部品の材質を変更したメーカーS社については、検察に 捜査を依頼した。防衛事業庁に対しても監督を怠った責任を追及し、注意措置が下された。今回の監査は、最近になって国産のK系列兵器の不良報告が相次いで いることから、それに伴う特別監査として行われたという。
記事では「メーカーS」と書かれているんだけど、これがサムスン・テックウインのこと。
ピニオンギアの素材に安いモノを使ったという話なのだけれど、これが原因で事故が発生した疑いもあるだけに、しゃれでは済まされない。
CPUは386……だと?!
また、搭載されるCPUは、インテルの386だとかいうニュースもあった(笑)
韓国軍のK-9自走砲は時代遅れ?10年前のCPU搭載=韓国
2011/09/21(水) 10:11
韓国産の最新式K-9自走砲に内蔵されているCPUが10年前のものであることが分かった。韓国国会国防委員会のキム・ジャンス議員が19日に明かした。韓国メディアは相次いで報道し、維持補修や海外輸出に懸念を示した。
archive.todayで保存された「サーチナ」より
ああ、もちろん古いCPUだからって馬鹿にしてはいけない。昔のCPUは今のCPUに比べて配線が太い分熱や振動に強いし、複雑な計算をさせないのであれば十分にそれで性能は足りる。でも、韓国だからなぁ……。
ちなみに、 延坪島砲撃事件の後に分かったことだが、K-9のカタログスペック的には1分間に6発の榴弾が撃てる事になっているが、実際には3分も使うと砲身が熱くなりすぎて1分間に1発しか撃てなくなる特殊仕様であることが判明。なんと!計算が遅くても大丈夫だった?!
もちろん、榴弾を発射すれば砲身が炸薬や摩擦の影響などで熱くなるのは道理なんだけど、冷却が追いついていないからこんな事になる。カタログスペック詐欺はダメだよね。
K-9にはK-10装甲弾薬運搬車というのがお供についてくるが、K-9同様にパワーパックに欠陥を持っているというお粗末さ。いやはや。
弾のストックも少ないことが問題視される
しかし、問題はそれだけでは無かった!
韓国軍:「K9自走砲の予備弾薬、戦時には6日で在庫切れ」
記事入力 : 2014/10/15 11:31
韓国陸軍の主力自走砲K9は、実際に戦争が起こった場合、特殊目的弾の予備弾薬が足りず、戦争開始から1週間以内に無用の長物と化すとの指摘がなされた。
~~略~~
韓国陸軍砲兵の最新型自走砲K9の「HE-BB(低抵抗〈ベースブリード〉榴弾〈りゅうだん〉)」と「DPICM-BB(低抵抗2用途改良型通常弾)」は、戦争開始から5-6日で在庫が底を突くことが分かった。
リンク切れ
K-9用の特殊砲弾はクラスター方式の弾だ。韓国はクラスター爆弾禁止条約を批准していないので、この手の兵器は沢山持っているようだ。が、なかなか試射できる訓練場の確保は難しいらしい。
60万発配備した自走砲用特殊目的弾、1発も射撃訓練できず
記事入力 : 2014/10/21 10:23
およそ2兆ウォン(現在のレートで約2019億円)を投じてK9自走砲用のDPICM弾(2用途改良型通常弾)「K310」を約60万発配備した韓国陸軍が、「射撃場がない」との理由で、10年以上にわたり1発もK310を使用していないことが明らかになった。
リンク切れ
さらに、実戦でも使いドコロが難しいの分かるんだけど、そもそも予備弾薬が少ないって言うのはかなり致命的なような……。
とまあ、K-9はどこからどう突っ込んで良いか分からないほどネタ満載の武器であった。情報が古いので、現在どうなっているのかは不明なんだが。
K-9輸出される
ポーランドに輸出が決まる?!
