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LAで暴徒化したデモ鎮圧のため海兵隊700人到着

北米ニュース
この記事は約8分で読めます。

悪化している話を改めて記事にすべきかとは思ったんだけど、暴動から内戦に移行しつつあるように思う。

一部暴徒化のLAデモ、海兵隊700人到着 トランプ氏「外国の旗掲げた暴徒が攻撃」主張

2025/6/11 10:14

米西部カリフォルニア州ロサンゼルスで続くトランプ政権の移民政策への抗議デモに対応するため、海兵隊員約700人が10日、現地に到着した。米メディアが報じた。トランプ大統領はデモの一部が暴徒化している点を危険視し、「外国の旗を掲げた暴徒たちによる国家主権への全面的な攻撃だ」と主張した。

産経新聞より

これって、どうやって着地するんだろうか?

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長期化する可能性も

NHKが酷かった

NHKが酷い解説をしていたので、思わず突っ込みを入れてみた。

うん、本当に酷いんだ。

【解説】トランプ大統領 州兵を派遣 ロサンゼルスで何が

公開:2025年6月9日(月)午後2:42 更新:2025年6月9日(月)午後3:49

アメリカ西部ロサンゼルスで移民の摘発をめぐる抗議デモの一部が暴徒化したことを受け、トランプ大統領が派遣を指示した州兵が現地に配置されました。

~~略~~

抗議デモの発端とトランプ政権の対応は、アメリカで失われていく寛容さと分断の深さをあらわにしています。

NHKニュースより

何かこう、トランプ氏がアメリカの分断を煽り寛容さを失わせていくかのような報道になっている。控えめに言って腐っている。こんな会社に金を払わされる日本国民は本当に不幸だと思うよ。

おっと、NHKは酷いけれども、まあ割とどうでも言い。いつもの平壌運転だからである。

こんなのが跋扈しているのだから、とても正常だとは思えないのだが、これを許すのが寛容?この話のスタートは、ICE(移民関税捜査局)を派遣して不法移民を追い出すんだという決定をしたところだった。ところが、ロサンゼルス市はICE職員の活動に対してロサンゼルス警察による警備をさせることを拒んだ。そして、「冤罪でICEによる国外追放がされる」という愚にもつかない噂が広められ、これが抗議運動から暴動に繋がっていくことになる。

外国の敵なのか

この話で、トランプ氏は「外国の敵」という表現を使っていて、内乱を根拠に軍隊を派兵するという話が出てきている。

トランプ氏は10日、米陸軍創設250周年に合わせ、南部ノースカロライナ州の陸軍基地で演説。暴徒化したデモ参加者を「動物」「外国の敵」などと表現した上で、「ロサンゼルスを解放し、再び自由で安全な場所にする」と述べた。

産経新聞「一部暴徒化のLAデモ、海兵隊700人到着」より

この話は、不法外国人が暴れていると言う意味もあるし、支那やロシアの工作員が画策している可能性を示唆しているだろうと思う。

で、ロサンゼルスの暴徒の中には何やら旗を振っている輩が結構いるんだよね。これが、愚かなことにメキシコ国旗とかブルキナファソ国旗なんだよ。

メキシコ国旗
ブルキナファソ国旗

これを見ると、「外国勢力の侵略」と受け取られても仕方がない面があるのでは。アメリカ国旗燃やしているしね。

もう一つ、結構出てくるのが融合旗である。

国旗をオモチャにするのは、法律に抵触する話になるから気をつけるんだ。って、彼らはそもそも不法移民が大勢を占めているようなので、最初から法律に抵触しているのかもしれないが。

そして、国旗を振る行為が暴動をしている彼らにとってどのような意味があり、一方でアメリカ政府にとってどのように映るか、或いはアメリカ国民の目にどうのように映るか、という感情的な面はさておき、構図としてはトランプ氏の主張する意見の方に利があるように映ってしまう。

政治的葛藤

さて、ロイターはこんな記事を出している。

アングル:LAデモ対応、トランプ氏に追い込まれるニューサム加州知事

2025年6月10日午後 5:17

米カリフォルニア州ロサンゼルスで6日、不法移民の一斉摘発に対する抗議デモが発生した直後、ニューサム州知事とトランプ大統領が電話で会談した。この時の状況についてニューサム氏は8日のMSNBCで「非常に友好的」な雰囲気だったと描写し、トランプ氏は連邦政府としての対応には全く言及しなかったと明かした。

ところがその24時間後、トランプ氏はニューサム氏に話を通さずに州兵の派遣を命令。デモ参加者の怒りが増幅し、一部が暴徒化するなど事態はさらに悪化した。

このトランプ氏の思いきった行動により、州知事であると同時に2028年の次期大統領選で野党民主党の有力候補の1人とも見なされているニューサム氏は、政治的な葛藤に追い込まれた。

