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ロシアと北朝鮮の国境の川に車両用橋の建設始まる

特亜
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寧ろ今までなかったのかと。

ロシアと北朝鮮 国境の川に初めての車両用の橋の建設 始まる

2025年5月1日 7時03分

ロシアと北朝鮮との国境の川にかかる、初めての車両用の橋の建設が始まり、両国の首相が今後の関係強化に期待を示しました。

NHKニュースより

多分、作るメリットがなかったんでしょうなぁ、今までは。

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今までは作らなかった

鉄道は存在する

北朝鮮はロシアと国境を接する部分がある。そこに越境用の線路が敷設されている。

北朝鮮からロシアへ列車越境、軍事物資運搬の可能性…鉄道輸送約2年半ぶり再開

2022/11/06 21:20

米国の北朝鮮問題研究グループ「38ノース」は、北朝鮮からロシアに列車が越境した場面をとらえた衛星写真の分析結果を発表した。「北朝鮮からロシアへの兵器供与に関する報告がある中での越境」と指摘し、軍事関連物資を運搬した可能性があるとの見方を示した。

讀賣新聞より

この線路を使って軍事物資の輸送をしているという話もあったし、北朝鮮からロシアへ鉄道で外交に出かけるようなケースも稀にあった。北の将軍様は航空機がお嫌いだから。

モスクワー平壌間の国際列車は2週間に1回の頻度で運行され、9日間(実際には10~11日間)の運行日程で走破する。

そんなわけで、鉄道橋は存在したのだが、真っ当な道路は作られていなかったようなんだ。当然、橋もなかった。

軍事物資輸送用

道路や橋を作らなかった理由は、都合が悪いからだろう。

北朝鮮に続くロシア側の地域はほとんど未開発の地域が続く。このあたりにある大きな都市といえば、ウラジオストクやアルチョーム、スラヴャンカ辺りなんだけど、他は小規模な集落が点在する程度。

豆満江を挟んで北朝鮮側とロシア側に隔てられるんだけど、ロシア側ハサン地区はかなりの部分が自然保護区に指定されている自然豊かな未開発地だ。行政中心はスラヴャンカで、人口3万5千人程度の都市。北朝鮮側との交流はほぼない。だから、道路も必要ないらしい。

というか、北朝鮮側から難民や亡命者が露朝国境を越えて脱北するので、不用意に交通の便を良くするわけにもいかないという事情もあったようだ。

ロシア政府によりますと、今回、建設が始まった車両用の橋は、片側1車線、全長およそ1キロで完成まで1年半かかる見通しだということです。

北朝鮮は、ウクライナ軍が越境攻撃を行ってきたロシア西部に兵士を派遣するなど、軍事面や政治面でロシアとの関係を深めており、新たな橋の建設によって経済面でも結び付きを強めるねらいがあるとみられます。

NHKニュース「ロシアと北朝鮮 国境の川に初めての車両用の橋の建設 始まる」より

だが、事情が変わったということなんだろうね。

北朝鮮側から素早く大量に物資をロシア側に運びたい、ということなのだろうか。おそらく、一蓮托生だという覚悟をしなければならない状況になっているんだろうね、ロシアは。

派兵の見返り

ただ、今回の話は北朝鮮側からの要請だという見方もある。

派兵認めた北朝鮮、ロシアと結ぶ橋を着工…見返りのインフラ構築に速度

2025.05.01 17:19

北朝鮮とロシアが両国をつなぐ「豆満江自動車橋」の着工式を開催した。両国が北朝鮮軍の派兵を公式に認めた中で、北朝鮮が望む見返りとして物資交流を円滑にするためのインフラ拡充作業にスピードを出すとみられる。

~~略~~

その上で「経済協力の重要なインフラを築き補強して、人員の往来と観光、商品の流通をはじめとする二国間の協力を多角的に活性化させられる実質的な保証をもたらす事業」と明らかにした。北朝鮮との多様な協力はほとんどが制裁によって禁止されているが、これを意に介さず朝ロ間の経済協力を強化するインフラを本格的に構築するという考えを示した格好だ。

中央日報より

確かに北朝鮮は国際社会から制裁という形で様々な物資の貿易を止められている。ロシアとの経済的な結びつきはプラスになる可能性はあるんだが……。

それでも北朝鮮が今の政治体制を維持する意味で、外国との結びつきを強くすることがプラスになるのか?というと、やや疑問はある。ロシアも貧しい国家ではあるが、北朝鮮はそれの比ではない。交流を深めればその違いは歴然であることがわかってしまう。だからこそ韓国の文化が流れ込んでくるのを危険視しているのだし。

北朝鮮も、何かを変えないと体制維持が難しい局面にいるのかもしれない。

コメント

  1. 山童  より:

    ロシアのおかげで北朝鮮の軍事力が近代化してると言いますしね。バーターで70年前の戦闘法の兵士はバタバタ死んでますが。
    この辺り、ロシア側へ亡命しても東シベリアは気象条件が酷すぎて生存できるか?
    ロシア沿海州から中国の吉林辺りへ逃げるにしても大山脈が阻む。ここいらは未だに大陸狼が群れで狩りをしてます。吉林市出身者が申してました。実際、戦前の日本兵も食われてますしね。
    今まで作らなかったのは、いらなかったからでしょうね。もちろん亡命者は面倒くさいが、普通の市民が国境超えしても、そうそう中国側に逃げられる風土じゃないし。
    わざわざ作らないとならないくらい、ロシアも(ウクライナの件で)追い詰められてるって事でしょうね。

    • 山童  より:

      実際問題として、特別なコネと手助けがなければ、相当なサバイバル能力ないと、ハバロフスクなど都市方面にも、中国東北地方にも行くの困難だと思います。
      東シベリアのオロチョン族みたいな狩猟民(デルス・ウザーラみたいの)や黒貂の毛皮取る密猟者とか、はたまた冬期や山岳の訓練を受けてきた軍人とか。そういう人てないとムリぽい思います。
      数年前に元軍人の中国男性が日本のスキーゲレンデで遭難した女性を救出、その後に遭難して自力で翌朝に脱出した報がありましたが。それは大したものなのですが、
      脱北となると、かなりな長い踏破を要されます。厳冬期でなければ泥濘む道。それら考えると脱北対策で「作らなかった」とも思えないすが。普通の人が普通に逃げ込めば、飢えと乾きで体力を奪われ疲労凍死するだけですから。

    • 木霊 木霊 より:

      北朝鮮軍は前線でそれなりに活躍できるような場面も出てきているようですね。
      着実に実績を積み上げていますが、経験値を増やす前に命が潰えてしまうので、果たして近代化に結びついているのかはよくわかりません。

      今まで道を作らなかったことは、亡命阻止にも一役買っていたと思いますが、これからは違うのでしょう。
      そして、それを許してでも北朝鮮にとっては得たいメリットがあるということなんでしょう。

  2. 玄米茶 より:

    李氏朝鮮よろしく、ロシアに国土を売り渡す前準備かと思ってしまった