逃げてぇ!経済担当さん。
「詳細な報告を聞きたい」…プーチン、ロシア経済マイナス成長で高官叱責し新たな刺激策を指示
2026年04月16日(木)10時40分
ロシアのプーチン大統領は15日、1─2月の国内経済が1.8%のマイナス成長になったことについて政府高官らを叱責し、新たな成長促進策を策定するよう指示した。
Newsweekより
今のロシアの状態を考えると、経済担当者は「説明責任」どころか身の安全を心配したほうがいい段階に入っているように思える。粛清される前に逃げたほうが良いのでは。
冷え込むロシア経済
経済が保たない
プーチン氏が経済担当の説明に理解を示すかどうかは、かなり怪しい。というのも、自ら戦時経済を強く推し進めている以上、都合の悪い現実を受け入れる余地が乏しいからだ。ね。
2025年の成長率は、中央銀行の金融引き締め政策と西側諸国の制裁で24年の4.9%から約1%に減速していた。
Newsweek「詳細な報告を聞きたい」より
確か、2月頃にも「今年は厳しいよ」というニュースがあった。
陰り深まるロシア経済 GDP成長鈍化、エネルギー収益にも暗雲 早期の戦争決着が本音か
2026/2/24 20:31。
ロシアの経済はウクライナ侵略後の4年間、軍需産業の活況などで成長を維持してきたが、最近は陰りが深まりつつある。2025年の実質国内総生産(GDP)成長率は1%増にとどまり、原油価格の値下がりなどで国家歳入の柱であるエネルギー販売収益も減少。
企業ではリストラが加速しているとも伝えられている。経済低迷が本格化する前に戦争を決着させ、経済制裁の解除につなげたいのがロシアの本音だとみられる。
産経新聞より
イラン戦争が始まって、原油の価格が上がっても、ロシアとしては経済の伸びはあまり期待ができない。軍事ケインズ主義は、巨額の軍事支出が経済を押し上げるというものだが、それにだって限界はある。
ロシア国民が疲弊してきている状況では、早晩続けられなくなりそうなものだが、もう4年経過して5年目に突入している。
イラン戦争が変数に
ロシアが戦争を継続できている背景の一つに、支那からの経済的な下支えがある。だが、その前提を揺るがしかねないのがイラン戦争だ。
ロシアにしてみれば、原油が高くなっているのは嬉しい要素でもあるが、しかし一方でイランからのドローンの供給は完全に止まってしまった。
原油の輸出にしても、ウクライナに随分と製油施設を破壊されてしまったのと、影の船団が随分と消耗しているので、輸出を続けてウハウハというわけには行かない。売り先もさほどあるわけじゃないしね。
25年はロシアの歳入の約2割を占めた原油や天然ガスなどエネルギー資源の販売収益も減少している。米ブルームバーグ通信は4日、ロシアの1月の原油・天然ガスの関連収益が約3930億ルーブル(約8千億円)にとどまり、前年同月から50%減少したと報道。原油収益は20年6月以降で最低だったとした。国際的な原油価格の下落や、トランプ米政権が昨年10月に発表した露石油大手2社に対する制裁などが作用したという。
産経新聞「陰り深まるロシア経済~」より
これは2月の分析で、これより原油価格は上昇しているものの、さほど大きな効果は期待できないようだ。
一方、国際通貨基金(IMF)は、中東危機の影響で3月に原油価格が急騰したことを受け、26年の成長率予想を従来の0.8%から1.1%に上方修正した。
Newsweek「詳細な報告を聞きたい」より
その一方で、支那の経済もなかなか苦しい。
焦る支那指導部
その一方で、支那経済も余裕がある状況ではない。
イラン戦争が始まった当初、「困るのは日本だ」「支那の備蓄は豊富」と言って憚らなかったのだが、何故か3月半ば以降に慌てて輸出禁止措置と給油制限に乗り出した。
そしてついにはイランに対し「戦争をやめてほしい」と懇願する側に回っている。
中国が友好国イランに圧力 原油調達に焦り、海峡開放迫る
2026年4月17日 2:00
中国政府は15日、イランにホルムズ海峡の通航を正常化するよう要請した。海峡の事実上の封鎖で原油の安定調達が揺らいだため。中国が友好国のイランに対して公に圧力をかけるのは米国とイスラエルによるイラン攻撃後、初めてだ。
日本経済新聞より
アメリカに対しても随分と「無責任で危険だ」「戦争を止めろ」と迫っていたようだが、効果が薄いようで。そこで、友好国であったイランに対して止めてくれと。
ただし、イラン側からすれば「助けもしないのに口は出すのか」という話であり、そう簡単に応じるとも思えない。
【解説】 中国はどんな役割を担っているのか 米・イスラエルとイランの戦争めぐり
2026年4月16日
アメリカとイスラエルが2月末に対イラン攻撃を開始して以降、イランは報復として原油輸送の重要航路ホルムズ海峡を事実上封鎖している。
そして今月13日には、アメリカがイラン港湾の海上封鎖を開始した。イランの二つの主要な資金源である、「石油収入」と、ホルムズ海峡を通過する船に要求していた「通行料」を断つためだ。
湾岸地域からの輸出を制限するこうした状況は、イラン産原油の最大の輸入国の中国にとって大きな問題となっている。
中国は、アメリカによるイラン港湾封鎖を「無責任で危険だ」と非難している。
BBCより
実際、支那はかなりの実害を受けていて、通行できるはずのホルムズ海峡が実質的な封鎖をされていることに業を煮やしている。
これが何に繋がるかと言うと、ロシアへの支援が疎かになることに繋がってしまう。
別の記事でも言及したが、支那国内ではエネルギー価格の高騰が始まっていて、これによってスタグフレーションが始まってしまっている。とてもロシアに経済支援しているような場合でもないのだ。
まとめ
ロシア、支那、イランと、それぞれが経済的に苦しんている状況で、戦争によってドンドンと労働力が奪われていくという、なかなかにシビアな状況である。
この状況で、経済活性化の妙案を出せるなら、もはやそれは神の領域の話なのかもしれない。
無い袖は振れないのだ。それでも説明を求められ責任を取らされるのがロシアの経済担当だということになっているのだが、なかなか無情な話だよね。



コメント