朝鮮日報がまた興味深いコラムを出していた。面白いコラムを書くねぇ(もちろん皮肉だ)。
米ジョージア州が問う「友邦」の条件【NY特派員コラム】 韓国企業社員317人拘束
2025/10/06 14:25
米ジョージア州のアトランタ空港から車で約3時間半ほど進むと果てしない大平原に大規模な近代工場が見えてくる。敷地面積が汝矣島の約4倍(1176万平方メートル)に達するこの工場は今年3月に完成した米国の電気自動車製造工場「現代自グループ・メタプラント・アメリカ」だ。
朝鮮日報より
さて、この悲鳴のようなコラムをベースに、韓国の立場を危うくするニュースが出てきたので、それを紹介していこう。
それは逆恨みだ
韓国民に対するメッセージ
先ずは冒頭のコラムなんだけど、何処が面白いかというとここだ。
米国は韓国企業に巨額の投資を要求する一方で、古くから続いてきた移民やビザの制度を見直さず韓国国民に手錠を掛けて身柄を拘束した。そのため今回の問題は米国側に責任があることは明らかだ。ただしジョージア州滞在中に「なぜ米国は韓国企業を狙ったのか」という疑問が頭から離れなかった。
朝鮮日報「米ジョージア州が問う「友邦」の条件~」より
「今回の問題は米国側に責任があることは明らかだ」「なぜ韓国企業を狙ったのか」――なかなかユニークな論法である。
まるで、自分たちの不正を「同盟国への裏切りだ」と言わんばかりだ。
このコラムでは、韓国民に対するメッセージとして「韓米関係は今や同盟論者の嘆きが聞こえるほど軽くなったが、その責任が韓国の現政権だけにあるとは考えにくい。」ということを主張している。まあ、恐らくはこれが全てなんだろう。
迂回輸出の実態
さて、ここへきてちょっと不穏なニュースが。
韓国経由の迂回輸出で原産地偽装、85%は中国製品だった
2025/10/04 10:45
韓国が、中国製品の迂回(うかい)輸出の主要ルートになっていることが判明した。中国製品が、韓国を経由することで「メード・イン・コリア」のふりをしているのだ。
保守系野党「国民の力」に所属する朴洙瑩(パク・スヨン)議員のオフィスが29日に関税庁から受け取った「不法迂回輸出摘発現況」によると、2020年から今年8月までの間に、外国から韓国経由で輸出をしようとして摘発された事件は計103件、金額にして8382億ウォン(現在のレートで約889億円。以下同じ)にもなる。このうち、中国が積み出し国(迂回輸出の開始地点)だった事件は88件で全体の85%、金額としては6515億ウォン(約691億円)で77%に達した。
~~略~~
さらに、韓国を経由して米国に輸出しようとした事件の件数は、2020年は4件(68億ウォン=約7億2000万円)で全体の14%でしかなかったのに対し、今年は8月までの時点でも全体の75%に当たる15件(3494億ウォン=約371億円)に達した。
朝鮮日報より
結構な額の迂回輸出が発覚したわけだが、この迂回輸出の向かう先は大半がアメリカだ。
メイドインコリアと思ったら、メイドインチャイナだったという状態がここ最近ずっと続いていたというのだから、流石に笑えないぞ。
その実態は不法就労問題
さて、一応整理しておくが、韓国の言う「韓国企業社員大量拘束事件」は、実は現地労働者の不法就労が摘発された事件に過ぎない。
こちらでも説明したが、企業毎で拘束された人達は以下の通りだ。
現代エンジニアリング | LGエネルギーソリューション | 協力会社 | |
---|---|---|---|
逮捕・拘禁 | 158人 | 46人 | 204人 |
ESTA | 60人 | 24人 | 86人 |
B1/B2ビザ | 6人 | 22人 | 118人 |
労働ビザあり | 1人 | ? | ? |
ただ、ここではしっかり解説しなかったのだが、現場で拘束されたのが全て韓国人だったわけではない。
実際、多くの報道で「韓国人中心」と書かれてはいるが、この意味は拘束者のすべてが韓国籍ではなかったということだ。
米移民当局、ジョージア州の現代自動車系工場で大規模摘発 韓国籍中心に475人拘束
2025年9月6日
米移民関税捜査局(ICE)は4日、ジョージア州にある韓国の現代自動車系の工場に強制捜査に入り、475人を拘束した。第2次トランプ政権は非正規移民が働く場所の摘発を繰り返しており、今回の摘発は最大規模。
