そっか、韓国というのはそういう国家なんだよだね。
「白翎島防空レーダー夜間は消した」…無人機
入力 2025.07.31.午後2時 修正 2025.07.31.午後2時
北朝鮮の無人機探知のため、白翎島に配置された国防防レーダーが昨年下半期一定期間異常に運用されたという軍内部証言が出た。
聯合ニュースより
目的のためには手段を選ばず――まさに、そういうことなのだろう。まだ断定はできないが、疑念は深まった。
- 韓国軍が白翎島の防空レーダーを夜間に停止していたことが内部証言で判明
- その期間、韓国は北朝鮮への無人機によるビラ散布作戦を実施していた疑い
- ユンユンの非常戒厳宣言が「北風」演出の一環だった可能性が浮上
自作自演計画疑惑が持ち上がる
仁義なき戦い
すでにこの話を紹介しているブログがあるので、まずはそちらを紹介しておこう。

着地点も本ブログと近く、リンクを貼ってしまえば、わざわざ重ねて書く必要もなさそうだが、あえて改めてこの件に触れるのは、「非常戒厳の宣言」との関係が見えてきたからだ。
このブログではこれまで、韓国の前大統領・ユンユンに比較的同情的な視点を取ってきた。政策が進まない中で苦悩する姿には、一定の理解を示す余地があった。
しかし、今回のニュースはその見方を根底から覆しかねない。
2024年12月3日、韓国では非常時でもないのに「非常戒厳の宣言」が発出されるという前代未聞の事態が起きた。しかも、その数時間後にはあっさり撤回。結果的にこの出来事はユンユンの政治生命を絶つことになり、弾劾へとつながった。
当時の韓国国会は野党優位のねじれ状態にあり、2024年中に弾劾訴追案が29回も提出されるという異常事態だった。政権交代までには計34回もの弾劾案が提出され、大半は否決された。が、弾劾案が出されると優先審議義務が生じる。国会は混乱し、当時の韓国政府は政策をほとんど進められなかったのである。
日本の野党も大概迷惑系議員が多くて政策実現の足を引っ張っているが、韓国のそれは日本の比ではなかったということだ。
この弾劾構成の先頭に立っていたのが李在明氏。つまり、現大統領のミョンミョンである。
もう、何が何やらだが、当時のユンユンにとって、政策が一歩も進まない状況に業を煮やしていたというのは、想像に難くないわけで。だから、「非常戒厳の宣言」という強硬手段に出てしまったのだと、やったことはともかくとして同情の余地あり――とは考えていた。
ところが。
今回のニュースで、「その非常戒厳に至る切っ掛けそのものが、意図的に作られていたのではないか」という疑いが濃厚になったんだよね。
平壌無人機作戦敢行
冒頭の報道は、こう指摘している。
非常戒厳宣布に先立ち北朝鮮の挑発を誘導しようと企画されたのではないかという疑いを受ける「平壌無人機作戦」が味方にさらさないようにレーダーを異常運用したのではないかという疑惑主張だ。
31日に加え、民主党のチュミエ議員室が確保した軍関係者の情報提供によると、昨年下半期、白霊も駐留海兵隊6余団に国防防レーダーを週間だけ運用するよう指示が下された。
聯合ニュース「白翎島防空レーダー夜間は消した」より
この「北朝鮮の挑発」に関する記事がこちら。
当時のこのブログの記事は、結構、錯綜した情報の整理に手間取っていた感じで読みにくくて申し訳ない。
状況を整理すると、以下のようになる。
- 2024年10月11日 北朝鮮から「外務省重大声明」が発表される
- 韓国が今年の10月3日と9日、10日の深夜の時間帯に無人機を使ったビラ撒き作戦を敢行した
- これは韓国による重大な挑発行為で、直ちに行動に乗り出す
- 2024年10月14日 北朝鮮による南北陸路の完全断絶と要塞化
- 2024年10月28日 北朝鮮から最終調査結果が発表される
北朝鮮からビラを撒いたとされる韓国の無人機が公表されたんだよね。


これが、韓国軍の「ドローン作戦司令部」に配備されているものと同じであることは指摘されていて、その機器のなかから2023年6月5日から2024年10月8日の間に記録された238件の飛行計画と飛行履歴を確認したとのこと。

