近況は「お知らせ」に紹介するようにしました。「注意して下さい」もお読み下さい。
スポンサーリンク

3隻目の支那空母「福建」の離着艦訓練が初公開

中華人民共和国ニュース
この記事は約4分で読めます。

完成しないんじゃないかと思っていたけど、仕上げてきたね。

中国 3隻目の空母「福建」の離着艦訓練を初公開 電磁式カタパルト使用し「3種類の艦載機が成功」

2025年9月22日(月) 23:01

中国で3隻目となる空母「福建」で、3種類の艦載機が電磁式カタパルトを使った離着艦訓練に成功したことがわかりました。

TBS NEWS DIGより

これで、支那空母の脅威度が1段も2段も上がったことになる。

スポンサーリンク

空母「福建」が運用可能なレベルに?

完成に一歩近づいた

このブログで前回この福建の話に触れた際には、かなり胡散臭いニュースだったので、「コレはダメっぽい」とは思っていた。

だが、コンセプトはスーパーキャパシタを使って交換式で運用するとのことで、理に適ってはいたんだと思う。

img

そしてこの時紹介されていた動画がねぇ。どうも別の空母の動画っぽかったんだよねだから、「実用に漕ぎ着けられるのか?」は非常に懐疑的だったのだけれども。

今回の動画は完全に仕上がっている様子を、世界に発信した。

このクラスの動画、編集で誤魔化した可能性もゼロではないのだけれど、少なくとも不審な部分は見られなかったし、少なくとも運用可能なレベルまで漕ぎ着けたとみて対処をする必要はあるだろう。

電磁カタパルト(EMALS)の完成

さて、「何を」という部分を説明しなかったので改めて情報を整理しておこう。

  • 支那003型空母の福建が電磁カタパルト(EMALS)の完成を披露
  • 3種類の艦載機を次々と発艦させる様子を示す
  • 電磁カタパルト(EMALS)の成功事例は、これまでアメリカだけ。少なくとも運用可能なレベルに近づいたことは間違いなく、技術の高さを示した。
  • 2番カタパルトだけしか使って見せてはいないが、完成度は高いことが伺える
  • 発表内容だけでは、耐久性や繰り返し使用可能なのか?といった部分が不明

とまあ、こんな感じである。

今回は発艦の様子だけではあるが、着艦訓練は既に行っているので、離着陸可能である事を示したことになる。なお、ネットの噂では3月頃の動画ではないか?という見方もあるようだ。少なくともいつの動画かは明らかにはされていない。

中国の最新鋭空母「福建」=2024年5月(新華社=共同)

支那空母としては発のスキージャンプ台を備えないタイプの空母で、EMALSを採用している。

ただし、動力機関は8基のボイラーと4基の蒸気タービンを使用していると言われていて、爆発的な加速力実現するための大電力を生み出すには少々心許ないとは言われている。

上で紹介したようにスーパーキャパシタを使って電力を蓄え、コレを使ってEMALSを駆動しているらしいのだけれどね。

進水は2022年

さて、こうしたニュースを背景に、ようやく就役するという目処がたったとの観測も出始めている。

中国軍の関係者は、これにより中国が独自開発した電磁式カタパルトと着艦制動システムが複数の機種の艦載機に適合することが実証されたとして、「中国海軍の変革と発展を推進する上で画期的な意義を持つ」と評価しています。

中国で3隻目となる空母「福建」は去年5月に初めての試験航海を実施していて、今年中にも就役するのではないかと指摘されています。

TBS NEWS DIGより

TBSは「今年度中の就役」と言及しているが、訓練は複数回行われて連続運用が出来るかを確かめる必要がある。

機器の損耗など様々なファクターが運用に耐えうるかということを検証する時間も必要であるため、公開された動画がいつ撮影されたものであるかは不明だが、複数回のテストは必須。

これまでの報道から考えて、少なくとも発着テストをした話は最近のことだと思われ、その損耗具合などをチェックする機会は欲しいところ。

1回はドッグ入りしてバラしてみないと、EMALSの運用が連続で行えるかなどのチェックはできないと思われる。

それでも、問題なく運用できる前提で警戒しなければならないのだけれど。

コメント

  1. 砂漠の男 より:

    世界初の電磁式カタパルトを実働させた支那海軍は鼻高々でしょう。
    が、継続的な運用が出来るかは、これからの検証が必要でしょう。
    さらに….空母の運用コストは馬鹿デカイので、今後海軍予算を圧迫することに疑いなし。
    コレはコレで愉しみが増えたということにw

    • 木霊 木霊 より:

      実際に成功させましたから、自信を深めたのは間違いないでしょう。
      運用時にどこまで使えるのかはこれからでしょう。荒天時に使えるのか?とか、色々テストはやらねばなりませんしね。

      運用コストも含めて、今後更に空母を増やすのか?ということも見ていきたいですね。4番艦が建造中らしいんですが、これがどうなるかが見ものです。

  2. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    いよいよ、来るものが来た感があります。
    金とやる気のある連中であれば、「既に商品化されている」ハードの模倣や改良はたやすいこと。
    これもまた、かつて見た光景、いつか来た道ではあります。
    ※その大元のアメリカが、電磁カタパルト他のトラブルで空母が就役出来ないのはなんのコントかと。
    ※金とやる気はあるけど、それが農民戸籍の救済にはまわらないんですよね……

    とにかく、中華空母を含む連中の装備を舐めるのは愚の骨頂、我々はなんとしても「量に質で対抗する」という非常に厳しい戦いを強いられる中(そもそもの質でもかなり負けている)、ボカチン一発で勝負つけられる船と火器を(十分な数)揃えないと……

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      やってくれましたよね。
      これに対抗する兵器はやはり欲しいところ。
      そうすると、潜水艦の能力を向上するのは必須かも知れませんね。

  3. 匿名 より:

    他の動画を見てJ-35の塗装の質が鉄フェライト塗装に見える
    まだ中国では炭化珪素繊維が作れないようだ

    • 七面鳥 より:

      横合いから失礼。
      結局は、かの定遠鎮遠のように張り子の虎である可能性は否定出来ません。
      が、獅子はウサギを倒すのも全力を尽くすもの。
      ましてや、爪も牙も抜かれた戦後体制の我が国、油断は禁物と思う次第であります。
      なにより、張り子の虎でも数はコワイですし。

      ※よりも、獅子身中の虫湧きまくってるのをどうにかしないと……

    • 木霊 木霊 より:

      ちょっと分からないんですよね。
      動画の画質が鮮明というわけではないですし、そこまで判断できるかというと。
      カーボンの輸出は技術流出防止まで含めてしっかり規制しておきたいですね。