ところが、こんな武器を輸入したいという国が現れたからビックリである。世の中分からないものだな。
その奇特な国のトップバッターはポーランドだ。
ポーランド軍、最初はもっと高性能なドイツ製の自走砲を購入するつもりだったらしいのだけれど、数を揃える方針にしたらしい。何しろ、K-9は他国の自走砲と比べて価格が安い。韓国国内で800輌も作られ、1台あたり37億ウォンと、日本やドイツの自走砲に比べても半額以下とお買い得(笑)である。
韓国型K9自走砲 ポーランドに輸出へ
2014.12.11 10:24
【ソウル聯合ニュース】韓国が独自開発したK9自走砲をポーランドに輸出する計画が推進されている。軍消息筋の話で11日、分かった。
同筋は「このほどサムスングループからハンファグループに売却されたサムスンテックウィンが、今月中にポーランドとK9の輸出契約を締結する予定だ」と明らかにした。
「聯合ニュース 」より
ただ、この話も順調に輸出されれば問題は無かったのだが、いざポーランドに輸出されたら、何故か韓国から砲台を備えない状態で輸出されたと報じられた。そして、ポーランドでは自走砲がトルコから輸入したと報じられる。
トルコではライセンス生産
実は、トルコは韓国からK-9のライセンス生産の許可を受けたうえで、トルコ陸軍の仕様に合うように改良されT-155Firtinaと呼ばれる自走榴弾砲を生産している。
トルコ製の自走砲T-155は、原型K9よりも10t以上重いものの、信頼性は向上し価格面での恩恵もあったのだとか。T-155はパワーパック以外のサブシステムは全てトルコで生産され、パワーパックは独MTU社製のMT881KA-500を韓国STX社がライセンス生産して供給と言う事になっているとされる。
……つまり、ポーランドに輸出されたのはK-9ではなく、実質T-155だったのではというお話。
流石のポーランドも、安くても的に当てられないようなショボイシステムは欲しくなかったってことかな?
注:後にポーランドはK9自走砲大量購入に踏み切る。「ショボイシステム」と敬遠されたわけではなく、技術やら何やらを色々付けてくれた、韓国政府のセールスに魅力を感じた模様。
続々と輸出
ただ、ポーランドへの輸出話を皮切りにK9自走砲は各国へ輸出されることになる。
K-9自走砲40台フィンランドの輸出迫る
入力2016.06.02 04:40
国内技術で開発されたK-9自走砲40台がフィンランドに輸出される。
「韓国日報」より
両国はこれを含む軍事協力案を盛り込んだ覚書(MOU)を1日に締結しました。
軍消息筋はこの日、「フィンランド約40お問い合わせ中古K-9自走砲を輸出する契約件ほぼ終わりに達した」とし「近いうちに契約が成立する予定」と話した。
韓国のK9ミサイル インド軍が大量注文
Japanese.china.org.cn | 13. 10. 2015
イギリスの『ジェーン・ディフェンス・ウィークリー』の10月8日の報道によると、インド国防部は、インド陸軍に8億ドル相当の韓国サムスン製のキャタピラ式自走榴弾砲を導入することを決めた。
「china.org.cn」より
インドが2015年にこのK9を大量購入する予定というニュースが報じられていたが、どうやら現地生産が決定した。
他にもフィンランドとエストニアも買ったとか何とか。
オーストラリアでのセールスにも成功
最近ではオーストラリアへの輸出も決まり、世界で1700両も使用されることになるとか。そもそもこの分野で競合するのは価格の高いドイツ製のPzh2000だけで、半額程度で買う事のできるカタログスペックの高いK9自走砲が魅力的に映るというのは分かる。実際に、使っている部品は良いものが多いしね。
