噂では、会場に人がまばらだったとか。
石破首相 国連総会で演説 安保理改革や「二国家解決」を訴え
2025年9月24日 14時22分
石破総理大臣はアメリカ・ニューヨークで開かれている国連総会で一般討論演説を行い、安全保障理事会が十分に機能を発揮できていないとして改革を断行すべきだと訴えました。
NHKニュースより
まあ、退任間近の小国の首相の演説である。仕方があるまい。
最後のお仕事
寂しい内容
さてと、タイトルで「寂しい演説」と書いたのは内容についてだ。
この中で石破総理大臣は創設80年となる国連について安全保障理事会の常任理事国のロシアがウクライナに侵攻するなど機能を十分に発揮できていないと指摘し、理事国の枠の拡大を含め改革を断行すべきだと訴えました。
中東情勢をめぐっては、パレスチナの国家承認について「『するか否か』ではなく『いつするか』の問題だ」と述べ、イスラエルが「二国家解決」への道を閉ざすさらなる行動をとる場合、承認する可能性を示唆しました。
NHKニュースより
NHKがリード部分に持ってきて、かつ、最初に説明しているコトから考えて、恐らくは演説においてここが一番の推しポイントだったハズ。
だが、要点は以下の3点。
- 安全保障理事会が十分機能してない
- 国連の改革を断行すべき
- パレスチナの国家承認はいつかするかも
えぇ……。
トランプ氏のスピーチ
なお、トランプ氏も演説をしている。
トランプ大統領 国連総会で演説 “国連は期待に応えていない”
2025年9月24日 11時38分
アメリカのトランプ大統領は、国連総会で演説し、みずからが各地の紛争を終結させたとアピールする一方、国連は期待に応えていないと批判を展開しました。
NHKニュースより
なかなか強烈な内容だったようだが、注目は集まっていた模様。
トランプ大統領は演説で「私は7つの戦争を終わらせたのに、国連からは助けようという電話の1つもなかった。国連が私にくれたのは、ひどいエスカレーターとひどいプロンプターだけだ」と皮肉を込めて述べました。
ホワイトハウスのレビット報道官はSNSに「何者かが意図的に止めたのであれば、彼らはただちに解雇され、調査されるべきだ」と投稿しました。
NHKニュースより
当日、トランプ氏が利用するエスカレーターが途中で動かなくなり、プロンプターは表示されなくなったとのこと。それを演説で揶揄して会場も大うけである。

良い悪いは別にして、演説は上手いし注目度も高い。流石と言わざるを得ない。
演説の内容もさることながら
一方の石破氏だが、時間も日本時間24日午前11時過ぎからの一般討論演説ということで(会場は時差を考慮すると午後10時頃(サマータイム)となる)と時間も遅かった。
内容もガッカリだったのだが、その条件だと人も集まりにくい。

こちらには動画もあるし、内容も載せられているので参考にして欲しい。ここで気になったのは会場の人の入りである。

チームジャパンは、外務大臣を筆頭に座っているね。一部で右の二人は寝ているんじゃないか?という噂もあったし、後ろのリヒテンシュタインの代表は関心がない様子が映ってしまって誠に遺憾であるが、それでも義務で残った感じだ。
そして、それ以外の場所は空席が目立つ。

