インドの防衛に関わる問題が発生しているが、韓国に責任追求される展開はもしかしたら有り得るかも知れない。
米製エンジン届かず、交渉に影も 戦闘機配備計画に狂い―インド
2025年02月03日13時31分配信
インドの次期主力戦闘機に搭載される米国製エンジンの納入が約2年遅れている。トランプ米大統領はインドに米国製兵器の調達拡大を求めているが、納入の遅れは米側の事情によるもの。両国間の今後の交渉に影を落とす可能性がある。
時事通信より
話としては、インドが開発しているテジャス戦闘機がちっとも完成しないという話なんだけど。
エンジン部品が足りないっ!
開発は順調に?
チラホラとテジャスの話題はニュースに上がっていて、インド開発中の戦闘機は海外に売り込みかけているみたいな話は聞く。
インド国産戦闘機「テジャス」が初めて墜落 ソ連製MiGの置換え進む最中 “パイロットは無事脱出”もアピール
2024.03.19
インド国産の戦闘機である「テジャス」が墜落したと2024年3月12日、インド国内メディアが報じました。同機は2001年に初飛行して以降、23年間墜落事故を起こしていませんでしたが、今回初めて機体が失われました。
乗り物ニュースより
去年の3月には墜落ニュースもあったけれども、ペールアウトにも成功したとか。
SNSではパイロットがベイルアウトする瞬間が目撃者により投稿されており、その動画では、着陸装置を開いたまま高度を下げ、ギリギリの高度で脱出する様子が収められていました。なお、射出座席はイギリスのマーチン・ベイカー製で、同社は今回の事故を受け、パイロットが無事脱出できたということで、公式X(旧:Twitter)で同機に搭載されているシート「IN16G」の安全性をアピール。「マーティン・ベイカーさん、ありがとう」といったコメントのほかにも「大胆な宣伝方法」と反応するリポストもありました。
乗り物ニュース「インド国産戦闘機「テジャス」が初めて墜落」より
まあ、ある意味宣伝になったという一件だった。
更に、4月には新型の初飛行も成功したというニュースが。
国産戦闘機の新型が初飛行「先進的なレーダーと電子戦システムを搭載」とアピール! インド国防省
2024.04.01
インドの国営企業であるヒンドスタン航空機(HAL)は2024年3月28日、国産戦闘機である「テジャス」の新型である「テジャスMk.1A」の初飛行に成功したと発表しました。
乗り物ニュースより
うーん順調だなーと、この時はそう思っていたんだけど。
エンジンが納入されない
ところが、このテジャスのエンジン、米GE製「F404-GE-IN20」を搭載しているんだけれども、これがアメリカから納入されていない。
1月27日、インドのモディ首相と電話会談したトランプ氏は自国製兵器の購入を増やし、「公正な貿易関係」確立へ動きだすことが重要だと伝えた。インドのロシア製兵器依存からの脱却を促す狙いもある。米印首脳の会談は早ければ今月中に行われる見通しだ。
インドも調達先の多角化を模索しているが、気をもんでいるのは、新たな調達以前に、既に米ゼネラル・エレクトリック(GE)と契約している開発中の国産軽戦闘機「テジャス」のエンジンが届いていないことだ。
時事通信「米製エンジン届かず、交渉に影も」より
アメリカの航空機産業は色々と開発遅れが報じられていたから、このGE製のエンジンもとばっちりを受けているんだろうくらいの認識しかしていなかったのだけれども、この話には別の理由があったようなのだ。
それが、韓国製のエンジン部品調達問題だということらしい。
2021年、インドの国営航空機メーカーはGEの航空宇宙部門に同機のエンジン99基を発注した。しかし、インドメディアによると、GEは契約上、23年前半に供給を始める義務があったが、実現していない。詳しい理由は不明だが、GEに部品を納めていた韓国企業の破綻に伴うサプライチェーン(供給網)の混乱が大きな要因とされている。
モディ氏やシン国防相は昨年の訪米時、早期納入を米側に要請。これに対しGEは、納入開始は今年3~4月ごろになると回答したという。
時事通信「米製エンジン届かず、交渉に影も」より
何が原因で破綻したのかは知らないが、韓国企業に頼った部分が裏目に出てしまったということだろうか。
調べた限り、この話の詳細については詳細が見当たらなかったのだが、エンジン部品の供給といえばサムスンテックウィンとかハンファとかが思いついたが、この2社は今のところ破綻してはいないようだし。いや、サムスンテックウィンはハンファに買収されたんだっけ?
良く分からないが、他分別の会社だろう。
ともあれ、エンジンが手に入らないインドとしては困ってしまうだろう。防衛力強化のスケジュール通りに話が進まないからね。そして、その原因が韓国なのだとしたら、なかなか迷惑な話ではある。まあ、アメリカの言い分をそのまま鵜呑みにすれば、と言う前提付きの話ではあるんだが。
コメント
GEは世界初(唯一?)のジェットエンジン製造用 金属3Dプリンターを、正にインドで稼働させてるんだから
https://japan.zdnet.com/article/35080299/
K-部品の一つや二つ、インドで作って欲しいもの(笑)
実際に、GEはインドと交渉して部品を作るみたいな流れになるのでは。
韓国に頼るよりは安全のように思いますよ。
こんにちは。
マーチンベイカーの座席で射出されると、「TIE-CLUB」なる団体の会員になれるそうで。
https://martin-baker.com/tie-club/
それはともかく、韓国企業がF404の部品にイッチョ噛みしているとは知りませんでした。
KF-21がらみで無理くり何かねじ込んだのかな?
こんにちは。
そんなクラブがあったとは。
クラブには 6,000 人を超える会員が登録という事にも驚きを隠せません。
F404エンジンをKF-21に搭載する関係で、部品の提供の途ができたんでしょうねぇ。T-50にも搭載していますね。
F404 は大口受注が並んでいるようですね。
このインド テジャスの99基が先頭で、次が韓国T50ポーランド他向け70基ほど、
最後に 米ボーイングT-7A練習機向け200基以上?(開発中につき未定)
かなりの量だけど先頭からいきなり2年遅れとは、、
特に 最後のT-7Aは自衛隊T4更新のベースっぽいし、わーくにまで累が及ぶ前に立て直ってくれると良いが、、、
おー、そういえばFA-50をポーランドに輸出する話って生きていましたっけ。
テジャス用99基はアメリカで製造されて輸出する枠ですが、韓国のT-50系統に使うF404はF404-GE-102で、韓国で組み立てられる(部品はアメリカなどから調達)ようです。
T-7Aレッドホークに搭載される予定のF404-GE-103は、T-7Aの製造遅れによって直ぐに作ってくれという感じじゃないんですよね、残念ながら。
だから、大型受注に対応する余地はあるかも?ですね。