やっちまったな。
もちろん、北朝鮮が発表するデータすべてが信用できるわけではない。情報操作や捏造は常套手段だ。しかし、「完全な捏造」と断じるにはリアリティがありすぎる。特に韓国側の動機が見えなかった当初は、北の陰謀論で片付ける向きもあった。
だが、今回のレーダー異常運用疑惑が出たことで、韓国側にも“敵を作る動機”があった可能性が出てきた。
つまり、ユンユン自身が「北風」を起こすことで、政敵に包囲された国内情勢を打開しようとしていた――そんな疑惑が、現実味を帯び始めたのだ。
証拠になりうる
今回、情報を提出したのは共に民主党の秋美愛(チュ・ミエ)議員。彼女がユンユンの政敵であることを踏まえると、政治的なバイアスは否めないが、提出された情報の中身は決して軽視できるものではない。
北朝鮮の小型無人機まで検知できるこのレーダーは昨年1月から運用されたが、合同参謀本部(合参)の指示で一定期間夜間には作動させなかったということだ。
内部では装備が一台しかなく週間中心として使用するしかなかったとしても、北朝鮮の汚物風船やドローンが飛び出す可能性がある状況で夜間にはまったく運用しないことが疑わしいという反応が出たという。
偶然にもレーダーが異常に運用された時期はドローン作戦司令部が北朝鮮に無人機を送る秘密作戦を遂行した時点と重なると伝えられた。
ドローン社は昨年10月3日と8~9日、11月13日など3回にわたって北朝鮮に無人機を浸透させた。
聯合ニュース「白翎島防空レーダー夜間は消した」より
おいおい、ドラマのシナリオだって、もう少し綿密に作るぞ。
命令に基づく運用変更であれば、指揮系統の頂点にいた大統領が知らなかった、という理屈は通らない。
現在、該当レーダーは昼間に主に動作するが、夜間にも不規則に使用されていると伝えられた。
秋元議員は「もし夜間にレーダーが運用されない間、北朝鮮の無人機が白翎島を越えてきたならば、我々は事実上無防備状態になっただろう」とし「無理な北風モールが間違いを隠すため、途方もない安全保障をもたらした移籍行為と判断しなければならない」と述べた。
聯合ニュース「白翎島防空レーダー夜間は消した」より
秋議員の主張はやや感情的にすぎるが、レーダーの運用停止と無人機作戦との時期の一致は、疑惑として無視できない。
この国の正体
今回の報道で明らかになったのは、敵を作り、戒厳を宣言し、支持を固めようとした可能性――その裏側で、国の防空網を意図的に停止させるという愚行があったかもしれないということだ。
楽韓さんのところでは、皇帝特権の凄さに言及しているけれども、僕自身の驚きは、自作自演のためにここまでやるんだということだ。
そして、その実態は作戦発覚で北朝鮮に詰められたから、もはや「非常戒厳の宣言」しかないという流れになった可能性も出てくる。つまりユンユンは、自らの愚行で国民を危機に晒したことに。しかしもしコレが本当だとすると、アメリカからも怒られる事案だよ。
繰り返すが、まだ確定ではない。だが、「そういうことをやりかねない国」であることは、もはや疑いようがない。
コメント
いかに”彼ら”がネジの外れた人々であるかを再認識する事件と言えそうです。
近々にミョンミョンが渡米して、トランプ大統領と会談するそうですから、
どうなるか見守りましょう。なんらかの隠しペナルティーがありそうな話です。
で、気になるニュースがもう一つ。
ロシア、北朝鮮にドローン技術移転 製造も支援=ウ大統領府長官(ロイター8/2)
https://shorturl.at/5c599
イラン印のシャヘド136が北朝鮮に供与されるという話。
アレがどのような代物かは説明不要と思いますが、問題は日本への影響。
その飛行距離は2000キロ前後といわれていて、最低でも1000キロらしい。
大阪まで(800〜900キロ)届きますし、もし2000キロ飛ぶなら、東京にも沖縄にも届く。
北朝鮮がシャヘド136を量産化したら、かなり不味い事態でしょう。
本当なら、ロシアも危ない橋を渡りますね。米国の反応に注目せざるをえません。
大臣級が勝手に判断したとも思えないので、大統領が関与した可能性はそれなりにあると思います。
ご褒美会談は設定されたようですが、「日米韓で連携しろ」「揉め事を起こすな」と釘を差されるのでしょうね。既に言われていますし、改めて。
北朝鮮へのドローン技術伝達は、確かに気になりますね。
実績を見る限りそれなりのものは独自で作れそうな北朝鮮ですが……、今のところは偵察目的のものがほとんどみたいです。
それが、自爆ドローン製造の能力まで手に入れるわけですから、洒落にならない気がします。今までは、火砲が届く距離にソウルがあるという話で心配されていましたが、これからはもっと恐ろしいものが……。ただ、1000kmというと日本まで届くのが問題ですね。