これまた、とんでもない続報だね。
[単独]国政資源、火災前にすでに亀裂発生…サーバー再配置前の安全診断もなし
入力 2025.10.13.午後3時 修正 2025.10.13.午後3時09分
行政網麻痺事態を生んだ国家情報資源管理院(国政資源)の大田本願建物が火災前にも欠陥があったことが確認された。
NAVERより
火災前にも欠陥?!
- 国家情報資源管理院(NIRS)の電算室火災によって、韓国民のデータがロスト
- 火災にあった建物は、火災前にも漏水やひび割れなど、問題を抱えていた
- 火災にあった5階から4階に引っ越すという暴挙に
建物倒壊リスクを新たに抱える
事の経緯
この話がシリーズ化してしまったことは誠に遺憾なのだが、言及しておいた方が良いのかなと。
シリーズ3回目にてきっちりまとめたのだけれど、長いので全部引用してもよろしくないから簡単なまとめを作っておこう。
- 2025年9月26日、国家情報資源管理院(NIRS)5階の電算室から出火
- 政府ポータル「政府24」、モバイル身分証、国民請願サイトなど少なくとも70件の行政サービスが停止
- 消防点検が適切に行われず、消化方法にも問題があった
- 災害復旧システムも存在しておらず、バックアップも不十分だったことが発覚
- 中央省庁公務員の作業データ800TB分が全て消失
ウップ、と胸焼けするほど酷い話である。
火災前のトラブル
で、今回のニュースはこんなトラブルがあったよという話。
放置された欠陥の副作用は、昨年作成された精密安全点検報告書でも明らかになった。診断業者は大田本院の最終等級を「機能発揮には支障がないが補助部材に軽微な欠陥が発生しており、耐久性向上のために一部補修が必要な状態」であるB等級と評価した。また「目視検査項目では壁に長い亀裂が発見され、地上5・6階の天井に漏水痕跡があり、迅速な原因除去と補修が必要である」と報告書に併記した。5・6階の天井で発見された漏水痕跡については「以前と比較して発生面積が増加したことを確認した」と付け加えた。
NAVER「国政資源、火災前にすでに亀裂発生~」より
実は、サーバーが設置されていた5階とその上の階の天井に漏水痕跡が見つかっていたというのである。
それも、何年も放置されていて2024年の報告書ではその様子が広がっていると報告されていたのだとか。
火災と直接の因果関係はないのだが、サーバールームに漏水が発生しそうな状態を放置していたというのは、ちょっと信じられない話。正気を疑う。
あと、亀裂もあったようだ。

ちょうど写真が載っていたのでこんな感じ。
……サーバー置いてあったんじゃないの??
記事によると、この建物は築30年らしく、20年間も賃借して使用している「歴史のある建物」らしい。単に古いともいう。
同じ建物に再度サーバー設置予定
もう1つ信じられない話がある。
それにもかかわらず、政府は新しい安全診断なしに火がついた5階の電算室のサーバーの一部を同じ建物の他の空間に保管する計画だ。行安部によると、先月26日、国政資源で火災が発生した後、当該建物には別途の安全診断が行われなかった。被害が発生した電算室の一部サービスは大邱センターに移転するが、残りは大田本願の4階電算室に移して保管する方針だ。
行安部関係者は「システムの中断による国民の不便が大きいだけに復旧を迅速に推進する必要がある部分がある。安全診断の結果が出たら、それに応じて措置する部分は措置する」とし、「精密安全診断は庁舎管理本部と協力し、できるだけ早い日以内にする計画」と説明した。
NAVER「国政資源、火災前にすでに亀裂発生~」より
どうやら、サーバールームの確保ができなかったようで、同じ建物の4階にサーバールームを構築するようだ。
築30年で火災を体験している建物を、まだ使い続けようという根性がスゴイが、それは安全なのか?
今回はリチウムイオン二次電池火災が発生したため、建物の床や壁・柱などは1000度以上の高温に長時間晒されたものと考えらえる。コンクリート製の建物場合、高温に晒されると内部の水分が失われて強度が大幅に低下する他、内部の鉄筋の腐食やコンクリートの亀裂の拡大など様々な問題が起き得る。
まとめ
事故前も事故後も杜撰なのが韓国の常のようだが、国民のデータを守るための建物くらい、新たに作ろうよ。
予算がないかもしれないけれど、それは必要経費なのでは?
「早急に復旧しなければならないから」という、仮の対策をやっておくと、それがいつの間にか仮じゃなくなって定着しちゃうぞ。
コメント