最近は、エンジン国産化をしたいという希望も出てきたようだけれども、頑張れよー。
とまあ、散々コケにしておいてアレだが、実際問題として自走榴弾砲の製造及び輸出を請け負う国は多くない。選択肢としてはドイツと韓国の2択なのだ。更に言えば、色々な不味い噂はあれどドイツ製のものと比べると破格に安い。ドイツ製PzH.2000を1輌買うと韓国製K9が2輌買えてしまう状況なのだ。
そして、良くも悪くも多くの国が採用し始めたベストセラーになりつつあることも、輸出に拍車がかかっている理由と言えよう。
K-9絡みの不正発覚
偽装部品の使用
そして、韓国ではもはやお約束というか伝統芸能的な不祥事が発覚する。
韓国陸海軍の主力砲に米国製に偽装した部品の納品疑惑
2016年04月05日13時28分
北朝鮮の挑発に対応する陸軍と海軍の主力砲に原産地を偽装した部品が納品された端緒を捉え検察が捜査中だ。
「中央日報」より
アメリカ製と偽った部品がK9にも使われていたというのである。この程度のことは、韓国軍では日常茶飯事で、その他、多くの兵器にも使われているので騒ぐような話でも無いかもしれないが、前線に立たされる兵士にとってはたまったものではないよね。
……そして、とんでもない事件が起きる。
K-9自走砲爆発事故で7人死傷…死亡2人に=韓国
2017年08月19日11時24分
中部戦線最前方でのK-9自走砲射撃訓練中に発生した18日の爆発事故の死亡者が2人に増えた。軍当局は爆発事故で負傷して国軍首都病院で治療中だったチョン一等兵(22)が19日午前3時8分ごろ死亡したと伝えた。死亡したのはイ中士(27)に続いて2人目で、5人は国軍首都病院で治療を受けている。
「中央日報」より
これさぁ、偽装部品の影響とか無かったの?
ニュースを読む限りでは、薬室内に装薬(砲弾を飛ばす推進火薬)のカスに火が付いたとあるので、ネジが影響する話では無いのかも知れない。
でも、こんな話があったら輸出にも影響が出そうなんだけど、どうなんだろ?
火災が発生
そして、構造的な問題も発覚。
爆発事故が発生した国産K-9自走砲、2009年から故障続発=韓国
2017.08.21 10:142017.08.21 10:14
韓国軍の「名品」武器と見なされてきたK-9自走砲の18日の射撃訓練事故について、軍当局が20日、自走砲内で火炎が発生したと明らかにした。
軍当局によると、事故が発生した自走砲には訓練当時5人の乗務員と安全統制官2人の計7人が搭乗していた。軍当局が負傷者の陳述をまとめたところ、2発を撃って3発目の発射待機状態で自走砲内部の閉鎖機から突然煙が発生したという。
中央日報より
閉鎖機が燃えちゃったらしいのだ。
この事故で2名の乗組員が命を落とし、かなり大きな騒ぎになった。だが、装置の問題点が解消されたかは不明。
軍関係者は「暫定的に運用の未熟など人災ではないという結論を出した」と述べた。軍の内部では今回の事故がK-9を開発中だった1997年12月当時の事故と似ているという分析が出ている。当時の状況も2発目を撃った後、3発目が発射されず、突然、自走砲の内部に火災が発生した。薬室に新しい砲弾を装填した後、以前の弾で残っていた装薬(砲弾を飛ばす推進火薬)のかすに火がつき、新しい弾の装薬に移ったのが原因だった。この事故でサムスンテックウィン(現ハンファ地上防産)関係者が死亡した。軍当局は今回の事故には装薬不良の可能性もあるとみて原因を調べている。
中央日報より
この事故は後に訴訟に発展するのだが、結局のところ構造的欠陥であるという主張は否定されて、原告敗訴で終わっている。
これ、同時期に別の火災事故もあって構造的な欠陥の噂も出ていただけに、なんとももやもやした結果に終わっている。

大丈夫なのだろうか?