ロイターより

何か、トランプ氏が州兵派遣を決めたから一部が暴徒化したような記載が見られるが、これは事実と異なる。

トランプ氏の決断に反発して暴動を起こしたという時系列的な説明は余り意味がない。何故なら、州兵が派遣されようとされまいと暴動は違法な行為なのだから。因果関係を示したところで、そのこと自体には余り意味がない。

それでもトランプ氏の2期目就任後しばらくは、ニューサム氏が歩み寄りの姿勢を見せていたが、トランプ氏が今回の騒動で州兵派遣を命じ、ロサンゼルスは暴徒に「侵略」されつつあると主張するに及んで、ニューサム氏はトランプ氏との「和解」路線の放棄を決断したようだ。

ロイター「アングル:LAデモ対応」より

確かに、ニューサムではなくニュースカム(新しい人間のクズ)と揶揄されても仕方がないだろう。

マビグリオ氏は「この点において、トランプ氏はニューサム氏を追い詰めたと思う」と述べ、今の状況は「法の支配がなく移民を抱える、極めてリベラルなカリフォルニア」というトランプ氏が貼ったレッテルにぴったりとはまってしまったと付け加えた。

共和党ストラテジストのジョン・フライシュマン氏は、車が炎上し、デモ参加者がメキシコ国旗を振り回す映像は、トランプ氏の立場を強める一方だと説明。「ドナルド・トランプは誰かにパトカーへ石を投げろと強制することはできない」と語り、ニューサム氏はトランプ氏が暴力を激化させていると非難したことで同氏の挑発にまんまと乗ってしまった、と分析した。

ロイター「アングル:LAデモ対応」より

根底にあるトランプ氏とニューサム氏の政治的方向性の不一致は、政治の世界に留めるべき話であって、州知事は自らの決断で市民の生活の安全を維持する責務がある。

だが、ニューサム氏はそれを放棄し続け、「寛容なカリフォルニア州」を演出し続けてきた。それを「政治的葛藤」などと表現するのは結構だが、知事の責任を本当に果たしているのか?という点は疑問だ。

戒厳体制に移行

そして、遂に夜間外出禁止令が出るに至る。

ロサンゼルス市長がダウンタウンの一部に夜間外出禁止令

2025年6月11日午前 10:21

米カリフォルニア州ロサンゼルスのカレン・バス市長は10日、同市のダウンタウンの一部に夜間外出禁止令を出した。

ロイターより

それほど広い範囲ではないようだが、夜間外出禁止令が出ているということは既に行政的にこの暴動をコントロールできていないことを意味する。

だから行政がダメなんだとまでは言わないが、これを出すしか無かったという意味は、かなり大きいのだと思う。そして、恐らくこの範囲は広がっていくだろうと思われる。

トランプ氏、ロス衝突「国家主権への攻撃」 州兵派遣の長期化示唆

2025年6月11日 5:44 (2025年6月11日 7:59更新)

トランプ米大統領は10日、米西部カリフォルニア州ロサンゼルスへの州兵派遣を「危険がなくなるまで」継続すると表明した。ヘグセス国防長官は「60日間」が目安になると明らかにした。州兵の展開が長期化する可能性がある。

日本経済新聞より

そしてカリフォルニア州やロサンゼルス市の行政が失敗している状況がそもそもの問題の原因になっているので、これを是正していくことはかなり困難を伴うことになる。

トランプ氏の政策の成果

今回のこの暴動のトリガーとなった話は、大雑把に見ると移民政策の転換であり、不法移民の追い出しがかなり影響していると見て良いだろう。

米国の薬物過剰摂取死、24年は27%減 5年ぶり低水準に=CDC

2025年5月15日午前 6:04

米疾病対策センター(CDC)は14日、米国における薬物過剰摂取による死亡者数が2024年は27%近く減少したことを明らかにした。減少幅としては過去最大で、19年以来の低水準となった。

CDCの推計によると、米国での24年の薬物過剰摂取による死亡者は約8万0391人と、前年の11万0037人から減少。

ロイターより

オーバードーズの被害者が減ったというニュースと、逮捕者の減少が報告されている。

米・メキシコ国境、フェンタニル押収量急減-逮捕者数も大きく減る

2025年3月13日 13:05 JST

米国とメキシコの国境で押収された合成麻薬フェンタニルの量が1月以降大幅に減少していることが、米税関・国境警備局(CBP)の新たなデータで明らかになった。

2月のフェンタニル押収量は約590ポンド(約267.6キログラム)と、2021年12月以来の低水準。前月比では1月の990ポンドから40%減少した。

Bloombergより

単純に成果と言われるべきか?という点はまた議論の余地があるのだが、しかし、それでも減ったことには変わらない。

そうすると、特定の州だけが足並みを乱すのは、本当に宜しいの?という疑問は出てくるとは思う。僕自身の判断がトランプ氏寄りのなのは、そうした背景があるということは最後に書き添えておきたい。