……酷い話である。
なお、サイトで確認した限り、小さく纏まってはいるが勝手に日本を代表して謝罪するようなおかしなコトは言っていないので、そこだけは評価して良いかもしれない。
追記
中身の分析
需要はないと思うが、先ずは公開情報のリンク。
ただ、長いのでここで紹介するのは全文の要約だけ。
超要約(石破総理 国連総会演説)
- 国連改革
安保理は機能不全。常任理事国拡大と拒否権凍結を提案。 - 地域課題
- ウクライナ侵攻を非難。
- ガザ停戦・人質解放を要求、「二国家解決」を支持。
- 北朝鮮に非核化と拉致問題解決を迫る。 - 核問題
「核兵器なき世界」を目指す一方で、米国の核抑止を重視。 - 国際協力
人間の安全保障を理念に、アフリカなどへの非軍事的支援を強化。 - 結語
民主主義・人権・対話を重視し、分断ではなく連帯を志向すると表明。
評価
随分と要約してしまったが、正直、お題目はたいしたものだが、主張はまるでない。「俺はこれだけのことに目を配ることが出来たんだ」という自慢話に過ぎないわけだ。日本では「老害」と嫌われるタイプの自慢話である。
日本の役割に触れている部分
- 安保理改革:日本は安保理改革の推進役となり、常任理事国拡大と拒否権の凍結を提案。
→ 具体的にどの国と組むとか、いつまでに実現、という話はしていない。 - 中東支援:ガザ・パレスチナ問題で「二国家解決」を支持し、経済支援・統治能力向上・人材育成を通じてパレスチナを支援。
→ 具体的な金額やプロジェクトは提示されていない。それでも、日本の支援の方向性だけ示した分、他の部分よりマシ。 - 核問題:核兵器廃絶を目指しつつ、米国の核抑止のもとで自国と地域の安全を守る。
→ 実際に日本が何を主導するかは不明。 - 北朝鮮:核・ミサイル開発停止と非核化、拉致問題の解決を強く要求。
→ 日本に大きく関わる問題だが、解決は他人任せで最悪。 - 開発協力:軍事的利益を伴わない「人間の安全保障」に基づく援助を重視し、アフリカ開発(TICADなど)や「インド洋・アフリカ経済圏イニシアティブ」を推進。
→ 実施計画やリソースの具体化はしていない大方針のみ。 - 国際秩序:民主主義・人権・寛容を重視し、分断ではなく連帯を主導する立場を表明。
→ 理念的な表明(民主主義・人権・連帯)にとどまり、だから何?って話。
石破氏の演説について僕が評価を低くしている理由は、世界はこうだから日本はこう関わる。日本はこのような方針であると発表しているのに、大半が日本でなくても出来ることに言及するに留まった点である。
要はキレイゴトを並べただけで、それは正論かも知れないが誰の心にも響かない。誰向けの演説なのかと。個性のない自己満足だけの自慢話に終始したというのが、ガッカリポイントだ。演説の目玉がないのである。敢えて言うのであれば、ここまで目を配っているぞと言う自慢が目玉なのかもしれないが。
一方で、石破氏らしさは良く出ていたと思う。良くも、悪くもね。
コメント
何か言ってしまうのではないかと不安でしたので、まずは良かった、でしょうか。
まだ首相を降りるまでは油断できないとは思いますが。
まだ「戦後の検証を含めた80年節目の思い」とやらの表明を模索中、とネットで見たので不安は残りますけど。
内容そのものは、実にショボいものでしたから。
ただ、80年のコメントは出すつもりだと明言したので、全力で阻止していかねばならないでしょう。
石破首相の「戦後80年談話」は、10月に発表されるというウワサがあります。
警戒は必要です。
直近の問題は、月末に予定されている石破首相の訪韓ではないかと。
韓国極左政権に、「談話」を利用されることをむしろ危惧します。
噂ではなく明言されましたね。
色々なシーンで、阻止に動けるように努力していきたいと思います。
ハッキリ言って、メッセージそのものが迷惑極まりないのですよね。
木霊さんも記事の中で触れている「演説時間」
石破首相は現地時間午後10時の最終演者でした
問:「なぜこの時間に演説を?」
解:「日本時間で過ごしたいため」
昼夜逆転の時差は、年寄りには体力的にキツ過ぎるため
この演説時間を申請したんだそうです
もう辞める人なんで、マスコミも知っててスルーらしい
ご指摘の情報は、探しても見つからず。
確かにその可能性はあるとは思うんですが、日本がお願いして時間調整ができるほど、国連での力があるのかはちょっと怪しいとは思っております。
ともあれ、さっさと退任して欲しいです。
こんにちは。
むしろ、トランプ氏の前座で「場を暖める役」に徹すれば……それが出来たら石破じゃないか……つくづく、己の力量をわきまえられない、場の空気を読めない、ないないづくしの人なんだと。
ところで。
K-POPデーモンハンターとか言うアニメを(アメリカ制作で)アメリカで公開してて、虎モチーフの妖怪が出てきて、なんだかんだで「朝鮮半島の虎はニッテイが絶滅させたニダ!謝罪と賠償を以下略!」と(一部が)騒いでるとかなんとか。
国連行ったなら、イアンフとかこの手のバカをファクトベースでぶん殴ってきてほしかったですね、ホントに。
こんにちは。
困った人を首相にしてしまったものです。
寅騒ぎ、ありましたねぇ。
一体何が言いたいのか意味不明なんですが、彼らにとっては文句を言うことこそが目的なのかも知れません。