K9A1にアップグレードされる
さーて、こんな感じの大活躍をしているK9戦車だが、流石に型遅れであることが気になるらしく、近代化を進めたこともあってK9A1戦車にアップグレードされたようだ。
ハンファディフェンスの「K9自走砲」2兆ウォン規模の輸出
2019-05-27 15:50
去る1月19日、インドグジャラート州(州)でK9自走砲の現地生産工場の竣工式が開かれた。イベントに参加したモディ首相は現地モデルに改良されて輸出されたK9に直接搭乗した。
~~略~~
ハンファディフェンス(当時三星テックウィン)が韓国陸軍と海兵隊に300輌以上、インドに100輌ほど納入し、最近では改修事業を通じて性能改良を進めている。昨年8月から性能改良されたK9A1が実戦に配置されているが、陸軍は2030年までにすべてのK9をK9A1に改良する計画だ。
「news2day」より
ザックリ説明しておくと、以下の項目を手に付けたんだという報道だった。
- 自動消防システムの改善 INS + GPS(位置確認装置)
- ドライバーサーマルペリスコープ(操縦手夜間潜望鏡)
- 補助電源ユニット(補助動力装置)
- 自動射撃統制装置のOS交換(WindowsライクOSへ)
- リアカメラ
おっと、Windowsを搭載しちゃったぜ!(グラフィックスベースのウィンドウシステムOSにしたとのこと。誤訳だったらしい。失礼しました)
……にしても、この項目にはデータリンクに関わる話が書かれていないんだけど、データリンクに関しては相変わらず採用していないのだろうか。
そこが一番近代化で大切な気がするんだけど、次回に先送りかな?なにやら、次回は部分的に無人化するとかいう話があるらしいけど、本当に出来るの?
K9A2へのアップグレードが提案される
K9A1のアップグレードの後に、セールスが順調だからかK9A2へのアップグレードの提案が最近出ている。
ハンファ、AUSA 2024で先進的なK9A2自走榴弾砲を展示
2024年10月11日
このイベントは、ワシントンD.C.のウォルター・E・ワシントン・コンベンションセンターで10月14日から16日まで開催される予定である。
ハンファがAUSAイベントでK9A2派生型を展示するのは今回が初めてであり、その高度な砲兵能力が強調される。
K9A2 は、全自動ハンドリングシステムと自動砲塔を備えた 155mm/52 口径システムを搭載しており、毎分 10 発の発射速度を実現します。
これは、毎分6〜8発の発射速度を持つ前身のK9A1に比べて大幅な改良を表しています。
defence-industryより
かなり意欲的なアップグレード案が出ているが、高性能モデル化はコストアップ要因になるぞ?リーズナブルな価格がウケて世界に輸出できているのだから、そこは堅実に行った方がいいかもね。
K9自走砲、実戦に投入される
さて、開発後、散々な目にあったK9自走砲だが、ポーランドへのセールスが順調である。そして、ついに軍事演習に投入する流れになっている。
これにはロシア軍のウクライナ侵略(2022年2月24日~現在)が大きくかかわっている。
東側の武器を使っていたポーランドが、武器を更新するにあたって西側諸国からの輸入を前提に大規模購入に踏み切ったのである。その結果、韓国が漁夫の利を得るような形になった。
ポーランドが軍事演習、韓国製K9自走砲も投入
2023年2月25日 15:03
ポーランドは23日、中部トルン(Torun)の演習場で軍事演習を実施し、新たに受領した韓国製のK9自走砲も参加させた。
APFより

ポーランドが大人買いしたK9自走砲は、後から毛約した分が624両。K9A2のポーランド仕様K9PLが配備されることになるそうな。なお、ポーランド軍からウクライナ軍にAHSクラブという形で軍事援助されているので、実質的にK9自走砲が海外で実戦投入された初のケースだと言っていいだろう。
果たしてどんな形で使われているのかは不明だが、数台は破壊されてしまったとの報告もある。
今後、戦闘データなどがフィードバックされていけば、より優れた兵器に生まれ変わる可能性はあるね。悪評が出たところで、頑張ればそれも払拭できるはずだ。
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