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韓国最新鋭護衛艦「全南」が進水式へ

韓国海軍
この記事は約4分で読めます。

おっと、このクラスの護衛艦に関しては記事にしていなかったよ。

韓国最新鋭護衛艦「全南」が進水式 来年末に海軍引き渡し

2025.11.25 13:39

韓国海軍と防衛事業庁は25日、南部の慶尚南道・固城にあるSKオーシャンプラントの造船所で同日午後、3600トン級の最新鋭護衛艦である蔚山級(バッチ3)3番艦「全南」の進水式を行うと発表した。

聯合ニュースより

今回は、蔚山級(バッチ3)3番艦が進水式が行われるニュースなんだけど、1番艦は「忠南」なので、命名ルール的には忠南級フリゲートでは?

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ミニイージスと呼ばれたフリゲート艦

忠南級フリゲートが進水

先ずは、スルーしてしまった1番艦の話を。

進水式の時には記事にしているんだよね。1番艦の「忠南」は2024年12月24日ということになっている。探したら、NAVALニュースが報じていたね。

HD HHI、韓国忠南を韓国海軍に引き渡す

掲載日 2024年12月18日

韓国のHD現代重工業(HD HHI)は、FFXバッチIIIフリゲート艦の1番艦であるROKS忠南を大韓民国海軍に引き渡した。

NAVAL NEWSより

この忠南級フリゲートは、多用途水上戦闘艦という位置づけで、最高速度30ノット、ハイブリッド推進システムの採用と、色々と機能が詰め込まれている。

  • 蔚山級フリゲート(FF):2,180t級
  • 仁川級フリゲート(FFG):2,300t級
  • 大邱級フリゲート(FF):2,800t級(蔚山級バッチ2)
  • 忠南級フリゲート(FFG):3,600t級(蔚山級バッチ3) ← New!

だんだんデカくなる韓国のフリゲート艦だが、不思議なことに仁川級フリゲートは、蔚山級の累計じゃない扱いなんだよね、意味がよく分からない。

推進方式は大邱級フリゲートと同じ

そして、忠南級フリゲートは問題ありのハイブリッド推進方式を継承しているらしい。

主機には、ディーゼルエンジンと発電機からなる「ディーゼル・エレクトリック」に、ガスタービンエンジンを組み合わせた、「CODLOG」と呼ばれるハイブリッド推進方式を採用しており、巡航速度は15ノット(約27.8km/h)、最大速力は30ノット(約55.6km/h)を発揮します。

乗り物ニュースより

問題は解決したんだっけ?確か、ディーゼルからガスタービンに推進方式を切り替えるときに20分とか30分とか時間がかかって、ギアボックスの損傷あるとかなんとか。

大邱級フリゲートの持病のような感じだったんだけど、これが解決したかどうかは不明。

最近は、聞かれなくなったところ見ると、解消したのかもしれない。

今年初めに故障したフリゲート艦「大邱」、修理完了から1カ月でまた故障

2019/12/20 12:01

推進システム異常で9カ月にわたり修理中だった新型フリゲート艦「大邱」(2800トン、写真)が、修理完了からわずか1カ月で再び欠陥が見つかり、動きを止めた。3400億ウォン(現在のレートで約320億円)を投じて建造した大邱は今年1月、戦力化してからわずか5カ月で故障が見つかり、作戦に投入できなくなった。韓国軍の最新型艦艇すら、相次ぐ故障できちんと機能せずにいるのだ。

朝鮮日報より

大邱が試験運用を始めた2017年以降、電気モーターとガスタービンがそれぞれ10回も故障したと報告されて、その問題が解決しないまま就役させてしまった。

その問題が解決したのか、していないのか。未だによくわからない。

韓国軍はギアボックス問題がついて回るので、多分これもギアボックスの設計を失敗しているのでは?と簡単に考えていたのだが、ギアボックスの刷新はそう簡単ではないんだよね。

大邱級フリゲートの配管設計

もう一つ、大邱級フリゲートの設計で問題があったのが、配管の取り回しの話で、これは今年の5月に報道されたもの。

こちらのトラブルは、バラスト水配管が燃料タンクを貫通して取り回しがなされているという、不思議な構造を採用したことと、この配管の材質が問題視された話。

で、この設計は当然、忠南級フリゲートにも影響している可能性を考えねばならないわけで。忠南級フリゲートの1番艦は現代重工で、同じ流れを汲んでいるはずなんだよね。

忠南級フリゲートでは解消されていると……いいなぁ。

最新鋭の性能

というわけで、不安な部分を色々書いてはしまったが、優れた性能を詰め込んだフリゲート艦ではあるようだ。

韓国の独自技術で開発した多機能位相配列レーダー(MFR)を搭載し、全方位の対空・対艦標的の探知・追跡と多数の対空標的への同時対応が可能だ。

また、複合センサーマスト(ISM)にはステルス型設計を導入。ハイブリッド推進システムで騒音を最小限に抑え、独自技術で開発した船体固定型ソナー(音波探知機、HMS)と曳航型アレイ・ソナー(TASS)を運用し、優れた対潜水艦戦能力を備えている。

聯合ニュース「韓国最新鋭護衛艦「全南」が進水式~」より

独自開発、独自技術のオンパレードだが、きっと、「スゴイ」んだろうね。期待しているよ。

コメント

  1. 軍事オタクより より:

    韓国の事だからトップヘビーでしょうね
    推進もお笑いに又なりそうですね
    ステルス船型なのになんかゴテゴテしさかありますね
    レーダーもなんちゃってフェイズドアレイですかね?

    • 木霊 木霊 より:

      トップヘビーの伝統は、もはや伝統芸能の域にありますから。
      復元力が低いのは避けられそうにありませんよ、今のところ詳しい情報は無いので確定的なことは言えませんが。

      船の場合のステルス性はお空の場合とはちょっと違うらしく、そのルールに従った設計のようには見えますが、たしかにゴテゴテはしていますね。
      どの程度の効果があるんでしょうね。