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今年もまた支那は洪水の季節

中華人民共和国ニュース
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毎年恒例だな。

中国南部の広東省懐集県で洪水 住民7392人が避難

2025年6月19日

中国南部の広東省肇慶市懐集県の鳳崗河と綏江で16日、強降雨(1時間雨量が16ミリ以上)と上流からの水の影響で洪水が発生し、午後8時55分に綏江は52メートル94センチの最高水位に達し、警戒水位を2メートル94センチ上回りました。

AFPより

支那の河川は雄大なので、なかなか洪水対策というのも難しいのだけれども。

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原因はなに?

洪水の季節

でも、ここまで毎年洪水ってどうなんですかね?

中国南部の広東省懐集県で洪水 住民7392人が避難

EV走って大丈夫なのかな?

去年の記事がこちらで、去年も5月末くらいから洪水に悩まされていたように思う。

……記事を読むと4月から洪水が発生することが多かったみたいな記事になっているね。

まあ、支那全土となるとかなり広いので、あっちこっちで洪水被害があっても不思議はないわけだが。

懐集県の懐城大橋で午後10時ごろ、水位観測所の作業員が音響式流速計を用いて綏江の水位をリアルタイムで測定しました。綏江は、強降雨と上流からの水の影響で、夜に最高水位に達しました。県の防災指揮部が発動した県都の洪水緊急対応措置は継続中で、午後4時半に緊急対応レベルが3級から2級に引き上げられました。県内の低地住民7392人が避難しました。

AFP「中国南部の広東省懐集県で洪水」より

お住まいの方々は気をつけて欲しいものである。

地方都市はメンテしない

このような自然災害には為す術もないのか?と、無力感に苛まれる前にちょっと考えておくべき話がある。何しろ、支那では毎年恒例の行事になりつつあり、特に南部の都市では洪水の頻度が高い。

面子だけの中国政府、「経済無策の代償」が明らかに…!「大洪水」と「老朽化ダム」で明らかになる中国経済の「緩やかな死」 @moneygendai
米中貿易協議は、レアアースを交渉材料に中国が有利に進めている感がある。ところが、国内経済を鑑みれば、むしろ追い込まれているのは習近平であることがわかるだろう。面子ばかりを重視してきた中国政府は、いまその代償を払わされようとしている。

こんな指摘もあるのだが、要は水害対策が不十分であるということが言えるのだ。

China’s Numerous Aging Dams Pose A Serious Threat To Safety

Thursday, May 22, 2025 – 08:15 AM

Before 1949, China had only 22 of the 5,000 large dams worldwide. Today, China’s top water resources official boasts that the country has since built 94,877 dams of various sizes.

What’s surprising, however, is that the number of dams cited by Minister of Water Resources Li Guoying has actually dropped by 3,689 since the end of 2020, when authorities reported 98,566 dams.

~~対訳~~

中国の数多くの老朽ダムは安全への深刻な脅威となる

1949年以前、中国には世界に5,000ある大規模ダムのうち22しかなかった。今日、中国の水資源担当トップは、それ以来、大小さまざまなダムを94,877基建設してきたと自負している。

しかし驚くべきは、李国英水資源相が挙げたダムの数は、当局が98,566基と報告していた2020年末から、実際には3,689基も減少していることだ。

ZeroHedgeより

なにやらダムも減っているらしいという記事がって、老朽化によって色々とダメになっているとか。

2023年2月に中国の水力科学工程誌に掲載された研究論文によると、これらのダムの建設年数は、87.1%が1979年以前に建設され、48%近くが1969年以前に建設されており、約半数が50年以上経過していることになる。

しかし、2025年時点ではダムの数は2020年の約99,000から94,877に減少しています。

これらの貯水池は、洪水調節、発電、灌漑、給水、航行、観光、漁業など、様々な機能を果たすことが期待されています。中でも、洪水防止と干ばつ対策が主要な目的と考えられています。しかし、中国における度重なる洪水やダム決壊は、これらのダムがこれらのいずれの機能も果たしていないことを示しています。

ZeroHedgeより

地方のダムのメンテナンスには顧みられていないと。そりゃ、地方政府にとってお金を生み出さないダムのメンテナンスや建設なんてやっていられないわけで。

利水大臣は危機感を示すも……

中央政府はナニやっているんですかね?多分、大きなところは手を付けていると思うのだけれど、中小の「地方級」と呼ばれる地方行政がやっているダムのメンテナンスは放置されているようだ。それどころか、全体の4割は「誰も管理していない」ってことらしい。

中国では、1973年だけでも570件ものダム決壊が発生しており、これは非常に多くのダムの決壊を経験してきたことを示しています。しかし、災害報道は国営メディアによって軽視、検閲、あるいは完全に抑制されることが多く、国民は不完全で誤解を招く情報しか得られない状況となっています。

中国政府の閣僚は、毎年開催される主要な全国会議において、「前向きなエネルギー」を謳うメッセージに満ちた報告書を発表するのが通例だ。しかし、2025年の全人代(全国人民代表大会)において、水利大臣の李国英氏は異例にも厳しい現状報告を発表した。ダム建設数の急激な減少は、中国の広大なダムシステムに潜む潜在的なリスクを露呈させた。

ZeroHedgeより

実態は誰も分からないのだけれど、利水大臣は「ヤバイよ、ヤバイよ」といったっぽい。

お金を刷ってダムの補修をやれば、不動産開発企業の仕事を作れるんじゃないのかな?え?そもそも中央政府は借金したがらない?習近平氏は、そういうスタンスらしいのよ。

治水は彼の頭の中にはないのかも知れない。

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