~~略~~
拘束者のうち300人が韓国籍だとされている。
BBCより
数字はメディアによってまちまちだが、拘束されたウチの100人程度は韓国籍ではなかった。
確定情報として扱うのはやや問題があるが、現代エンジニアリングで逮捕・拘禁された158人のうち、韓国人は67人で、91人はそれ以外の不法移民であったらしい。3人は日本人、10人が支那人だったようだ。
現代エンジニアリングは協力会社職員158人が逮捕・拘禁された。このうち韓国人職員67人が保有していたビザはESTA60人、B1・B2ビザ6人、EADビザ1人と把握された。
Newsisより
韓国メディアは「韓国人が大量に拘束された」と繰り返し強調するが、 そもそもこの事件の本質は「不法就労者の一斉摘発」である。
米当局が職務を果たしたに過ぎないのに、「米国が悪い」と責任転嫁するのは見当違いだ。
トランプ政権の関税軽減措置に対する焦り
そして、このニュースである。
トランプ政権、トヨタ・ホンダなどへの関税軽減措置を決定へ 米報道
2025/10/4 12:34(最終更新 10/4 21:02)
ロイター通信は3日、トランプ米政権が米国で自動車を生産する大手企業に対し、更なる関税負担の軽減措置を近く決定する見通しだと報じた。米国内に工場を置くトヨタ自動車やホンダなどが対象で、関税コストの多くを相殺できる制度になり得るという。共和党上院議員と業界関係者の話として伝えた。
ロイターより
未だ確定情報ではないが、本当だとしたら現代自動車(及びキア(起亜))にとっては、割と洒落にならないニュースである。トヨタやホンダはただでさえ関税15%であるのに加えて、更に関税負担軽減措置が図られるというのだから、価格競争力的な意味で相当な打撃を受けることに。
更なる値下げ措置をするのも難しいし、今から北米工場建設というのもあまり現実的ではない。ただでさえ工場建設現場で大量の逮捕者がでたお陰で、工事遅延が見込まれている上、今あるアラバマ工場やジョージア工場の生産力強化というのも現実的ではない。
何故なら、アラバマ工場ではSUVやピックアップトラックが主流で、ジョージア工場の方はEVの生産拠点なんだよね。ところが、EV人気にはすでに陰りが見えており、生産能力を強化したところで需要が見込めるか怪しい。
結果として、韓国は「米国市場への過度な依存」という構造的な弱点を突きつけられた格好だ。もはや恨み言を書き連ねても、状況は変わらない。対米輸出の柱の1つである自動車産業が折れる音を聞きながら、早急に対策を練らねばならない。
コメント
本件は南鮮の被害妄想に過ぎず、記事は関税交渉で妥協してくれない米国に対する”意趣返し”でしょう。ネチネチといつまでも相手を非難するのは南鮮の常套手段です。
米韓同盟を持ち上げながら北鮮に臣従していたムンムンをみて、南鮮の正体を看破したトランプ大統領が、同じ民族左派のミョンミョンに甘い顔をするはずもないでしょう。
被害妄想がデフォルトの国家ですから厄介です。
アメリカも流石に扱いを覚えたのでは?
トランプ氏も2度目ですから。
こんにちは。
この件、韓国内ではそれこそ過去の狂牛病騒ぎみたくなってるっぽいですが、「基本的に単なる就労ビザ無し不法就労案件、しかも、検挙者の半数近くは不法移民」ってのを隠して報道しているか、書いていても軽くさわりだけ、ってのばかりですよね。
だもんで、「意味的文盲」が(一応)先進国中ではアホほど多い韓国では、行間読むとかそういう事も期待出来ませんから(そもそも書く方もそれを意識しない、どころか多分書けない)、ヒートアップするしかない。
なんでトランプ大統領がAPECをパスして日帰り、その前の日本には二泊三日なのか、自分の胸に手を当てて考え……られたら韓国人じゃ無いですよね……
こんにちは。
「不法滞在」「不正雇用」というのは、不都合なんでしょうね。
不都合なことからは全力で目を背けるのが、彼らの処世術なのでしょう。
◯カでも鞭打たれれば、そのうち理解するでしょう…日本軍は扱いを理解していたみたいですね。言うことを聞かないときは、まず殴れ!
アメリカがそれまで覚えているかが問題ですね。
すぐに忘れますから、あの国。