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支那の輸出規制でレアアース枯渇寸前の韓国企業

大韓民国ニュース
この記事は約4分で読めます。

先例に学ばないなぁ、韓国クンは。

中国の輸出規制でレアアース在庫わずか1カ月分、対応に追われる韓国企業

記事入力 : 2025/07/24 08:05

最近韓国の自動車業界はレアアース(希土類)である「ジスプロシウム」の不足で非常事態に陥った。

朝鮮日報より

過去にも尿素で同じような立ち回りをしたよね?更に、レアアースの話も最初というわけじゃない。

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学ばない韓国

過去にもあったね

尿素騒ぎとは、こちらの記事で触れている話。

このときも「支那依存の危険性」が話題になり、「リスク分散を!」と騒いでいたはずだ。だが、結局レアアースでまた同じことを繰り返す。これが韓国クオリティというやつか。

そもそも、過去にあったレアアース危機の話を、真剣に見ていなかったのだろうか?

こちらのサイトでは2010年に日本が体験したレアアース危機の話が紹介されている。尖閣諸島沖での支那工作船追突事案(2010年9月7日)を発端に、支那が日本に対するレアアース輸出を絞った事案があった。

レアアースの禁輸が実際に行われたけれども、それが政治的な駆け引きに使われたかは、このサイトでは疑問視してはいるが、そんなことはあまり関係がない。要は、WTOが禁止している外交上の紛争を理由に貿易を止めることを、容易にやってくるということが問題なのだ。

この時、韓国は無関係ではあったが、日本に起こりうることは韓国にだって起こりうるとは考えなかったらしい。

支那のレアアース規制

さて、レアアースの問題は日本でも少し問題になってはいるのだが、支那の供給調整によって世界的に供給が減っている。

中国、中・重希土類7種のレアアース関連品目で4月4日から輸出管理を実施

2025年04月07日

中国商務部・税関総署は4月4日、一部の中・重希土類関連品目に対する輸出管理の実施を公告し、即日実施した。

~~略~~

今回、輸出管理の対象となったのは、サマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ルテチウム、スカンジウム、イットリウムの7種の中・重希土類レアアースの関連品目となる(注1)。

JETROより

輸出管理対象に、確かに「ジスプロシウム」は含まれていて、支那はこの規制について「国家安全保障の目的」だと説明しているが、実際にはアメリカへの関税措置に対する報復的政策であると言われている。

理由はともかく、レアアースの輸出力は激減。

China Rare Earth Export Restrictions: Global Trade Impact

July 3, 2025

~~略~~

2025年5月の輸出データによると、中国の希土類磁石の総輸出量は5月に前年同月比74%減の120万キログラムとなり、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが起きた2020年2月以来の最低水準となった。米国向けの減少はさらに大きく、米国への希土類磁石の輸出量は5月に前年同月比93.3%減のわずか4万6000キログラムに落ち込んだ。

e2openより

アメリカへの輸出量は9割以上減少する顕著な影響が出ており、当然、韓国にもその影響が波及している。

当然、韓国にも波及

で、冒頭のニュースに繋がるわけだ。

中国による輸出規制が3カ月を過ぎ、韓国企業のジスプロシウム在庫が底をつき始めたのだ。

~~略~~

通常レアアース在庫を3~6ヶ月分確保しようと努めるが、最近の米中対立で一部品目は在庫が1カ月にまで落ちた」と話した。このため、韓国政府も韓国鉱害鉱業公団による備蓄量を今月初め、一部の企業に貸与した。

朝鮮日報「中国の輸出規制で~」より

必要な物資が足りないというわけだ。

そんなわけで、大慌てなのだが、しかしそもそも立場的には日本だって同じ立場だと言えるのだが。

韓国の支那依存は構造的

ところが日本国内では然程大きな騒ぎになっていない。これは、準備を進めていたか否かという違いとなる。

日韓の違いは「対応の先行度と備えの厚み」

項目韓国日本
中国依存非常に高い(95%)高いが分散進行中
備蓄体制国家備蓄+企業貸与(不十分)国家備蓄制度あり、長年の整備済
危機経験最近(2023年以降)2010年にレアアース禁輸経験
多角化不十分(中国依存継続)オーストラリアなどと連携中
リサイクル・代替遅れ気味研究・技術開発が先行

表に纏めるとこんな感じで、影響が大きく異なるのである。もちろん、日本にだって大きな影響があるという事実には変わりはないのだが、何とか対抗措置を講じている。が、韓国はこれからなのだ。

同じ「中国依存」という問題を抱えながら、ここまで差がつくのは何故なのかは考えるまでもないだろう。

結論:リスクは「想定する国」と「忘れる国」で分かれる

韓国は今回もまた、問題が顕在化してから慌てて動いている。

日本が2010年の危機から10年以上かけて地道に整えてきた体制との差が、ここに現れている。

支那がレアアースを「武器」として使ってくることは、過去の経験から明らか。にもかかわらず、そこに備えなかった韓国政府と産業界の姿勢が問われるべきだろう。

コメント

  1. ken より:

    それでも韓国には必殺技がありますから。隣国への泣きつき…ぜひ突き放してほしい!

  2. 匿名 より:

    アメリカは韓国にに対し
    4000億ドル投資+安保案件で旗色を鮮明に=関税率15%
    を要求している

  3. 匿名 より:

    日本のレアアース全体の対中依存度は70%くらいですね。まだまだ高い。
    ひと口にレアアースと言ってもその品目は多岐にわたります。ネオジムやジスプロシウムは未だに90%くらいあります。ここを特に下げたいのですが代替先がなかなか見つからないという状況です。この2つのレアアースをストップされたら家電や軍事品などは作れなくなります。
    中国は制裁等を見越して貿易の対米依存度を年々低下させており高関税を課されても構わないという強気の姿勢で交渉に臨んでいるみたいですね。レアアースをストップされて困り切ったアメリカが妥協したというのが米中交渉の内実みたいです。