実際、さほど大きな影響はないんだよね。
【高市自民】高市首相が中国制裁にピシャリ反撃 中国人観光客が来ない件→会見で笑顔「多くの日本人が国内旅行すると聞いてます。大切です」 多様な国の方に来ていただくことに注力と
12/17(水) 20:09配信
高市早苗首相が17日、臨時国会が閉幕したことを受けて夕方に首相官邸で会見を行った。
Yahoo!NEWSより
人によっては外貨獲得手段が減る!と騒いでいるのだけれど、実際の話そこもあまり問題が無い。
観光業への打撃は本当か?
減るのは「何」か
先ず、この記事の要旨は、記者から「支那人観光客が減ったが、対策は」という質問に対して、高市氏が「他から来るから問題ないよ」と答えたという話。
高市首相の台湾発言で中国が猛反発している問題で、日本への渡航自粛で日本の観光業への影響が懸念されており、政府としてどう対応するか。また事態打開のため習近平国家主席との会談が必要と考えているかとの質問が出た。
Yahoo!NEWS「高市首相が中国制裁にピシャリ反撃~」より
記者が聞きたかったことは、前提として「観光客が減って利益が減る」という話があるのだけれど、この前提がそもそも間違っている。
既に何度か説明した気がするが、支那人観光客が落とす外貨というのは減ってきている。
観光庁は、2025年1-3月の訪日外国人旅行客の消費額が前年同期比28.4%増の2兆3000億円になったと発表した。国籍・地域別では、中国が5443億円(構成比24.0%)でトップとなり、台湾が3168億円(同13.9%)、韓国が2824億円(同12.4%)、米国が2188億円(同9.6%)、香港が1534億円(同6.8%)と続いた。
一人当たりの支出額は22万2千円と推計され、前年比5.2%増加した。国籍別では、オーストラリアが36万7千円でトップとなり、次いでフランスが33万8千円、イギリスが32万1千円と続いた。
トラベルボイスより
これが2025年4月の記事で、1~3月の訪日外国人旅行客の消費額の推計なのだが、この推計は本人が実際に支払った額をアンケートに基づき集計する数字であって、日本経済に組み込まれたという意味ではない。
一条龍は日本にある
では、何処にお金が落ちているのか。
訪日中国人のカネは日本に落ちない?中国本土へ吸い上げる「囲い込みモデル」の貪欲
2023年11月24日 6:00
~~略~~
コロナ禍前のインバウンドでは、多くの中国人訪日客を乗せたクルーズ船が日本各地の港に着岸した。筆者もコロナ禍前に鹿児島港を訪れたが、そこで驚かされたのは、下船して上陸してくる訪日客を待ち構えるのは中国系の旅行会社やバス会社で、従業員のほぼ全員が中国人だったということだ。
このような現象について中国事情に詳しいエコノミストは「観光バスに乗車した団体訪日客が、中国資本の飲食店や免税店などに連れていかれるのがそうであるように、日本に上陸した中国人訪日客を自分たちのエコシステムの中で完全に囲い込むのが中国系の特徴です」と語る。
DIAMOND Onlineより
一条龍と呼ばれる支那のビジネスモデルで、航空券、ホテル、バス、飲食店、免税店までが支那系のエコシステムで完結し、支那人旅行者からの収益は中国系サービス業者に落ちるような構造になっている。
支那人観光客の全てではないが、それなりの規模でこのシステムに組み込まれた支那人観光客が存在したため、見せかけの数字は大きくても日本経済には殆ど寄与しないという困った構造になっている。
また、「一条龍」に組み込まれた一部の免税店では、転売目的の大量購入や、不適切な免税手続きによる消費税の還付といった問題が指摘される。一部では、金の密輸に関わっている疑いも指摘される。
なおこの「一条龍」システムだけれど、1回5万円程度の激安パックを組んでいるという話もあって、その客層は推して知るべき。観光地を積極的に汚していくのは彼らなのだから、困ったものである。
パンダの話
上野動物園からパンダが消えるとメディアは大騒ぎしているが、和歌山県の体験が綴られたこちらの記事はなかなか興味深い。
和歌山・白浜ポストパンダ戦略は観光客増で意外に健闘 町長「これまで思考止まっていた」
12/19(金) 15:05配信
和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド(AW)」のジャイアントパンダ4頭が今年6月、中国に返還されてまもなく半年を迎える。中国側が貸与を「外交カード」として利用するパンダ。当初は観光へのダメージが懸念されたが、県内や同町の7、8月の観光客数は前年同期よりも増加。「ポストパンダ」の観光戦略を進める地元の観光関係者は安堵しつつも「持続可能な施策を続ける」と気を引き締める。
Yahoo!NEWSより
和歌山のアドベンチャーワールドの話は結構有名で、日本一パンダの多い県だったのだが、全てのパンダが支那に返還されたのが2025年6月の話。
もちろん、集客能力をパンダに頼っていた部分が強く、これが無くなることで一時的に減少するのは仕方がない。寧ろその影響を抑えて、和歌山県が収益の落ち込みを防いだことは寧ろ頑張ったと言うべきだろう。
日本の観光業界も、この話に尽きるのである。
まとめ:日本人や、支那以外の国からの観光客を大切に
それについては、高市氏もこの様に言及されている。
一方で観光への影響については笑顔もみせ「今年年末、わりと多くの方が国内旅行されると聞いております。日本人が日本各地を旅行することも大切です」と述べた。
「本当に多様な国の方が日本を訪れてくださるプロモーションにも力を入れていきたいなと考えております」と語った。
Yahoo!NEWS「高市首相が中国制裁にピシャリ反撃~」より
全くその通りである。
だが、敢えて言うと、日本人観光客を増やしたいのであれば、日本人の手取りを増やす政策をもっと積極的に進めて欲しいなぁ。
追記
あらー。
「パンダ『ゼロ』は高市首相ら右翼勢力のせい」中国共産党機関紙が評論 日本側見解と相違
2025/12/22 13:50
上野動物園(東京都台東区)の双子のジャイアントパンダ、シャオシャオとレイレイが2026年1月下旬、中国に返還されることが決まった。日本国内で展示しているパンダが「ゼロ」になる見通しとなったことを巡り、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報はインターネットサイトに掲載した評論で、「パンダを巡る交流に影を落としたのは高市早苗首相に代表される日本の右翼勢力だ」と指摘した。上野動物園を所管する東京都は、パンダ返還や新たな貸与交渉の停滞について「(都の交渉担当者などの)現場レベルでは日中関係悪化の影響は見られない」と説明しており、中国側は正反対の見解を示している。
産経新聞より
大本営発表みたいな感じなのかな。
支那としては現場レベルでの影響は最小限に留めて、とにかく日本の世論に働きかけたいという思いが透けて見える。



コメント
オーバーツーリズムで有名観光地がパンクしてるので日本人としては少しでも減って遊びに行こうって気になるので現状で良いんじゃないのかなと
まだホテル観光バスは税金徴収出来る可能性もありますけど、白タク、違法民泊と税金すら払ってない輩が大量に居ますしねぇ
メディアも何とか高市政権のせいにしたいのは分かりますけど中華資本の中国人専用に近いホテルとか観光バスの会社にしか話を聞きに行けないのか自分らからみたら無関係なんですよねぇ
この状況で万が一創価政党が政権与党だったらどれだけの補助金が流れたのか考えたら恐ろしい(笑)