コメント

  1. 山童  より:

    木霊様だけでなく私もトランプ氏寄りの判断にして賛成。
    てか、これどうにかしなきゃならない問題でしょう? ニュースカムは放置してる。すると国家がやらねばならず。だから大統領が動いた。そういう筋の話なだけですよ。報道は左翼偏向だから、トランプが強引だから…と決めつけたい。
    一番に発砲を望んでるのは左派メディアの連中なんでないすか?
    ただこれ今は投石に火炎瓶だけど、ホームセンターで(セミオートとはいえ)銃を売ってる国なので。
    メキシコ国旗を振り回して「私の家族を解放しろ」とホザいてた奴は、ならメキシコに帰れよ!と、日本人の私が思いましたからねぇ。ただここで逮捕した奴らにメキシコカルテルの奴らいると面白いな。メキシコ領内のフェンタニル精製施設への空爆の理由になりますから。

    • 木霊 木霊 より:

      この話は、州知事が仕事をして州兵を派遣すれば良かった、それだけの話なのですよ。
      早期に展開していれば、恐らくここまで燻ることはなかったでしょう。ただ、それも後の祭りなんですけれどもね。

      で、この期に及んでは、やっぱり州兵投入という判断になるわけで、ロス市警で対処できていない以上は、増員するしかないんですよね。
      そのロス市警の予算を削ったのはリベラル派の市長ですから、もはやロボコップの世界です。

  2. 砂漠の男 より:

    今回「ロス暴動2025」の6月6日以降の流れは割愛しますが、現在注視しているポイントは2つあります。

    1)明らかに組織化されている暴動
    2)他国の介入の可能性

    1)について。その暴動の始まりから、アンチーファ活動家や海外の極左団体の暗躍が現地で確認されているそうです。
    ◀LA暴動の背後に誰がいるのか?[ヘリテージ財団ポドキャス6/11]▶
    https://www.youtube.com/watch?v=lIDTYI7pigU
    ◀LA暴動がエスカレート(12:30〜)[Epoch Time6/10]▶
    https://www.youtube.com/watch?v=4P-xYd7HyF0

    ヘリテージの話では、ブラジル大統領も関与する共産主義団体「社会主義解放党(PSL)」が常時LAで活動しており、今回のLA暴動の背後にいると。
    Epoch Timeの現地レポートでは、バッグパックに無線機を隠し、アンテナを伸ばして連絡を取り合っている不審者たちが、暴動の火災現場をうろついていたと。また、暴動扇動のやり口がアンティーファの戦術そのものであると。

    2)について。総じて、ロス暴動の扇動者たちは、2019年のBLM過激活動の首謀者たちとみられており、更にその背後には、支那共産党直轄の統一戦線工作部がチラつきます。
    統戦部はロスに米西部拠点をもち、ブラジル大統領と連携しており、2019年BLM暴動では無線機をもって暗躍する支那工作員たちの映像が公開され、後にそれが事実であったこと証明されました。

    関連情報では、ダラスやNYでも、外国国旗付きの反トランプ抗議活動が起きているそうです。
    また、ロス暴動の扇動者たちは、6月14日に全世界で同様の抗議活動ーいわば拡大版の不法移民追放反対運動ーを展開する計画だとも。当日は米陸軍創設250周年記念の式典があり、トランプ大統領の誕生日でもあります。

    • 木霊 木霊 より:

      ヘリテージ財団はトランプ氏支持なのやや割り引いて見ていますが、それでも実際に暗躍しているようですね。
      困った話であります。

      ここで問題なのは支那共産党の関与であり、今、交渉の真っ最中の相手にこういうことを仕掛けてくると言うのは、呆れるべきか感心するべきか。

  3. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    国旗は、まずいですよね。
    何なら、宣戦布告と取られかねない(あんたの国土を奪い取ったぞ!の意味になってしまう)
    ※ピッチャーマウンドに旗立てたバカタレがいましたっけ……

    メキシコ政府あたり、頭抱えてるんじゃないでしょうかね……

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      日本人は国旗に対する考え方が緩いので、そこまで深刻に捉えていない人が多いのですが、碌な話ではありません。
      グローバリストって、何考えているんでしょうかね。